Nintendo Switch 祝2周年!これまでの軌跡を振り返ってみる!前編

Nintendo Switchが2017年3月3日に発売されてから丁度2年という事で、これまでのSwitchの歩んできた軌跡を振り返っていきます。

ゲームファンの多くの方にはSwitchがこの2年間で順調に普及を進めてきている事は既にご存知だと思いますが、決して初めから順風満帆だったわけではありません。

寧ろ3DSの衰退やWiiUの失敗など任天堂の影響力が下がっていた中で発売されたこともあって

「Switchは絶対失敗する」

「WiiUよりも下手すると売れないんじゃないか?」

なんて声も沢山あってメディアやYoutuberなどによって叩かれることも珍しくありませんでした。

そんな声の中でSwitchが躍進してきたこの2年間の歴史を一緒に振り返っていきましょう。

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1.神ゲーと共に誕生

Switchのロンチである2017年3月3日は今でもはっきりと覚えています。

朝一で予約したSwitchを受け取りに行ったTSUTAYAで待っていたのは…

たった2組のお客さんでした。

3DSのロンチは親子連れの超行列で「あなた達何時から並んでたのよw」というくらいだったのに…何とも寂しい限りです(泣)

とは言ってもWiiUの記憶がまだ新しい時期で、ある程度寂しいスタートになるのは私も想定はしてたんですよね。

「ゼルダとスプラトゥーン2やれればいいや」くらいの感覚でしたし(苦笑)

しかし、自宅に帰って一緒に買った『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』を起動したときその考えが一気に塗り替えられました。

快進撃はこのゲームによって始まった

ブレワイゼルダは今までの『ゼルダのアタリマエ』を見直して、地続きのいわゆるオープンワールドに進化した作品です。

しかし、『オープンワールド疲れ』という言葉も生まれるくらい、既にゲーム好きはゼルダの様な広い世界を冒険するゲームを散々遊んでいたんですよね。

私もオープンワールドは10本近く遊んできたのでわりと今更な進化なわけです。

にも拘わらず、ゼルダの衝撃はすさまじかった…

美しい世界のあらゆるものに触れられて、自分がこうしたいなと思った様々なことがゲームの中で実際にできる…

この世界にずっといたいと思わせる力がある

常にこの世界には興味や関心に満ち溢れ、好奇心が止まらない!

もうずっとプレイ中は鳥肌全開ですよ。

私はブログでこのゲームは神ゲーです!と評価することは殆ど無いですが、これだけははっきり言えます。

「ゼルダは神ゲーです!」

そして、そのゼルダを起動したままSwitchをドックから引き抜いて一瞬で携帯ゲーム機として遊べるのを体験したときに思いました。

「何だ…ただの神ハードやないか…ハハハ」

なんとなくPVとかで想像はしてたんですけど、実際に経験するのは全然違います。

最高のゲームが持ち運べて、大画面でも遊べる…。

これは間違いなくヒットする!

私は強く確信しました。

SNSなどを見てても購入者の殆どの方がゼルダを絶賛し、夢中になっていましたね。

我々一般のゲームユーザーだけでなく業界著名人までも同様です。

数々のアクションの名作を作り、Twitterで毒を吐き続ける神谷さんもゼルダロス。

マジンガーZの歌で有名なアニキもとんでもなくやり込みをしていてゲームファンを驚かせました。

この年の方がここまでゲームにハマるとはゼルダおそるべし…ですね。

その他にも俳優の星野源さんやモンハンのプロデューサー辻本さんなどいろんな人たちが…

「ゼルダはヤバいくらい面白い!」と言っていた記憶があります。

Switchはそんな神ゲーゼルダと同時に発売した というのが非常に大きかったと思います。

「規模の大きくて、しかも他社のゲーム機やスマホでも出ていない優れた作品が持ち運べる」

このコンセプトをゲームファンにまざまざと見せつける事が出来たのですからね。

因みに、この年のGOTYをゼルダは総なめし、GOTY歴代最多獲得という記録を塗り替えました。

この年どころか歴史に名を遺すゲームが誕生したわけですから…

多くのゲーマーにSwitchごと飛びつかせたのは間違いないでしょう。

GOTYとはゲームオブザイヤーの略称で世界中のメディアがその年に最も優れたゲームに与えている賞です。

 

