今後WiiUの作品で移植されるであろうタイトルや移植して欲すべき!というタイトルをピックアップしてご紹介していく記事の後編となります。
ご覧いただいている方には「こんなゲームがWiiUに出ていたのか…Switchに移植されたらやりたいな」とか「これ面白かったね!Switchにも出ないかな?」とWiiUに出た過去作を振り返ったり、Switchでの展開を楽しみにするひとつの機会として見て頂ければ幸いです。
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次はどのタイトル⁈Switchに移植して欲しいWiiUのゲーム【前編】
『The Wonderful 101』はデベロッパーのプラチナゲームズ自身がSwitchに移植したいと実際に熱望している作品です。
以前京都で行われたBitsummit6の壇上にて本作のプロデューサーの稲葉敦氏、ディレクターである神谷英樹氏から「101をSwitchに出せないか販売元である任天堂と交渉を進めていく」という話を出しています。
本作のゲーム内容は神谷氏の得意とする脳汁ドバドバ系コンボアクションですが、ユニークなのはピクミンの様にヒーローを集めて集団で戦うと言うところにあります。
そしてヒーロー達はただ単純に集まって戦うだけでなく「ユナイトモーフ」といってゲームパッドに丸や線を描いた形によって合体し、拳や剣に姿をかえて戦うことが出来ます。
敵との戦闘では、拳で硬い装甲を破壊して露出させたコアを剣で突き刺すなど、敵のアクションに対してどうユナイトモーフを上手く切り替えて戦略的に戦うか?というのがこのゲームの一つの肝となっていますね。
キャラデザインや世界観にかなりクセがあるので大衆ウケはしにくいゲームではありますが、神谷氏の他の作品(ベヨネッタ・DMC・大神)と同様にアクションゲームとしてもかなり丁寧に作られた作品なので、個人的にもアクションゲーム好きにオススメです。
とは言え、神谷氏が自虐的に「世界で13人位しか買ってない」と冗談で言うくらい売れなかったゲームなので、任天堂も簡単に首を縦に振るのか疑問な所ではありますが…プラチナゲームズの交渉が実りSwitchにも本作が移植される朗報を待ちたいですね。
ネコ目リンクのデビュー作となる『ゼルダの伝説 風のタクト』は元々ゲームキューブ向けに作られたものですが、その後WiiUにHDリマスターとして発売されました。
HDリマスターと聞くと高解像度化にちょっとしたコントローラー等ハードに合わせた最適化程度の改良をイメージする方が多いと思いますが、本作はリメイクに半ば足を突っ込んだような手のかけたリマスターになっています。
ゲーム画面を見比べれば一目瞭然で、最近のアニメーションタッチのゲームと比べても見劣りしない…というか寧ろ本作を超えるものはなかなか出てこないというくらい映像が磨かれていますね。
風タクは当時任天堂が納期優先でゲームを作っていたと言われていた時期の作品で、毎回作り込の凄いゼルダシリーズにしては煮詰め切れていない部分があり、海の移動のダルさ等不満点も沢山あったのですが、それらも可能な部分で改善されて遊びやすくなっているなどゲーム全体的に完成度を高めているのもGOODです。
▲リマスターでありながら最近のゲームにも見劣りしない映像。
ゼルダの最新作『ブレスオブザワイルド』はオープンワールドの広い地続きの世界を冒険する自由度を売りに方向性を大きく転換させた作品ですが、広い大海原を冒険する感じは風タクならではですし、キッチリと組み上げられたダンジョンを解いていく面白さはブレワイとは違った別の面白さが有りますのでこちらも捨てがたいですね。
ゼルダのHDリマスターと言えば『スカイウォードソード』をSwitchに出す旨を示唆する話が以前ありましたが、本作も移植の有力候補の一つとしても十分可能性は考えられるのではないでしょうか。
▼参考記事
示唆された『ゼルダの伝説スカイウォードソードSwitch版』?!Wiiの名作たちの試金石となるか!
WiiUにはゲームパッドを上手く活用したゲームもいくつかありましたが最恐のホラアドベンチャーシリーズの最新作『零 濡鴉ノ巫女』もその1つです。
怖いのが苦手な人もいらっしゃると思うのでので当記事では幽霊など恐ろしい画像を貼るのは自重しますが、ホラー耐性の強い私でも零は毎回震えながら遊んでいるシリーズだったりします(笑)
ジャパニーズホラー的なじめっとしたビジュアルや音から来る独特の雰囲気の怖さもあるのですが、その怖さを極めているのが戦闘システムです。
零シリーズは幽霊との戦闘で特殊な霊力を持った射影機(カメラ)で写真を撮って幽霊にダメージを与えます。
つまり、普通は目をそらしたくなる幽霊など恐怖に大して自分から積極的に立ち向かっていかなくちゃいけないゲームなのです。
▲シリーズお馴染みの武器。できるだけ幽霊に接近した状態や相手の攻撃に合わせて撮影するとボーナスダメージやカウンターダメージが入ったりする。
しかもこれまでのシリーズ作では射影機を覗き込むとキャラクターがFPSの様にTV画面が主観視点になっていてあくまでTV画面という境界があったのですが、本作ではWiiUのゲームパッドをゲームの射影機と同じように動かして、ゲームパッドに映し出された幽霊を探り写真を撮ります。
これがVRではないんですが、現実世界で自分が射影機で幽霊を探って撮影するかの如く臨場感を生み出し、より生々しいホラー体験へとプレイヤーを誘うわけです。
ゲームパッドのを覗き込み何もない空間にかざすと画面の中に幽霊が現れ「うわぁあああああ!!!」となってしまうと(笑)
これはWiiUならではの体験という感じもしますが、Switchも携帯モードでなら同じ事ができますし、画質や画面サイズが良くなっている分よりリアルに幽霊を液晶に映し出せる…というプラスの面を踏まえると移植としては全然アリなのではないでしょうか。
他にも魅力としては探索アドベンチャーとして謎に迫っていく面白さや、主人公達のセクシーな……っと、ただ怖いゲームというだけじゃなく3Dの探索型アドベンチャーゲームとしてもやりがいのあるゲームになっているというのもファンから根強く支持されている理由だったりします!
▲懐中電灯と射影機を手に廃墟や墓などを探索し、ストーリーの謎を解明していく。
零シリーズは一応過去作に登場した人物が出てきたりとシリーズファンがニヤリとする要素はありますが、単発で新規の人が楽しめる様になっているので、これ一作だけ遊んでも全く問題ありません。
▲スマブラにアシストフィギュアとして参戦もしている本作の主人公。失踪した友人を探すため夜の山へと足を踏み入れるというなかなかのチャレンジャー。
ゲーマーの方ですと『バイオハザード』のようにグロい系のホラーゲームを体験している方は多いと思いますが、ジメジメした空気感や古い日本家屋の廃墟の不気味さ、独特の宗教文化など海外のホラーものにはない怖さが満載です。
零は他のホラーゲームとは全く怖さがのベクトルが違うので、未プレイの方は是非Switchに移植されたらプレイして頂きたい作品ですね。
前編・後編とSwitchに移植して欲しい・移植されそうなWiiUのソフトをピックアップさせていただきましたが、製作者に移植が難しいと言われている今回のリストアップから省いた『ゼノブレイドクロス』や『幻影異聞録 #FE』等他にも移植して欲しいWiiUのゲームが沢山ありますね。
WiiUは任天堂の据置機でも稀に見る大失敗で日の目を浴びなかった良作も多いので、是非多くの人が手に取っているSwitchでリベンジしてもらいたいものです。
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