ファイアーエムブレム無双 レビュー

任天堂のファイアーエムブレム(以下略:FE)とコーエーテクモの無双のコラボ作品。FE無双は無双の一騎当千の爽快感はそのままに、FEの戦略性を掛け合わせており無双シリーズの中でも特にユニークなものへと仕上がっている。

FE無双が発売して半年程となるが、昨日全三弾の有料DLCと無料アップデートの配信が行われ、一旦FE無双としては最終的な状態になったタイミングで丁度いい機会なので改めてここでレビューをしたい。

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こんな人におススメ!

・一騎当千爽快アクションも好きだけど頭をったゲームも好きな人

・リアルタイムストラテジー的に味方に指示を出して攻略するのが好きな人

ココが良い!

・無双シリーズの中でも屈指のバッサバッサ倒せる感

・相性などを考慮して各ユニットに指示を出して敵をつぶしていく戦略性

・随所に上手く取り入れたファイアーエムブレム感

・本家も取り入れて欲しいくらいの上質なキャラモデリング

ボリュームは?

・ストーリーモードは15-20時間でクリアできる

・ヒストリーモードはやり込み満載で100時間は余裕で遊べる

・DLCやアップデートの拡張でさらにやり込み度はアップする

ココは注意…

・覚醒if作品を超優遇しておりそれ以前のファンはごめんなさい状態

・キャラのモーション使いまわしがやや目立つ

・敵のバリエーションが少なく地味


FEらしさを求めた結果生まれた戦略性

無双シリーズは一騎当千を売りにシリーズを10年以上続けているが、マンネリもあって棒立ちの敵を倒すだけの草刈りと揶揄されることも多い。

元々無双シリーズの走りである三国無双の初期作品は戦略性もプッシュされていたのだが、段々と敵を倒す爽快感やキャラゲーとしての方向性がフォーカスされて戦略性はどんどん薄れていってしまった。

そんな中で3DSで発売されたのが4人のキャラクターを次々切り替え各拠点を潰すという無双にマルチタスク管理を取り入れた戦国無双クロニクルだ。

クロニクルは当時指示されるレールに乗って敵を斬りまくるだけではない、より戦略性の高い無双として評価された。

戦国無双クロニクル/3DS

そのクロニクルのシステムは同じく任天堂コラボのゼルダ無双ハイラルオールスターズにも受け継がれ、そしてFEの戦略性を再現するために本作にも進化した形で取り入れられている。

ゼルダ無双ハイラルオールスターズ/3DS

FEといえば四角いマスでキャラクターを配置させるターンシミュレーションだがFE無双はそれを模倣したようなマップの構成にしている。

ゲーム中は何度もこのマップを開いてクロニクルの様に仲間へ拠点を攻めろ、仲間を護衛しろ等指示を出すと同時に自分の操作キャラを切り替えて暴れまわるという事になる

自分が使えるキャラは1マップで4人までだがCPU操作のNPCのキャラも含めると多ければ8人マップに同時に指示展開していく。

ここまでの人数を同時に動かすのは今迄の無双ではなかったし、FEらしさを取り込んだ結果FEのようなターンベースのシミュレーションというよりもリアルタイムストラテジー的な別のものに進化したという印象だ。

それに加えてFE無双には本家にある兵種の相性も導入している。

武器種による相性は以前の三国無双にもあったが不利でもなんとかゴリ押せるもので、『できれば相性が良い方が相手と戦うのがいい』程度の感覚だった。

しかしFE無双は相性による影響が大きく、『相性最悪の相手の場合2、3発で倒されるし相性最高なら2,3発で倒せる』という本家さながらに有利不利が生きるバランスになっている。

『ペガサスは弓に弱い瞬殺されるのでまず相性の良い剣士で弓兵を倒してからその後を行かせよう』等、各ユニットの特性を考えて行動選択するのが基本になっているのは従来の無双には無かった面白みだ。

他にもFEから取り入れたものだとダブルのシステムがある。味方キャラ同士を組ませるダブルは能力が上がったり協力攻撃ができたり相性を無視できる等の強化状態になるが、頭数が減るというデメリットも発生する。

FE無双は離れた場所で同時に複数の敵が展開してくることが多く時として散開して戦うのも重要になるので、どのタイミングでダブルを組ませるか、ばらけて行動させるのか状況に応じての判断にハラハラさせてくれる。

FE無双はアクション操作や基本システムこそは無双のフォーマットだがこのようにFEの戦略要素がふんだんに取り込まれ、頭の中が忙しい戦略性の高い無双になっている。

自分で攻撃参加せず仲間に指示するだけでクリアを目指す『軍師モード』をやると特に顕著に感じるが、ここまでマップを頻繁に何度も開きせわしなく進行を考える無双は他にはなく新鮮だ。

最初はとんでもないコラボ!だと思ったが結果的に全くコンセプトの違う二つのゲーム性を上手く融合したバランス感覚は素晴らしいくゼルダ無双に続く当たりの無双を引いたと思う。

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ファイアーエムブレムが好きだからこそ気になる

FEは歴史が長いだけあって膨大なキャラがいるシリーズだが、この手のお祭りゲーによくある『このキャラがいないのはダメだ!開発者は何もわかっていない!』と悲しむファンの声。

SNSやネットで嘆きの声をよく見るがFE無双もその声が多かった作品だと思う。

FE無双は新ハードで1作目という事で参戦作品を3作に絞ってシリーズの中でも古参の『暗黒竜』と新しめで世界的に人気が高い『覚醒』・『if』のキャラを混ぜている。

古参と新参入ってるので問題ないでしょって私も当初思っていたのだが、実際にプレイすると『暗黒竜』と『覚醒if』の扱いに大きな差があると感じた。

じっくり一人一人主人公たちと『覚醒』『if』のキャラは絡んでくるのに対して古参の『暗黒竜』のキャラは唐突に仲間になるのだ。まるでスパロボで別ルートで仲間になったやつが合流したみたいな感じで一瞬目を疑ったので『暗黒竜』が大好きな人はそのつもりでFE無双を購入検討された方が良いと思う。

それともう一つ気になる点がある。本作は30人近いキャラクターが使えるのだが攻撃動作が被っているキャラクターがちらほらいるのだ。

例えばタクミとサクラという兄弟がいるが彼らは同じ弓を使い同じ動きで戦う。性能やスキル、必殺技は異なるし兵種で共通してるというのは原作準拠でもあると言われればそれまでなんだけど折角フル3Dでキャラが動いてるんだから個々に特有の動きを見せて欲しいと思うのが正直な所。

この辺りは同じチームニンジャが開発したゼルダ無双が登場キャラすべてに個別のユニークな動作をするように作っていたのでかなり期待してたのだが、非常に残念だ。

ファイアーエムブレム無双の総評

FE無双はキャラゲーとして参戦作品の偏りやモーションの被り等には不満はあるがそこに目を瞑れる、もしくはそこに拘りが無いのであれば無双の中でもかなり楽しめるゲームだと思う。ボリュームもとんでもない量でやりつくすには100時間以上はかかるだろう。

ストーリーが陳腐だったりユニークな悪役キャラが少ない等確かに色々言い出せば不満は出てくるけど、根本的なゲーム性の高さは無双シリーズの中でもトップクラスなので、いつもよりフックが効いた無双がやりたいっていう人にはかなりオススメの作品だ。


< ファイアーエムブレム無双 公式ホームページ >


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