2.コンセプトを見せつける

ゼルダの評価の高さに引っ張られるように、Switchはロンチ後も入荷しては売れて在庫が店頭からなくなるという品薄が続きます。

とはいえ、この時はまだ多くの人は…

「ゴールデンウィーク頃には既に品薄は解消するだろう」

なんて程度に受け止めている方が多かったのではないでしょうか。

ところが任天堂がゼルダの次に送り出した第2の矢によって品薄は再加熱します。

最強のパーティ&レースゲーム

WiiUに発売されたマリオカートに追加要素を加えた『マリオカート8DX』はゼルダとは異なるアプローチでSwitchのニーズを押し広げていきます。

Switchのコンセプトと言えば『いつでも、どこでも、だれとでも』ですが…

ゼルダでは示すことができなかった『誰とでも』をマリカがここから一気に広めていきます。

しかもこのマリカがとりわけ素晴らしかったのは、アシスト機能が充実していてそれこそ未就学児から高齢者の方々も含めた「誰でも遊べるマリオカート」に進化していたという事ですね。

ジョイコンのおすそわけプレイによって「本体を複数台どころかコントローラーすら買い足さずとも二人で遊べる」というメリットをマリカで実感した方も多いのではないでしょうか。

どちらかというとゲーム慣れした人向けのゼルダと誰でも一緒に遊べるマリカ…

この二つでコンセプトをしっかりアピールできたSwitchはロンチの勢いをそのまま維持するどころか更に加速をしていきます。

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3.猛暑と品薄の地獄絵図

初夏になっても相変わらず店頭にSwitchが並ぶ光景はほとんど見られず、転売価格は5万円を軽く超える程高騰していました。

任天堂もユーザーや小売店、株主など色々な人たちから「増産しろ!」と突っつかれていましたが、想定以上の売れ行きで急に工場のラインを確保するにもかなり苦労をしたのではないでしょうか。

その一方で任天堂は更に畳みかけるように、今度は体感系の遊びができる新規IP『ARMS』を発売します。

ARMSは『いいね持ち』というジョイコンを握り込むスタイルで、ボクシングの様に腕を振って伸びる手のキャラクターを操作して戦うゲームです。

このような体感系はWiiの時代に沢山あって、Switchでもロンチで既に『12Switch』というパーティーゲームでもやっていたわけですが…

なんやかんやカジュアルなパーティゲームくらいでしか使わない代物で終わっていたんですよね。

しかし、このARMSというガチ寄りな対戦ゲームによって

「コントローラーで遊ぶような本格的な対戦ゲームを体感操作でも同等にできる」

と示したことは地味に大きな変革だったと思います。

新しい可能性を新規IPで見せる…

任天堂の挑戦心によってARMSは生まれ、さらなるSwitchの可能性を見せたわけですね。

そして、そのARMSの後にいよいよやってきたのが『スプラトゥーン2』です。

発売当初は「Switchはゼルダかスプラ2のためだけに買われる」と言われていたぐらい重要度の高いゲームで、そんなソフトが本体品薄の時に出てしまうとはなんという事でしょう…。

都心部の大型量販店では連日大行列を作り…中には5000人規模に至るお店もありました。

凄まじい人気の過熱ぶりに当時は私も怖くてSwitchを持ち運べなかったですね。

旅行先にマリカをやろうと持って行ってた時も金庫に保管してましたし(笑)

