皆さんこんにちは。
Nintendo Switchの周辺機器『PROコントローラー』を使用し始めて約3年。TVモードで遊ぶときはほぼほぼPROコンを使用しているということもあって、計1000時間以上は触っています。
そんな私がPROコンを使用してきたユーザーの一人として、「これは買う前に知っておくべきだ」と感じたを4つの事を本日はお話していきます。
既にAmazon等で評価を見てきた方ならばご存知かと思いますが、PROコンの評判は「故障しやすい」など批判的なものも多い一方で、使い勝手の良さなどを称賛する声も沢山あります。
賛否が激しく分かれるコントローラーという事で、ご購入を検討されている方の中には判断に悩まされている方も多いと思います。
この記事では「こんなこと知らなかった!購入して失敗した!」とできるだけ後悔しないための参考としていただけるよう、PROコンの実態についてお話していきたいと思います。
スティックの粉について
Amazon等でプロコントローラー(以下、PROコン)が批判されている理由の一つに、左スティックの付け根辺りに付着する白い粉に関するものがあります。
PROコンは左スティックをグリグリ回していると、そのうちにスティックの表面が削れて行きます。しかも使用して早い段階で起きるという事で驚かれている方も多いようですね。
事実、私のPROコン(上記画像)では買ってすぐにこの現象が見られましたし、私の友人たちのPROコンを見てもやはり同じ状態でした。
任天堂のサポートセンターにも問い合わせをしたところ「ご指摘の現象が発生する場合がございます。」とハッキリ解答もされました。
よって、これに関しては全く否定の余地がなく「Proコンの左スティックは粉を吹く」という事を前提で購入を考えるのを私はオススメします。
また、この事を知って「粉がコントローラーの中に入って誤作動の原因になるのでは?」という心配をされている方もいらっしゃると思います。
PROコンの誤作動が起きた際の理由に、この白い粉が原因ではないかと疑う方も多いようです。
しかし、任天堂曰くこの白い粉による誤作動の心配はないとのことです。
それとは別に、スティックとコントローラー本体の隙間から入るホコリが挟まってしまって誤作動が起きるという事例があります。
不具合を気にされるのであれば、床などホコリの溜まりやすい場所に置かないように気を付けるなど、ちょっとした注意を心掛ける必要性を感じますね。
因みに、実はこの粉吹きは改善・対策する方法があります。
ひとつは乾いた歯ブラシや綿棒、乾いた布などで気になったら拭き取るという方法です。(任天堂のサポートセンターの推奨)
もう一つはグリース(プラスチック向け)を塗る方法です。白い粉はプラスチック同士の摩擦によって起きています。摩擦を軽減する事すれば、この粉拭きをしにくくする事ができます。
粉を拭ってスティックがこすれ合う部分にこれを塗り付けるだけ。
気になる方は簡単な方法で対処できるという事も考慮しておくと良いかもしれません。
十字キーについて
Proコンで発売当初から今日まで言われ続けている事ですが「十字キーの反応が微妙」というのは私も痛感しています。
どんな風に微妙かというと、「右方向に入力したと思ったら斜め右上方向に認識される」というような現象が起きやすいのです。
私のProコンも新品で買った時から既にその状態を確認しています。よく『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』で武器を変えようとすると別のアイコンを呼び出すような誤爆を引き起こしていましたね。
一方で、私の友人のものを使わせてもらったら全く問題なし。ネットで色々調べてみても問題ある人無い人様々で、どうやら個体差による振れ幅がかなりあるみたいですね。
しかしこれではとても納得ができません。そこで私は任天堂のサポートセンターへと相談し、現物をチェックをしてもらう事にしたのです。
因みに、郵送した際には「有償や不具合でないという判断の場合はこちらにお電話ください」と一筆書いた手紙を入れておきました。「問題ありません。仕様です。」とそのまま送り返されるケースを想定してです。
郵送してから数日後、任天堂のサポートセンターから電話がかかってきました。その内容は「任天堂が想定している動作の範疇であり、十字キーに不具合はありません」という回答です。
しかし、この十字キーのクレームが多いせいなのか分かりませんが、先方から以下の様な提案も頂けました。
「折角郵送頂きましたし、お客様の扱いづらいというご意見も踏まえて、斜め入力しにくくなる対処を行う事もできますがいかがでしょうか?」
当然私は二つ返事です。早速帰ってきたProコンを触ってみると、確かに以前よりも斜め入力の誤動作はしなくなりましたね。
それでもまだ完ぺきではありませんが、前よりは明らかに改善されて次第点くらいには届いたかなという印象です。
十字キーはこのように私の様に保証期限内であれば任天堂が無償で対処をしてくれます。
斜め検知に対しては個体差が激しいようなので、購入した後に納得いかない場合もあるかもしれませんが、こういった対応でカバーできる可能性はあります。
耐久性について
PROコンの不評にはスティックの耐久性に関するものも多く見かけます。
ジョイコンでよく起こる「スティックが勝手に動く」という不具合がPROコンでも起きるとか。
因みに、私は3年以上同じPROコンを使用していますが、これといってスティックが誤作動する等の不具合は一度も起きていません。
