HORI(ホリ)から発売中のゲームキューブコントローラー型(以下GCコン型)の『クラッシックコントローラー』の使用した感想や任天堂純正GCコンとの違いなどを本日はお話していきたいと思います。
このコントローラーは『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』(以下スマブラSP)専用のコントローラーとして購入を検討される方が殆どだと思いますので、スマブラSPでの使い勝手についても触れていきますので「スマブラSPのために欲しいけど、ホリのクラコンかGCコンかどっちにしたらいいか迷っている」という方は是非当記事をご参考いただければ幸いです。
ホリのクラッシックコントローラー(以下ホリコン)と純正GCコンはぱっと見た目形はよく似ていますが実は様々な相違点がありますので、まずはそこからお話していきたいと思います。
1.ボタンの数の違い
GCコンは元々ゲームキューブ用に作られたものをそのまま転用しているという事もあり、ZLとZRボタンが存在しません。(その代わりZボタンが右側人差し指のポジションにあります)
一方でホリコンはSwitch向けに新たに開発されたコントローラーという事で、ZL/ZRボタンだけでなくホームボタンや写真ボタン、+/-ボタン、連射スイッチ、各スティックの押し込みボタンも備えています。
スマブラSPを遊ぶにおいてはGCコンでもボタン数が不足するという事はないのですが、やはりボタンの選択肢が多い方がプレイヤーにとって有利ですよね。
例えばスマブラSPではシールド中(ガード中)の回避行動の暴発を防ぐために二つのガードボタンを同時押しするテクニックがありますが、ホリコンはボタン数が多いのでL/R両方(あるいはZL/ZR)にガードを配置ができて便利です。
2.L/Rのタイプが違う
GCコンのL/Rは押し込みできるトリガータイプで、ホリコンのL/Rはカチカチ押すボタンタイプです。
トリガータイプはレースゲームのアクセルなどで押し込み具合を調整したりするのに便利だったり、シューティングゲームで銃のトリガーを引くような感覚を楽しめるメリットがありますが、正直言ってスマブラの様なアクションゲームでトリガータイプを使うメリットはありません。
寧ろホリコンのようなボタン式の方がオンオフの境界がはっきりしていて扱いやすく適しています。
例えば、スマブラSPではジャストシールドという敵の攻撃に合わせてシールドボタンを離すテクニックがあるのですが、トリガーではどのあたりでガードのオフになるのかが非常に掴み難いです。
シールドボタンはできればXYABボタンで行いたくはないですし(親指でシールドボタンを押していると咄嗟の反撃がしづらいので)スマブラSPでジャストシールドのテクニックを使いたい人にはホリコンの方が扱いやすいでしょう。
3.グリップの表面加工が違う
少し細かい話ですが、見た目ほとんど一緒に見えるGCコンとホリコンですが、グリップ部を比べてみるとツルツルなGCコンに対してホリコンは汗をかいても滑り難いように表面にザラザラしたエンボス加工がされています。
この辺りは慣れの部分でもあると思いますが、冬場手が乾燥しがちな私にはざらつきが少し過剰で爪のやすりを握っているみたいで少し掌がガサガサして気になりますね。
手汗で滑ってコントローラーを落としたなんてことは今までありませんし、削ってツルツルにしようか検討しています(苦笑)
4.ホリコンは専用タップが不要
GCコンはSwitchにそのまま接続することができませんのでタップを別途購入する必要があります。
上記の公式タップは品薄気味で手に入りづらいですし、価格がプレミア化しているので非公式のものを使っている方も多いですね。
ただ、公式でサポートされていない商品である以上今後何かしら本体のアップデートがあった際に使えなくなるリスクもゼロではないので、そこを踏まえた上で非公式のものは購入する覚悟は必要です。
ホリコンに関してはコードの先端がUSB接続できるようになっているのでタップを購入せずともそのままドックに繋いで使えるのが便利ですね!
ただし、SwitchはUSB差込口がドックの側面二つと裏側に一つの計三つしかありませんので、オフラインで多人数で遊ぶという方は要注意です。
ここからはホリコン自体の使い心地や使用した中で「実はこうだったのか!」と気が付いたポイントをいくつかご紹介したいと思います。
1.本体側の認識はProコントローラー
GCコンと殆ど同じ形をしているため、Switch側ではGCコントローラーとして認識されるものだと勝手に思い込んでいたのですが、あくまで本体としてはProコントローラーとしてホリコンを認識しています。
ですので、ほぼスマブラ専用のGCコンと違ってProコン対応のソフトはホリコンでも遊ぶことができます。
実際にインディーズのショベルナイト等2Dアクションゲームも遊んでみましたが、十字キーもちゃんと反応してPRoコンとして過不足なく遊ぶ事が出来ました。
ただし、ジャイロセンサーやNFCリーダー(Amiiboを読み込む機能)、HD振動などがホリコンはオミットされていますのでそれらの機能を使ったゲームを遊ぶ場合は要注意です。
2.ZL/ZRとL/Rの位置関係がひっくり返っている
下の画像のホリコンのボタンZL/ZRとL/Rの配置に注目していただきたいのですが、ホリコンは手前にZL/ZRが配置されています。
GCコンを基準に考えるとこれは特に違和感ありませんが、ProコンやJoy-Conとは実はそれぞれの配置が逆になっているんですよね。
ProコンやJoy-Conはホリコンと違って手前にL/Rで奥にZL/ZRが配置されています。
このままですと、ProコンやJoy-ConのL/Rを押す感覚でホリコンのZL/ZRを押してしまう可能性があるので少し厄介ですね。
ただ、これにはちゃんと対処法がありますので安心してください。
USBをドックに挿し込む際に、ホリコンのL/Rを押しながらUSB端子に差し込めばZL/ZRとL/Rが入れ替わってProコンやJoy-Conと同じ配置で遊べるようになります。
因みに、ボタン配列を入れ替えるとホリコンの赤いランプが点灯し続けます。
スリープ状態でも本体と接続している間はずっと点灯し続けるのが少し気になりますね(苦笑)
個人的に今回ホリコンを使ってみてズバリ思ったのは、特にGCコンに強いこだわりが無ければホリコンを使った方が良いということです。
ボタンが多かったり、LRがボタンタイプになっている等スマブラSPを遊ぶ上でGCコンよりも明らかに優れている部分がありますから、敢えて今からGCコンを選ぶ理由は少ないです。
実際のところ日本のトッププレイヤーのあばだんごさんや関東最大のスマブラ大会ウメブラの主催側の人たちなどのガチ勢が続々スマブラSPを機にホリコンに移っていますので、今後GCコンよりもホリコンを使う人はかなり増えてくるのではないでしょうか。
ただ、ひとつ気がかりなのはスマブラSPの公式大会でホリコンが使えるかどうか?という事ですね。
今のところ任天堂主催の大会『Nintendo Live』『小中高一貫大乱闘学園』ではProコンが標準でオプションとして任天堂純正のGCコンの使用も許可されていますが、ホリコンは使用許可がされていません。
なので今後任天堂の公式やEVO等大きな大会を視野に入れてスマブラSPをプレイしている方はProコンやGCコンを使う方が無難かもしれません。
とりあえず大きな大会に参加する予定はなく、自宅で楽しむ前提でどちらか迷っているという場合はホリコンが超オススメです!
カラーリングも色々選べるというのも良いですしね。