Switchに続々登場のFFリマスター!原作からの変更点やオススメなポイントを解説!

『ファイナルファンタジーシリーズ』のリマスター作品がNintendo Switchに向けて2019年に一気に発売されるという事で、これを機にリマスターされる作品を振り返りつつ、各作品の特徴などをご紹介していきます。

既に過去作を遊んでゲームの内容を知っている人は「原作(オリジナル)との違い」を、まだシリーズ作を遊んだことがないという方には「どんな作品か」「今から始めても楽しめるか」というのを判断いただく材料として参考いただければ幸いです。

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ファイナルファンタジーⅦ

ストーリー

星の生命エネルギーでもある魔晄を搾取して動力エネルギーとする「神羅カンパニー」に反抗する組織「アバランチ」は、元・神羅カンパニー直属部隊ソルジャーの一員であり、現在は傭兵稼業をしているクラウドを助っ人として雇いミッドガルの襲撃を計画する。

過去の記憶の大部分を失っているクラウドにとっては、ただの儲け話の一つに過ぎなかったこの仕事が、後に自身の悲壮で過酷なる過去を明らかにすると共に、この星の未来を左右する争いに身を投じる序章になるとは、この時のクラウドは知る由も無かった。

引用元:Wikipedia

原作からの主な変更点及び追加
・高解像度化
・倍速モード追加
・エンカウントなし設定追加
・簡易強化追加

FF7と言えば何はともあれ家庭用ゲーム機に大きな転換期を与えたレジェンドとしての存在感でしょう。

元々FFシリーズはスクウェアのファンタジー王道RPGとしてファミコン向けに3作(Ⅰ~Ⅲ)、スーパーファミコンにも3作(Ⅳ~Ⅵ)と、任天堂のゲーム機専用タイトルとして発売されていました。

美しいドットデザイン、ドラマチックなストーリー、スリリングな戦闘を武器にドラクエと双璧の国民的RPGへと成長したFFシリーズは、圧倒的だったゲーム機の王者任天堂と共に歩み、盤石の布陣を敷いていたわけです。

▲FC/SFC時代の頃から飛びぬけて美しいグラフィックやドラマチックなストーリー、スリリングなコマンドバトルでファンを魅了し続けた。

しかし、この後に登場したPlaystationにFF7が電撃参入したことがきっかけとなり、国内のゲーム機の勢力図が大きく変化し、PSが国民的据置ゲーム機へと一気に隆盛することになります。

ドッド絵は立体的なポリゴンの表現へと形を変え、物語の要所にはこれまで見た事のないような美しいCGのムービー…PSにプラットフォームを変えた驚きだけでなく、今までのFFから中身を大きく転身させて多くのユーザーの関心を捉えたことでFF7は、SFC時代のFFシリーズを凌ぐ大ヒット(400万本)となります。

▲今見るとカクカクなポリゴンだが、3D黎明期の基準で考えるとFF7は際立っている。

それは国内だけでなく海外でも同様で、それまで日本以外では二ッチだった日本製のRPGがFF7の大ヒットによって幅広く認知される事になったと言われています。

アメリカの『E3 2015』でフルリメイク『FF7 RMAKE』が発表された際の熱狂っぷりも記憶に新しいですが、国内外問わずレジェンドとして多くの人に焼き付いている作品というわけですね。

▼参考動画(FF7R発表時のリアクション)

ゲームの内容としては当時の水準としてはとびぬけて美しいグラフィックやポリゴンを使った迫力のある戦闘という部分で圧倒的な存在感を放つ作品ではありますが、今例えばFF7をやったことがない人に本作を新作ゲーム感覚で楽しんでもらえるかというと…正直言ってキツイかもしれません。

アクティブタイムバトル(リアルタイム性のあるコマンドバトル)も当時は最先端ですぐれたものだったわけですが、今となっては古めかしいものですし、どうみてもカクカクのポリゴンやぎこちないキャラクターのモーション等今遊ぶには色々と「昔のゲームだからしょうがない」と目を瞑らなくてはならない部分があります。