遊ぶジャンルもアクション系が多く、これまでかなり激しい操作をPROコンで行ってきました。ほぼ毎日触っているという事もあって使用頻度もかなり高いです。
この2年ほど『スプラトゥーン2』をPROコンを使って勤しんでる友人にも訪ねてみましたが、同じように全く故障は起きていないようですね。
主観や周囲の評判から見てPROコンはむしろ壊れにくいという印象さえ私は持っています。
ではなぜ、ネット上のレビューで耐久性を問題視する声が目立つのか。それを考えた結果あるひとつの考えに至りました。
その理由は、PRPコンが別売りコントローラーとして未だかつてないほどに売れている商品だからではないかという事です。
例えばAmazonの売れ筋ランキングを見ていると、PROコンは頻繁に上位に顔を出しています。
私はAmazonで売れ筋ランキングをよく見に行くのですが、他社ハード向けののコントローラーがランキングの上位に上がっているのは本当に稀です。
しかし、SwitchのPROコンは人気の対戦ゲームなどの発売に合わせてトップ5に入ることも珍しくなく本体と共に売れ続けているんですよね。
ここまで周辺機器のコントローラーが売れ続けるというのは今まで見たことがありませんし、実際PROコンで初めて標準外のコントローラーを購入したという方も多いのではないでしょうか。
使っているユーザーが多いという事は相対的に不具合の件数も多くなります。その中には別売りコントローラーを初めて買ったのに、壊れてしまってショックを受けた方もいらっしゃるでしょう。
しかしながら、割とアクションゲームや対戦ゲームを継続的にやっている人にはコントローラーが壊れて買い替えるという事はそこまで珍しい事ではなかったりします。
私も過去にPS4でFPSをやっていた時などは純正と比純正のコントローラーの二個壊してします。
これはコントローラーの設計が甘いというよりも、昔と比べてアクションゲームの人気が高かったり、オンラインでついつい力を入れて遊んでしまうゲームが流行っているのも背景にあるかもしれません。
▲コントローラーにダメージを与えるようなゲームが今のトレンド。
Proコンは7000円近い高価な値段のコントローラーです。そのイメージから恒久的に使えると思う人も多いかもしれませんが、使う頻度や扱い方によっては大きく寿命が縮むものです。
もし『スプラトゥーン2』や『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のような激しいアクション操作のゲームで扱うことを目的に買われるのならなおさらのこと、消耗品だという認識を持って購入されることをオススメします。
余談ですが、PCのために非純正のPROコンのコピー品を使っていた事もあります。そちらは半年もせずダメになりました。値段が安い分故障した時のショックは少ないものの、安かろう悪かろうというのを実感しましたね。
優れている点
PROコンには上記のような不評な部分も多いですが、優れた部分も沢山あります。
特に触り心地や操作性に関しては素晴らしいですね。世界中のPCゲーマーが愛用するマイクロソフトのXboxコントローラーを模倣にして作られているだけはあります。
触り心地や操作性(十字キーを除く)に関しては、WiiUやWiiの別売りコントローラーと比べても抜群に良い感じがしますね。
- フィット感あるグリップ
- 押しやすいボタンのサイズと間隔
- べたつかないさらさらした表面
- コントロールしやすいスティック
- 重すぎず軽すぎない重量
思いつくだけども色々と優れている部分があります。
加えてPROコンが素晴らしいと感じるのはバッテリーの持ちの良さですね。
なんとPROコンはフル充電で40時間ほど稼働できるという、電池が長持ちなコントローラーです。
PS4でデュアルショック4とか使っている人は痛感してると思うのですが、ゲームをがっつり遊ぶ人にとって数時間でバッテリーが切れるのは意外とストレスになるんですよね。
無線コントローラーはついつい充電を忘れがちになるので、PROコンのそこまで充電を気にせずゲームを継続できるのは、ゲーマーにとってはかなり心強いです。
因みに、ProコンはSteamでも使えます。SwitchだけでなくPCでもゲームをやるよという人にもオススメですね。こちらは特にコンバーターなど追加購入せずPCの設定だけですぐに使用できます。
参考記事:SwitchのProコントローラーがSteamに対応!設定方法が分かりにくいので手順をまとめました。
遊ぶハードが変わっても同じコントローラーで操作できるというのは嬉しいですね!
まとめ
最後に本日お話ししたことをまとめていきます。
・Proコンは粉を吹くもの
・不具合の直接原因にはなりません
・粉を吹かせない対処法(グリス)もあり
・十字キーは個体差が激しい
・サポートに相談することも視野に
・購入者が多いので故障の件数が多いのも当然
・消耗品だと割り切って購入するのをオススメ
・操作性・使い勝手は素晴らしい
Proコンはコントローラーとして決して安い値段ではありません。値段が高い分求められるハードルも高く厳しい意見も多くなるのは仕方がないでしょう。
しかしながら、他社の非純正などと比べて見ると、総合的に結局Proコンが一番なんですよね。
Amazonのレビューなどではマイナスポイントだけを挙げて星1点と厳しく批判している方もいますが、私は欠点はあれどそこまで叩くほどの悪い商品ではない印象ですね。
今回私が挙げたお話が許容できるかどうかは人それぞれかと思いますが、是非ご自身の価値観と照らし合わせて頂ければと思います。