アクティビジョンブリザードより『Diablo3 Eternal Collection』がNintendo Switchに独自要素を携えての発売されました。
『Diablo3』は世界的な超人気タイトルでハック&スラッシュというジャンルの代名詞的ともいえる『Diabloシリーズ』の最新作になります。(既にPC/PS4/PS3で発売済み)
▲全ての拡張パックを携えて遂に移植されるDiablo3。
これまで任天堂のハードとは縁遠かったゲームという事でSwitchユーザーの方には『Diablo3』って何なの?という方も恐らくたくさんいらっしゃると思いますので本日は『Diablo3』のその魅力やこれまでシリーズの流れについても踏まえてご紹介させていただきます。
開発会社の『ブリザード』の正式名称はアクティビジョン・ブリザードで、あの『Call of Duty』を作っているアクティビジョンの傘下となる会社です。
ブリザードは元々海外PC市場をメインにやってきたアメリカのソフトメーカーで現在では様々なハードにソフトを展開しています。
日本だとスマホの『Hearth Stone』やPC/PS4の『Overwtach』等を作っている会社として知っている方も多いのではないでしょうか。
▲PCゲーム市場に数々の世界的なヒットタイトルをこれまで輩出させてきたブリザード。どれもオンラインで遊びこめるゲームとして非常に長く遊ばれ続けているタイトル。
メーカーとしての特徴は「兎に角しぶとく長くサポートし続ける根気の良さ」にあり、沢山のゲームを生産することよりも1本のソフトを10年以上アップデートして売り続ける…という他のソフトメーカーとはかなり異質なスタイルでゲームを作っています。
『Diablo3』もPC版が発売したのが2012年春という事で既に7年目のシーズンに突入していますが、昨年の夏にも大型アップデートがされるなどまだまだ現役バリバリに運営がされているゲームです。
このようにしてブリザードのゲームは1本買えば向こう何年かは楽しめるという信頼感へと繋がり、ソフトを出すたびに1000万本を超えるような大ヒットをしています。
因みに『Diablo3』はPC/据置ゲーム機で3000万本以上の売り上げを叩き出しているお化けソフトです。
『Diabloシリーズ』を一言でいうならば”敵をひたすら倒し鍛え続けるゲーム”で、いわゆるハック&スラッシュ(以下ハクスラ)と呼ばれるジャンルの代名詞的な存在です。
毎回構造の変わるダンジョンに潜り、敵を倒して、装備をザクザク集めるアクションRPGで延々と遊べる中毒性の高さに人気があります。
一応ラスボス『Diablo』を倒す事を目的にした物語を進行させていきますが、ストーリーについてはほぼおまけですね(笑)
▲パッケージにも顔を出す毎度おなじみなDaiblo。”ラスボスはDiablo”とネタバレしても誰も怒りません(笑)
アクション操作は非常にシンプルで、家庭用ゲーム機版では無双の様にボタンに割り当てたスキルをひたすらぶん回し敵を蹴散らすような爽快感重視で誰でも遊べる敷居の低さもあって海外でも幅広いユーザーが遊んでいます。
そして同シリーズがハック&スラッシュの代名詞になるポジション迄一気に上り詰めたのは、操作性のシンプルさだけではなく、キャラクタービルドの楽しさや奥深さもしっかりと出していたことの他にも、ハック&スラッシュというジャンルでオンラインマルチプレイを導入した草分け的な存在だったことも忘れてはなりません。
普段黙々と一人でキャラクターを鍛えるだけでなく、装備を友達に自慢してみたり一緒に遊んで楽しさを共有しあうなどゲームの遊びを広げた『Diablo』は1作目から全世界で爆発的にヒットして後世のゲームに多大な影響を今もなお与え続けています。
『Diablo3』はシリーズの伝統に則ってハクスラの醍醐味であるキャラクターの育成(ビルド)に面白さが集約されていると言っても過言ではありません。
6年以上アップデートされ続けボリュームも増大していますのでビルドのやり込み量はとんでもないものになっていますね。
プレイヤーは7つの個性的な職業の中からキャラクター(男女あり)から好きなものを選べますが、どれも個性的で全くプレイフィールが異なります。
近接攻撃に長けた職業もあれば魔法や弓を得意とするもの、魔物を召喚し使役するもの等…自分の好みに合うプレイヤーキャラを選び、様々なダンジョンへ潜りレベルを上げと装備の入手を繰り返しキャラクター成長をさせていく事になります。
▲レベルを上げることで様々なスキルを覚える。最終的には全てのスキルを覚えられるようになっているが、セットできる数には限りがあるのでどれを選ぶかはプレイヤーの判断が必要。
ダンジョン内では敵を倒す際に装備品を落としたり、宝箱の発見により装備品を入手できますが、性能はランダムなので常にどんなアイテムが手に入るのかワクワク感が持続されますね。
装備には敵からHPを吸収する効果やスキルのチャージが早くなる等様々で、装備やスキルの組み合わせを考えたらそれを試しにダンジョンへ潜り、また新たな装備を手に入れて…というサイクルが中毒性に繋がっています。
