Switchと最高に相性が抜群なカードゲーム『Slay the Spire』レビュー

「よし、上手く行った!今日は冴えている!」

自分が考えて選んだ選択が、成功した瞬間ってとっても気持ち良いですよね。

『Slay the Spire(スレイ ザ スパイアー)』とは、そんな快感を上手く引き出してくれるカードバトルゲームです。

メタスコア1は堂々の90点越え!Steamでは圧倒的好評なユーザー満足度!

もはや疑う事なき名作として高く評価されているゲーム、と言っても過言ではないですね。

そんな世界中を魅了している本作の一体どんな所に魅力があるのか、気になるポイントはどこなのか本日は掘り下げていきたいと思います。

基本情報機種:Switch/Steam/PS4他
価格:2,570円
メーカー:架け橋ゲームズ
ジャンル:カードバトル
プレイ人数:1人
オンライン:あり(スコアボード)
暴力表現:なし
個人的な印象

流石メタスコア90点超えは伊達じゃない!面白い!戦略性が高いゲームが好きな自分としては、もう少し運要素が弱い方が好み。けれども、そのお陰で敵にやられたときは「運が悪かったせいだから!」と割り切れるのは良いね!ゲームのテンポも良いし、中毒的に黙々とついつい遊んでしまう危険なゲームだ。

スポンサーリンク

 

シンプルなカードバトルシステム

本作は簡単に言うと、ひたすらカードを使ってモンスターとバトルするゲームです。

次々とモンスターをカードバトルで倒し、ステージのボスを倒せばまた次へ。

もし途中で負ければ、はじめからやり直し。非常にシンプルなゲームですね。

カードバトルのシステムに関してもこの手のゲームに多い、ターン性とコスト性を採用しています。

自分の後にモンスターという順番で、交互に行動。プレイヤーは順番が来たら、デッキから引いたカードの中から好きなカードを選びます。

しかし、このゲームにはコストの概念があるので、1ターンで使えるカードには制限があります。

上の画像の場合、残りのコストが1残っていますので、コストが1のカードならもう一枚使えるという事になります。使えるコストとカードのコストを考えるというのは重要なポイントですね。

因みに、使えるカードには、沢山の種類のものが用意されています。

▼カードの一例

  • 相手を攻撃する
  • 相手を毒状態にする
  • 自分の身を守る
  • カードを入れ替える

いかに手持ちのカードの特性を生かして自分の身を守りつつ、敵にダメージを与えるかを考えなくてはなりません。

そして、最終的にモンスターのHPを0にすれば勝利という事になります!

このゲームのバトルで面白いのが、「モンスターが次に何をしてくるのか分かっている」という所にあります。

正に敵の情報がつつぬけ状態!上の画像の場合、相手が12ダメージの攻撃をしてくるので、12以上の守りのカードを使えばノーダメージになります。

敵の行動が分かるだけでも、かなり戦略が立てやすいですね。

上手くいくと手玉を取るようにバッタバッタと敵を倒せるので、快感です!

カードバトルになれていない人でも、これならわかりやすくて楽しめそうですね。

スポンサーリンク

 

存在感の大きい運要素

本作でバトル勝つために必要なのは、プレイヤーの戦略だけではありません。

ズバリ、運もかなり重要です!

本作では、遊ぶたびにあらゆる部分が毎回ランダムに用意されます。例えば、敵を倒すことで得られるカードはランダムです。

ランダムで選ばれたカードの中から選択。

あみだくじ状になっているステージのルートも毎回自動生成。

ルートの選択権はあるが、どんな敵が待っているのかは全く分からない。

どのルートを行くか選んだ道によって、アイテムを売買する商人に遭遇することもありますし、強い敵と当たることもあります。

アイテム商人の品ぞろえもランダム。

しかも、面白い(恐ろしい)ことに手に入れたカードは特定の条件でないと捨てられないんですよね。

要らないカードを貰ってもどんどんデッキに組み込まれて、手札として出てきてしまうと(笑)

しかし考えてみると、これだけの運要素をカードゲームの様な戦略性重視のゲームにぶっこんで来たというのは凄いですね。

普通カードゲームと言えば、プレイヤー自身で戦略を練りながらカードを選んでデッキを組むという所から勝負が始まるもの。それを運でデッキを決める様な仕様にしてしまうとは…実に大胆なデザインをしております。

しかも、運が良くないと全然ダメという時もあれば、運が良ければサクサク進むという時もある。それほど運要素にゲームの決定権をしっかり与えているのです。

ボス戦は特に良いアイテムを揃っていないと相当苦しくて、アイテムの引きに勝敗が掛かっている印象すらありますね。

これだけ揃えていてもボコボコにされることもある…。

私は戦略性の高いゲームがどちらかと言うと好みなので、純粋なカードゲームとして見ると「こんなに運要素強くしちゃダメでしょ!」と突っ込みたい気分(笑)