スプラ2は発売後爆発的に売れて、完全にSwitchの在庫をぺんぺん草も生えない荒れ地の様にしてしまいました。

猛暑と合わさって毎週倍率何十倍という抽選会に「またハズレだ!」「当たった!」と一喜一憂する声で溢れた非常に印象深い一夏となりましたね。

この品薄に便乗して「Switchの箱だけを売る」という悪質な詐欺を行う輩も出てきて、ワイドショーにも取り上げられたりもありました。

その頃の私は毎日狂ったように後輩と一緒にスプラ2を遊びながら、対岸の火事の様にその光景をtiwtterで見ていましたが…

ここまでゲーム機に世の中が大騒ぎしているのはDSやWii以来のような気がしますね。

 

4.髭の人と共に安定供給到来

Switch品薄で転売屋がニッコニコだった日々が10月になり遂に終わりを迎えます。

任天堂が工場のラインを増やして生産したSwitchが世の中に回り始め、欲しい人がほとんど買えないという絶望的な状況から…

ちょっと頑張れば買えますという状況に好転していき、次々と念願のSwitchを購入したという声が広がっていきます。

そしてそのタイミングに出たのはゲーム機の顔ともいえるキングオブゲームの最新作…

『スーパーマリオオデッセイ』です。

マリオデはゼルダに負けず劣らずの超高評価タイトルで、当時は…

「いったいゼルダとマリオのどちらがGOTYに相応しいのか?」

と議論になることも多かったのを覚えています。

マリオが出たその後も『ゼノブレイド2』もアニメチックなJRPGという存在によって更に客層を広げ、初めての年末商戦を迎えます。

ゼノブレ2はゼルダ以来の一人用Switch大型独占タイトルだったのですが、これも強烈なインパクトでしたね。

結果的にこの3月から12月は定期的に大型タイトルが発売され、どれもがしっかり作られた満足度の高いゲームばかりという事で…

こうして初めての年末商戦をロンチのゼルダをはじめとする強力なラインナップで盛り上げる事に成功しました。

 

5.弱点を埋める存在

発売前の不評を覆す破竹の勢いで売れ続けたSwitchですが、まだまだ課題が残されていました。

サードパーティのタイトル不足はそのひとつです。

1年目のサードパーティの大手が出した新作で目ぼしいものと言えば…

  • 『ファイアーエムブレム無双』
  • 『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』
  • 『FIFA19』

くらいで…あとは移植がちょろちょろと…。

う~ん、今見ると滅茶苦茶貧弱ですね(苦笑)

いくら季節に一本任天堂の大型タイトルが発売されるとはいっても、ゲーマーな人はその供給ペースでは到底満足できません。

そこで穴埋めに貢献したのはインディーズタイトルでした。

携帯できるSwitchはインディーズとの親和性が非常に高く、開発者たちからその売り上げの好調さに驚きの声が続々と上がっていきます。

そしてその声を聞いてフットワークの軽いインディーズゲームが次々とSwitchに流れてきます。

中でも目立ったのは『ヒューマンフォールフラット』や『オーバークック』のようなローカルマルチプレイを売りにしたタイトルですね。

Switchはおすそ分けプレイによってローカルマルチで遊ぶ人に普及し始めていたという事もあってか、PCや他の据置ハードよりもこういったタイトルが異様に強い印象があります。

それに加えて任天堂も積極的にインディーズを支援していた事や…

インディーズのゲームが大型タイトルの合間に遊ぶのに適していたのもあって、

当初懸念されていたほどのソフト不足に1年目は悩まされた印象は殆どありませんでしたね。

 

こうして発売前の世間の低い評価を跳ね飛ばし、やることなすこと大成功したSwitchの1年目ですが…

2年目もこの勢いを継続していくのか?本当の勝負がここから始まります。

少し長くなりましたので続きは次回記事とさせていただきますが、どうぞご期待ください。

 

続きの記事はこちら!

Nintendo Switch 祝2周年!これまでの軌跡を振り返ってみる!後編

 

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