ただ、リマスターは戦闘を省いたりゲームスピードを上げたりすることができるので、単純にストーリーが気になっているという人には遊びやすい環境にはなっているので、かつてFF7を遊んだ人が懐かしんでプレイしたり、スマブラなどでクラウドを知って原作のストーリーを知りたい…というニーズにはピッタリですね。

 

ファイナルファンタジーⅨ

ストーリー

霧に覆われた大陸の大国アレクサンドリア。その日、ガーネット姫の16歳の誕生日を祝う盛大な祭典が催されていた。祭典を盛り上げるべく劇団員を乗せた劇場飛空艇プリマビスタはアレクサンドリアに到着。しかし、実はその船団員たちは『盗賊団タンタラス』という別の顔を持っており、女王ブラネの一人娘であるガーネット姫の誘拐を企ていたのだった。

船団員の一人であるジタンは、祭りの騒乱に乗じて城への侵入に成功し、目標であるガーネット姫の姿を見つける。そして追い詰めるジタンに大して彼女が発したのは予想外の「私を誘拐して…」という申し入れ。

思惑が一致した二人の出会いが、やがて世界の運命を分ける壮大な物語へと発展していくことになるとは、まだ誰しも想像だにしていなかった。

原作からの主な変更点及び追加
・高解像度化
・倍速モード追加
・エンカウントなし設定追加
・簡易強化追加
・ロード大幅改善

初代PS最後のFFという事でテーマはズバリ『原点回帰』として、FF6以前のような中世ファンタジー路線で世界観とストーリーを描いた作品です。

デフォルメなキャラクターや黒魔導士や飛空艇等の存在感等FF6以前のFFらしさに溢れた作品なので、「FF7以降の長身イケメン美女がSFな冒険をするFFはついていけない」という人やぴんと来ないという人でも馴染みやすい作品となっています。

▲最近のFFにはないかつてのFFらしいファンタジーが詰まった世界観。

元のPS版もゲームの内容の評価は非常に高く、特にストーリーに関してはシリーズ最高傑作ともいわれ、多くの人が涙した名作ですが、一方で長いローディングをはじめとした戦闘やシステム周りでケチがついていた惜しい作品でもあります。

リマスターではローディングの大幅改善や戦闘等の倍速モード(あるいはエンカウントなし)などで原作では煩わしかった部分が解消されてかなり遊びやすくなっていますので、中世ファンタジーなFFを遊びたいという方には今回のリマスターはかなりオススメです。

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ファイナルファンタジーⅩ/Ⅹ-2

ストーリー

大都市ザナルカンドでブリッツボールの選手として活躍していたティーダは、ある夜街を襲う巨大な魔物「シン」によって異世界に飛ばされてしまう。

スピラと呼ばれるその世界でティーダは死と破壊をまき散らす「シン」を唯一倒せるという召喚士ユウナと出会い、元の世界に戻る方法を探すためにユウナ共に「シン」を討伐する旅に出ようとしていた。

「シン」とは一体何なのか?ユウナが目指す聖地ザナルカンドとは?…これからいくつも訪れる切ない真実などその時のティーダにはまだ知る由もなかった。

原作からの主な変更点及び追加
・高解像度化
・キャラクターのモデリングを作り直し
・楽曲をリアレンジ
・ゲームバランス(ミニゲーム含む)の再調整

FF10は広い世界を冒険・探索するようなロールプレイング的な要素を薄め、ストーリーを中心としたリニア(1本道)な作品となっているのが大きな特徴です。

後に発売されたFF13も同じようなリニアなタイプですが、FF13が酷評を受けたのに対してFF10の評価がとても高いのはやはりシナリオの出来の差です。

”世界一ピュアなキス”というキャッチフレーズにあるように、主人公とヒロインのラブストーリーとして楽しめるだけでなく、張り巡らされた謎や伏線を物語を追って解いていく面白さもあり、ドラマ感覚で楽しめます。

