カービィが愛される理由を心理学的観点で解説!まさに巧妙と言えるデザインの仕掛けとは?

本日はカービィがなぜこれほどに愛さキャラなのかを、心理学的観点から解説していきます。

カービィはゲームボーイ『星のカービィ』で1992年にデビューして以来、任天堂の人気のキャラクターとして長らく活躍してきた一人です。

ゲームの最新作『星のカービィ スターアライズ』でも国内で70万以上のヒットを記録していますが、カービィカフェの予約困難や2013年から掲載が始まった漫画が100万部売れるなど…その人気はゲームの枠も超えていますね。

そんな、みんな大好き可愛いカービィですが、実はガチガチに心理学的な愛され要素でフル武装していることを、ご存知でしょうか。

今まであなたが純粋に可愛いと思っていた感情が、実は大人たちに仕組まれて引き出されていたものだとしたら…。

このカービィに対する心理学的理論…信じるか信じないかは、あなた次第です。

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仕組まれたフォルムと質感

カービィの特徴と言えばまん丸な顔(体?)のフォルムですが、「子供に受けるキャラクターにしたいならとりあえず丸くしろ」と言われるくらい、丸顔はキャラクタービジネスでの基本だと言われています。

アンパンマンやドラえもんも顔が丸いですしね。

なぜ丸い形が愛されるのか…それを説明する参考として、試しに以下に少し形をアレンジしたカービィを描いてみました。

このまま画面をスクロールしていってみて下さい。

 

 

 

 

もう少しです。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうでしょう?

 

これでも貴方はカービィを愛せますか?

 

人間はモノを見るときに、形状で「柔らかそう」「角張ってて痛そう」等無意識的に触った時の感触を想像しているそうです。

三角カービィは見るからに刺々しく、硬そうですよね(笑)

では、もう一度、本物の丸いカービィを見てみましょう。

見るからに柔らかい感じがしますよね。

実際カービィは、ゲームでもグッズでもマシュマロの様にフニャッと体が潰して、その質感がとても柔らかい体であることをアピールしています。

しかし、 こういったカービィの柔らかい印象って何となく、ホッとしませんか?

実はこのホッとする感情にもちゃんとした心理学的なメカニズムが存在します。

かつてハーロウという有名な心理学者が、片方は針金、もう片方は毛布でできた2種類の母親サルの模型に哺乳瓶を付けて、親から引き離した子ザルがどちらの哺乳瓶を求めるかという実験を行っています。

結果はご想像の通り、後者の柔らかい毛布でできた模型の哺乳瓶を子ザルは求めました。

サルの実験とは言えども、これは私たち人間も共感できるところがありますよね。

私達もサルと同じように赤ちゃんの頃に、母親の柔らかい温かさに包まれる安心感の中で育てられています。

やがて子供は発達と共に一体であった母親から離れて行くわけですが、その代わりとなるような柔らかい感触のものを肌にして孤独や不安を和らげようとします。

子供がぬいぐるみと一緒に寝たり、毛布にくるまるのが好きなのはこれが理由ですね。

流石に大人になって母親から離れていることに不安を感じるようなことはないでしょうが、大人も時には傷ついたり不安に苛まれるときはあります。

そんな時に柔らかいものを触ると、赤ちゃんの頃の柔らかい温かみを思い出すのか、なんとなく心地よく癒されるような気分になれます。

カービィを見ているとなんとなくホッと安心するのは、このようなメカニズムが働いていると考えられ、安心を与えてくれる存在=好きという感情に繋がっていくわけですね。

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本能レベルで訴えかけてくる顔

カービィの顔って良く見ると、眼と口が中心に集まっていますよね。

実はここにも愛されキャラの秘密があります。

カービィの様に大きなくりくり目や中心にパーツが集まっている顔は、俗にベビーフェイス(赤ちゃんの様な顔)と呼ばれますが、このベビーフェイスには人を惹きつける力があります。

このベビーフェイスには、人に「無邪気」と感じさせ警戒心を解く力を持っています。

なぜならば私達人間は種の保存のために、赤ちゃんを可愛い、守るべき存在として本能的にインプットされているからですね。

ですから、カービィを見ても敵対心や警戒心よりも、親近感や守ってあげたいという感情が湧きやすいというわけですね。

因みに上記のメカニズムは「ベビーフェイス効果」と呼ばれており、ビジネスシーンやコマーシャルなど様々な分野でも活用されています。

 

ピンクの肌である理由

カービィの肌ってよくよく考えると鮮やかなピンクを使っていて、キャラクターの肌の色としてはかなり異色ですよね。

ここまでピンクピンクしているゲームのキャラは他には…スーパーマリオシリーズに出て来るキャサリンくらいしか思い浮かびません。

実はオス⁈のキャサリン

あ~とりあえず…キャサリンは今回の話に関係ないので、横に置いておきましょう(笑)

カービィの話に戻りますが、このピンクの色にも実は心理的な意味がしっかりとあります。

ピンクの色は「平和」や「幸福」、「恋愛」などどちらかと言うとポジティブな印象を抱かせる色と言われています。

そう言われてみると、カービィは見るからに優しそうですよね。

実態は敵を吸い込んで飲み込んだり、かなりエグイことをしながら戦いに明け暮れているキャラクターですが、平和の象徴と言われても、疑問を抱かず同意してしまいそうです(笑)

こういったカラーリングの面でも、人に幸福や安心を与えるようにデザインが施されているというひみつが実は隠されていたんですね。

因みに、足の赤い色は「躍動感」や「怒り」のような積極的な印象を与えると言われています。

ステージを飛び回り敵と戦う戦士ですから、ただ可愛い、平和的であるだけじゃダメという意味で地を蹴る足は赤にしたのでは?と考えると、ちょっと面白いですね。

 

まとめ

ここまで、心理学的観点でカービィの愛される理由を裏付けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

果たして産みの親である桜井政博氏及び任天堂の開発者の方が、こういったユーザーの心理的な部分まで考えてカービィをデザインしたのかは不明です。

しかし、偶然にしてはカービィの形や色、顔等のデザインが「愛されるキャラクターとして合理的すぎる」という印象はありますね。

私達消費者は何となくキャラクターを見て好きだとか、なんとなく遊んでいて楽しいと思ってゲームを好きになるわけですが…

今回記事で描いたことの様に計算の上でそれが成り立っていると考えてみると、より視野が広がってものの見方が面白くなるのではないかなと思いますね。

あまり、理屈っぽいと夢がないと言われてしまいそうですが(笑)

当ブログではできるだけこうした「可愛い」や「面白い」という抽象的なものを、より具体的に皆様に言語化してお伝えしたいと思っていますので、

今後とも「ゲームの理屈っぽい話が聞きたいな」と思ったら、NEED FOR SWITCHを覗きに来てやってください(笑)

最後までご一読ありがとうございました。

 

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