Switch向けの対戦ゲーム『Paladins』を題材にした「シューターの基本的な攻略知識」についての記事の第二回になります。
前回の記事を読まれていないという方は是非下記リンク先にてご一読の程よろしくお願いします。(さっと2~3分程度で目を通せるような内容です)
前回、「立ち回り」を意識することの重要性を知っていただく為の基本的な知識として「数的優位」と「前線の意識」についてお話しさせていただきましたが、今回はその知識を元に「どうやって数的優位を作り出せるか」「どうやって数的不利をカバーするか」というより実践的な話へと展開していきます。
それでは『Paladins』で脱シューター初心者!第二回「チームワークで有利になる編」を始めていきましょう。
敵よりも多い数で戦う数的優位の状況を作ることの重要性について前回の記事で説明させていただきましたが、ここから数的優位な状況を作るひとつの正攻法をご紹介します。
それは「フロントライン」を活かす事で数的優位を作る方法です。
「フロントライン」とは『Paladins』に登場するキャラそれぞれ割り振られているロール(役割・職)の1種で、他のゲームでは「タンク」と呼ばれることが多いですね。
▲硬いシールドと体力回復を持っている防御特化した「KHAN」は正に盾と呼ぶにふさわしい
「フロントライン」のキャラは盾を所有していたり、体力が高く自己回復能力があったりと防御力や生存能力の高さに長けており、複数の敵を引き付ける事に長けています。
この能力を生かすことができれば数的優位な状況を作り出すことができるのです。
▼「フロントライン」は数的優位を生みだす要となる
ではまずこの「フロントライン」を中心にしてどのように「数的優位」を作るかのイメージ図を見て頂きます。
上の図の通り「フロントライン」が盾となり相手の攻撃を一人で受け止めることにより他の味方が数的優位な状況を作っていますね。
例えばここにもう一人敵が合流してきたとして味方3人vs敵4人の数的不利になっても「フロントライン」が盾として機能している間は味方は数的優位を作り出すことができます。
更には…場合によってはこんな風に一方的な状況に追い込むこともできます。
このように「フロントライン」をしっかり盾として機能させることで数的優位を作り出したり、数的不利を覆すことができます。
▼要の「フロントライン」を守り切る
しかしこの「フロントライン」も敵の攻撃を受け続ければ盾を割られ、HPを削られ倒されます。
相手にとって盾として機能している「フロントライン」は非常に厄介な存在ですから、下の図の様に隙を突いて「フロントライン」を何とかして潰そうと当然してきます。
この状況は「フロントライン」の立場で見ると盾の後ろから敵に狙われていてピンチに見えますが、自分の立場から見ると敵の注意が「フロントライン」に行っておりこちらに対して無防備になっているチャンスになっています。
この隙をきっちり狙って敵を刈り取る事が出来れば相手の数も減ってより有利な環境ができるので何としても守り切りましょう。
▼更にリスクを下げるために「サポート」の存在も必要不可欠
傷ついた「フロントライン」は敵に倒されやすくなるため、回復ができる「サポート」のロールのキャラクターでフォローする事も大切です。
上の図の様に「フロントライン」を中心にして「サポート」が回復による安定化を図り、そして他のロール(ダメージ、フラット)がその二人を守る…という体制が出来上がるとかなり堅牢なチームとして機能します。
『Paladins』はキャラ選択時に「フロントライン」や「サポート」がいないと忠告が出るようになっていますが、その理由は上の関係図のようなチームワークを機能させることを強く推奨しているからなんです。
しかし、レートを賭けていないクイックプレイのモードでは特定のロールで練習をしたい人も多く参加しているので、「フロントライン」や「サポート」を誰も選ばないという事も珍しくありません。
レートを賭けたランク戦ですら「ロールのバランスが悪かろうが俺はお気に入りのキャラしか使わないから」と譲らない人も稀にいますので(特に初心者のレート帯で)、日ごろから「フロントライン」や「サポート」を最低1人は使えるように練習しておくのは大事ですね。
「フロントライン」や「サポート」を自分でやることでその立場の人たちが何を周りに求めているのか身をもって知ることも一つの糧となりますので是非初心者の方は率先してこの二つのロールを練習してみて下さい。
「フロントライン」は前線を自分が作って仲間を守る意識で、「サポート」は突っ込み過ぎず「フロントライン」を中心に他の見方を回復する意識をもって取り組んでいきましょう。
慣れてきたら「中央で守ろう!」等定型文をチームに送って意思を伝えることも挑戦してみましょう。
▲十字ボタンの右を押すと簡易定型文チャットが使える。これで仲間に意思疎通を図るのも時には重要。
それを汲みとってフォローしてくれる人や身勝手に動く人等様々なケースに遭遇していくと思いますが、その経験が「これをやってくれると助かる」「これをやられると困る」という知識として備わっていきますので、勝つためのより適切な判断ができる様になってくるはずです。
というわけで今回は数的優位を作り出す、または数的不利を覆す方法として「フロントライン」を活用した戦術のお話をさせて頂きましたがあくまでこれはセオリーの一つであり、絶対ではありません。
実行するにも周りの味方と協力して初めて成立する事ですし、相手もできるだけこれを崩そうと人数をかけて攻めてきたり、あの手この手で妨害してくるので必ずしも毎回上手く行くわけでもありません。
しかしこのイメージさえしっかり頭に入れて行動する癖をつけておけば、必ず上記の様なチームワークを発揮できるときが必ず訪れますし、何も考えないまま戦っていた時よりも「なぜ負けたのか(勝ったのか)」を分析できるようになっているはずです。
私がここまでお話しているものは秘伝のノウハウでもなく、ある程度シューターをやっている人であれば皆知っているような内容でありますし、沢山あるセオリーの中の一つでしかありませんがこれをきっかけにして初心者の方々が「チームワークへの意識」や「敵味方の行動分析」を楽しむ事に繋げて頂けたら幸いです。
とりあえずチームワーク的なお話は今回で締めて次回は個人としての「技術スキルをどう向上させるか?」という視点のお話をしたいと考えていますので宜しければこの次の記事もお付き合頂ければと思います。
長文最後までご一読頂きありがとうございました。