また、ストーリーだけでなく戦闘などシステム周りもシンプルで分かり易く、普段ゲームを遊んでいない人でも馴染みやすい作りになっているところも大きな特徴です。

FF10のリマスターはキャラクターのモデリングを作り直したり、アレンジ曲を収録させたりと他のリマスターと比べてグラフィックや演出面にかなり力を入れてテコ入れしているだけあって、単純な高解像度化した手抜きリマスターとは一線を画すものになっていますね。

分かり易さや遊びやすさ、リマスターによって奇麗になった画質…全体的なバランスの良さを考えると、今までFFシリーズを遊んだことがないという人にはFF10から始めるのがオススメです。

因みに、同梱されているⅩ-2はⅩの続編ですが「前作の感動をぶっ壊す作品」と評されることも多い問題児的な存在なので、オマケとして付いてくるという感覚で挑まれるのをオススメします。

 

ファイナルファンタジーⅫ THE ZODIAC AGE

ストーリー

強大な軍事国家アルケイディア帝国の侵略でダマスカ王国が滅亡した戦争から、2年…。戦禍に家族を奪われた少年ヴァンは、帝国に占領された街で逞しく生きながらも空賊となって大空を翔る自由に憧れていた。

王家で唯一生き残った王女アーシェはひそかに解放軍を率いて祖国の復興を目指し、帝国への復讐こそが義務と誓っていた。

戦乱の時代に出会った彼らの願いと希望が人々の運命を結び、そして国々の命運をも変えていく。

原作からの主な変更点及び追加
・高解像度化
・ジョブを2つ同時に設定可能に
・トライアルモードの追加(モンスターと100連戦するチャレンジ)
・ガンビット(命令コマンド)の追加
・倍速モードの追加
・ゲームバランス(ミニゲーム含む)の再調整
・ライセンス/ジョブのリセットが可能(Switch版にて追加)

FF12は簡単に言ってしまうと、ストーリー目的で遊ぶ人にとってはかなりガッカリ戦闘や探索を目的で遊ぶ人にはかなり面白いという非常にピーキーな作品です。

その背景には、元々制作を指揮していたディレクターの松野泰己氏が病気療養による降板をし、急遽ロマサガシリーズを作っていた河津秋敏氏が受け継いだゴタゴタもあって困難を極める開発環境があったことが後に明らかにされています。(その結果ストーリー後半が打ち切り漫画のようになってしまった…)

▲最近のゲームと比べても引けを取らない映像の作り込みは流石FFと言わざるを得ない。

松野氏がそのまま順調に完成まで作りあげられていたら『ゼノブレイド』や『ペルソナ5』らと並ぶ超名作JRPGになり得たであろうと考えると、本当に勿体ないですね。

特に『ガンビット』と呼ばれる戦闘システムが秀逸で、例えば「HP10%になると回復魔法を唱える」などキャラクターAIを事前に組んでおいてオートバトルを展開する…という戦略シミュレーションの様に考えて遊ぶ楽しさがFF12にはあります。

▲あらかじめAIパターンを組んだキャラクターがオートで戦うというユニークなリアルタイムバトルシステム。

しかも、リマスターである本作では各キャラクターのジョブ(職業)が1つから2つ同時に設定できるようになった事で例えば近距離に強い魔法戦士にできたりする等より自由度と戦略性が高まり、原作よりも戦闘面でパワーアップを果たしています。

FFと言えばストーリーと言われる中で、戦闘要素に振り切ったFF12はかなり特殊な存在ではありますが、RPGはストーリなんておまけ!戦闘の戦略性が大事なんだよ!というタイプの人にはかなりオススメな作品です。

▼参考動画

 

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