ただ一方で、敵に倒されたときに「運が悪かったからしょうがない」って諦めがつく部分もあるんですよね。

倒されると出て来るメッセージは「ついていない…」

その点ではガチなカードゲームにはない、カジュアルさがあっていいのかなと。

一応どのカードを選ぶとか、どのルートへ行くかといった取捨選択を考えるところはあるので、ゲームに運命を握られている感じはしない。

けれども、ほどほどに勝敗を運のせいにできるのでストレスもたまりにくい。この辺りの加減の良さが、本作が多くの人に愛されている理由のキモの部分にも思えますね。

 

中毒性とリプレイ性が高い

本作の中毒性は正直言ってかなり高いです。ゲームについついハマって夜を明かすような人には、触るな危険レベルなのでご注意を(笑)

なぜ中毒性が高いかという理由は色々ありますが、一番は…ストレスのないサクサク感!これに尽きると思います。

バトルもイベントも次から次とテンポよく進むので、止め時をついつい見失ってしまいますよ、コレは。

私の場合は、ゲームを遊ぶときは大体1プレイにつき連続30分くらいなんですね。

お茶を飲んだりして、休憩をはさみながら小刻みに遊ぶというプレイスタイルなのです。

しかし、本作をプレイするときはついつい1時間以上かじりついてしまうんですよね…あぁ恐ろしい…。

そして、この中毒性に拍車をかけているのが、リプレイ性の高さです。

例えば、本作では使うキャラクターが現在3種類あって、それぞれで全くバトルのプレイ感覚が変わります。

守ってド突く正統派の戦士タイプ、アイアンクラッド。

ちょっと飽きそうかなと思ったら、キャラを変えてまた新鮮な感じで遊べてしまう訳ですよ!

オーブにエナジーを貯めて戦うテクニカルな戦いができるキャラもいる。

出て来るボスキャラも豊富かつ個性的。イベントやら毎回進行にも変化があるおかげか「またこれか」といった印象もないです。

しかもプレイする度にカードがアンロックされるという報酬も。

どこまでも中毒にさせようと抜かりないですね(笑)

また、通常のメインのモードとは別に、1日1回挑める特殊ルールの「デイリークライム」なるモードもあります。オンラインを通じてスコアボードで競う合う事もできます。

スコアボードで上位に載るのは、過疎っているゲームくらいしかない私にとっては、プラスポイントという感じはしませんが(笑)

まぁ、こんな感じでサクサク何度も遊べてしまうゲームなので…皆さんお察しだと思いますが、

Switchとの相性は間違いなくヤバいですね

私がプレイしたのはSteam版ですが、やっぱりモニターでやるよりも圧倒的に携帯モードで遊ぶ方が向いてます。

ただ、Steam版はMODがあるので、そこも捨てがたい!

MODによって新しいキャラが使えるSteam版。

現状3人のキャラだけでは、気持ち寂しい感じがしますし。

まぁ私がSteam版で先に遊んでいるから、そう思うだけかもしれませんが(苦笑)

SwitchもMODに対応してとまでは言いませんが、キャラを増やしてもっと長く新鮮に遊べるようにして欲しい所はありますね。

 

まとめ

戦略性の高さがつい求められがちなジャンルのゲームでありながら、ガッツリ運要素を取り入れるという挑戦が見事に上手くいった作品です。

それなりに戦略性を持たせ、取捨選択をさせるので遊んでいる側としては、ゲームに振り回されている印象はありません。

しかし、プレイヤーにとって都合が悪い時は「これは運が悪かったから失敗したんだよ」という逃げ道がちゃんと用意されています。

成功体験は自分の判断のお陰で、失敗は運のせい。

そんな風に良い意味でプレイヤーにとって適度に都合がいいゲームであるからこそ、楽しいと感じますし、多くの人も高く評価されているのではないでしょうか。

また、サクサクと遊べるプレイ感覚は特にSwitchに合っていると思いますので、ベットでごろ寝しながら遊ぶのが好きな人にはかなり向いていると思いますね!

地味なカードゲームという特性上人によって多少評価の上下はあると思いますが、なかなか良くできた作品ですので、ご興味ある方は是非遊んでみてはいかがでしょうか。

▼追記 2019/6/6
Switch版がめでたく配信されましたが、エラー報告がTwitterなどでいくつか上がっています。

気になるという方は架け橋ゲームズのアナウンスを待ちましょう。

▼追記2019/6/20
エラーに対するパッチデータが配信!これで安心してSwitch版もプレイできますね!

 

▼因みに…
別記事で海外のレビューなどの評判を調査している記事もありますので、そちらも併せて是非ご参考ください。

 

スポンサーリンク