きっとひと夏の思い出になる『ドラえもん のび太の牧場物語』体験版レビュー

本日はNintendo Switchにて2019年6月13日発売予定の『ドラえもん のび太の牧場物語』の体験版レビュー・感想記事になります。

人気ゲーム『牧場物語』と『ドラえもん』のまさかのコラボレーションは発表時話題騒然となりましたが、公式Twitterが牧場ファンの怒りのリツイートで炎上するなど決して前評判はポジティブなものではありませんでした。

しかしどうでしょう、実際体験版を遊んでみた私の印象は…

「全体的に凄く丁寧に作りこまれていて、牧場物語初心者には最高じゃないのコレ⁈」というものです。

体験版のボリュームは1時間程度で終わるような短いものですので、全体像を見るとまた印象は変わるかもしれません。

しかし、体験版を触った限りでは「ドラえもんでファンを釣ってテキトーに作ったゲームを売りつけよう」という印象は全く無かった、という事を初めにお伝えしたいですね。

詳しい話はこの後お話していきますので、是非最後までお付き合いいただければと思います。

基本情報機種:Switch
価格:6,588円
メーカー:バンダイナムコ
ジャンル:シミュレーション
プレイ人数:1人
オンライン:なし
暴力表現:なし
スポンサーリンク

 

本家との共通点と相違点

本作は牧場物語の名前が付いているだけあって、ゲームシステムのベースは本家牧場シリーズのものを踏襲しています。

農作物を育てて売って、お金を貯めて、牧場の施設・設備を充実させていく。

牧場シリーズの伝統にのっとり、カブを育てることから始まる

それと並行して、他の人たちに贈り物をしたりするなどで親睦を深めていく内に、様々なイベントが起きていく…というのが、基本的なゲームサイクルとなっています。

お馴染みのキャラクターは勿論、ゲームオリジナルキャラクター達との親睦も深められる。

一方で明確な違いとしてあるのは、「主人公=プレイヤーとして楽しむ本家」に対して…本作はあくまで「主人公のび太の物語を楽しむゲーム」であるという事です。

例えば本家では、主人公が男の子・女の子が選べたり、好きな村の人と結婚ができたり、あるいは二つの村から好きな方を選択できたりする等、色々とプレイヤーに自由度が与えられているんですよね。

しかし、本作では「別世界に迷い込んだのび太達が、牧場生活をしながら最終的には元の世界に戻る」というしっかり柱となるキャラクターとストーリー性を持っています。

言うならばストーリードリヴン型牧場物語という感じでしょうか(笑)

▼本作の簡単なあらすじ

のび太たちは苗木を植えていたら、突然の嵐に巻き込まれ…
異空間の世界に飛ばされ…
見知らぬ町で「ランチ」という少年に出会う
ランチやおばあちゃんたちが牧場で苦労をしているのを見かねたのび太は、牧場を手伝うことに。

ただ、本作も牧場シミュレーションとしてはしっかり作られていますので、どちらが良いのかは正直言って好みの問題であって、優劣はないと思います。

町で買い物をしたり、道具を鍛えたりもできる。
定期的なイベントもちゃんと用意されている。体験版では遊べなかったが、ミニゲームも楽しめそうで中身が気になる。

しいて言えば、牧場シミュ系をやったことがない人がエントリーとしてやる場合、本作が最適かもしれませんね。

牧場シミュ系って最初は覚える事が多いですから、初めて遊ぶというような方はゲームの最初の方で負荷を感じる事が多いと思うんですよ。

覚えなくちゃいけなさそうな要素は沢山あるし、周りは知らない人だらけで名前から覚えなくちゃけない、自分の立ち位置もどういうものかまだぼんやりしている…

例えるなら、周りが関係出来上がっている部活に一人初心者で入るみたいな…分からないことだらけのスタートをするようなもんなんですよね。

その点本作は、誰もが知っているドラえもんのキャラクター達が登場しますし、話の流れも原作やアニメなどで観たことがあるような作りをしていますから。

大げさな言い方ですが、友達と一緒に新しい部活入るみたいな初動での敷居の低さがありますよね。

まぁ、その友達がろくでも無い奴だったり、部活の内容がくだらなかったら辞めちゃうわけですが、本作は幸いちゃんとしたゲームなのでそこは安心していいかなと思いますね(笑)