難易度設定もかなり豊富にあり難易度をあげれば上げるほどより良い装備が手に入る為、相当なボリューム感があるゲームになっていますね。
地道にコツコツレベリングやアイテム集めを繰り返しキャラを育てるのが好きな人には延々と遊べるゲームでこれ一本で相当遊びこめることは間違いありません。
本作は複数のキャラクターを育てる事を念頭にしたゲームデザインがされています。
キャラクター間で装備の受け渡しができるようになっているのもその一つです。
例えば物理攻撃型の「バーバリアン」という職業のキャラクターは魔法特化型のレア装備を手に入れても宝の持ち腐れなので、並行して遊んでいる魔法使いの「ウィザード」に渡してそっちで使う…という様な活用ができるのです。
それともう一つ重要なのがメインのストーリーとは別に「シーズン」という通常のモードとは独立したモードがあり、そちらで新しいキャラクターを次々ビルドしていく遊びが楽しめるようになっています。
「シーズン」は一定の期間開催され、プレイヤー全員が1からキャラクターをビルドするところから始めていき、期間中に与えられるチャレンジ(○○を10分以内にクリアせよ等)に挑戦するモードです。
チャレンジを達成すれば独自の報酬などがそこで獲得ができますし、「シーズン」の期間が終了したら通常モードのキャラクターとしての扱いに変わりますので、色んな職業のキャラクターを育成する事のモチベーションを維持するの工夫がされていますね。
『Diablo3 Eternal Collection』はオンラインだけでなくローカルでのマルチプレイを遊ぶ事が可能です。
PVでもSwitchを持ち寄て遊んでいる映像が有りましたが、皆でワイワイ顔を突き合わせて遊ぶDiabloは最高に楽しそうですね。
ただ、他機種でもこれらのマルチプレイは対応しておりまして、そちらでは既に色々と課題も見つかっています。
1.チートの蔓延により野良マルチが機能していない
PC版はサーバーにデータ保管をする為チート行為は不可でなのですが、PS4版やPS3版は本体にデータ保管なのを利用してチーターが蔓延していました。
『Diablo3』で流行っているチートは異様にレベルアップが早くなるというもので、これがなんとも厄介なのは一緒にマルチで繋がった人も同じようにチートの効果を受けてしまうという事なんです。
レベル上げをコツコツ上げて育てた愛着あるキャラクターを、通常ではありえないレベルまで押し上げられたチートキャラにされてしまうとは迷惑極まりないですよね。
結局のところPS4版はチーターを放置のままでしたが、Switch版では同じ轍を踏まぬようしっかり対策を練っていただきたいですね。
2.4人同時プレイ時の動作が重い
本作は敵が大量に出現する上に派手なエフェクトで画面がとんでもなく激しい絵になるゲームですので、PS4版を一人で遊んでいても処理落ちが発生する事が良くあります。
Switch版は負荷を下げるために解像度をPS4の1080pから900p辺りまで落としているようですが、それでもPS4と比べてパワーの低いハードですのでより重くなりがちなのは間違いないありません。
4人同時マルチは激重で遊べたもんじゃないと言われたPS3版のようにないように上手くやっていただきたいと願うばかりですね。
Switch版には他機種と異なる様々な要素が追加されています。
・Switchを持ち寄って遊ぶスタイルのローカルマルチプレイへの対応
・Switchとソフト一つで遊べるおすそ分けプレイへの対応
・ゼルダとのコラボアイテム(ガノンドロフのコスチュームやコッコをペットとして連れ歩ける等)
・Amiiboを使って敵を召喚したりレアアイテム入手が可能
私も既に他機種で『Diablo3』を遊んだ口ですが、これだけ色々な要素が追加されているともう一度やってみようかなという気持ちがわいてきますね!
Diablo3はダンジョンに潜ってはそこで得た装備を試行錯誤して再びダンジョンへ潜る…という反復するゲームなのでテレビでじっくり遊ぶよりも寝る前やちょっとした時間に遊ぶようなプレイスタイルが非常に適したゲームです。
ローカルマルチプレイに関してもなかなか自宅にあるPS4で画面を共有して一緒に遊ぼうというところまで行くケースは少ないと思いますが、Switchならば場所を選ばず遊ばず追加のコントローラーを買う仏用もないため協力プレイを活用する人が増えるような気がします。
『Diablo3』が初めて登場してから既に6年以上が経過していますが、ブリザードはまだまだこれからも拡張していくでしょうから新たに『Diablo3』を始めてみたいという人には是非本作を機にはじめて見るのもいかがでしょうか。
また、別記事にてSwitcn版を実際に遊んだうえでのレビュー記事を投稿していますので、宜しければ以下のリンクからご一読いただければと思います。
▼関連記事(Switch版のレビュー)
▼実機動画
▼おまけ関連動画
※爆笑の内容なので周囲に迷惑が掛からない場所でご視聴ください(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=mMHVsD82xWc