スポンサーリンク

 

素晴らしく丁寧な仕事が垣間見える

多くの版権物ゲームには原作の親しみやすさや人気でファンを釣って、つまらないゲームを売りつけるということも珍しくありません。

特に本作の販売元である、バンダイナムコのキャラゲーは、地雷率がかなり高いことでも有名です。

私も子供の頃からこれまで何度も、クソゲーを掴まされたものです(笑)

しかし、今回に限ってはそれに該当しないという印象ですね。

寧ろ、ドラえもんという原作を生かして、どこまでしっかりした牧場物語を作ってやろうかみたいなクリエーターの意地に近いものすら感じさせます。

因みに、本作の開発はどこが行っているかと言うと、ブラウニーズという元々はスクウェアで『聖剣伝説』などを作っていたクリエーターの方達が、独立して作った会社になります。

独立後は有名どころだと、任天堂の『MOTHER3』やレベルファイブの『ファンタジーライフ』等を作っています。

それらのゲームと同じように、本作もブラウニーズらしい真摯に丁寧に作りこまれているゲームの香りを、しっかりと体験版でも感じる事ができますね。

具体的にどんなところが丁寧かというのを、少しかいつまんでというお話しをしますと…

例えば、チュートリアルひとつをとっても、プレイヤーに対して機械的な説明にならないように、キャラクターのイベント的なやり取りの中で一つずつ操作・ルールを覚えて行くようにできているんですよね。

分かりやすく丁寧ですし、聞く必要がないと思えば飛ばすこともできます。

絵の具で描いたようなタッチの2Dグラフィックも、さり気なく水面にのび太の姿が映り込むなど、細かい書き込みがされていています。

川の水面にのび太が映り込むなど書き込みが丁寧に細かくされている。

子供向けだから手を抜いて良いよねっていう手抜の微塵のかけらもない、アートスタイルに強いこだわりを持って作っていることが良く分かりますね。

必ずしも映像に拘っているゲーム=面白いゲームではないですが、映像は面白さを構成する一つの大事な要素ですし、特に映像が良いっていうのはキャッチーじゃないですか。

そういった所を踏まえると、やっぱり映像も丁寧に描き込まれいるのも、特に牧場物語の魅力をこれから知っていこうという人の背中を押すという意味でも利いてくるのではないかなと思いますね。

 

町のロケーションは豊富

限られた箱庭の空間で暮らす牧場系シミュレーションにおいて、いかに町のロケーションが魅力的かは重要なポイントでしょう。

実際にマップを見て見ると分かりますが、本作のマップは一つ一つのサイズは小さくとも種類はかなり豊富です。

この辺りは流石ファンタジーライフを作ったブラウニーズ…キャラゲーだからと手を抜いて作っている感じはないですね。

海、森、山、草原という一通りの地形も用意されていて、それぞれの場所にちなんだイベントも色々と用意されているようです。

街並みも昔のヨーロッパの田舎様な雰囲気が温かいアートデザインとうまくかみ合っています。

石畳の道やレンガ造りの家など欧州チックなデザイン。

思えば、原作の舞台は昭和の日本ですから、そこでのび太たちが生活しているのはちょっとした違和感があるはずなんですけど、妙にしっくりするんですよね。

やっぱり全体的に淡い絵で描かれたようなアートデザインが、違和感を上手く失くしてくれているのでしょうかね。

サウンドトラック1ものんびりと焦ることなく、リラックスできるような曲調を全体に使っていて、ふらふらと歩いているだけでもとてもいい気分になれます。

製品版ではどれだけ農作業やイベントに忙しくなるのか分かりませんが、この世界観にじっくり浸ってみたいなと思わせるだけの十分な魅力と描き込みは、体験版でも既にしっかりと感じさせられますね。

 

ひみつ道具は断片的で未知数

本作において「ドラえもんのひみつ道具」がどのように使われているのか、というのも非常に気になるポイントです。

ドラえもんと言えばやっぱりひみつ道具!

まず結論から言うと、体験版で使えるのは数えるほどしかありませんので、ひみつ道具でどれだけゲームが面白くなるのかを推し測るのは難しいです。

ただ、体験版で使えた道具に関しては、「ゲームを快適に遊べる便利グッズ的な役割」を担っているものと「イベントをクリアするのに必要なもの」の2タイプがあるという事は確認できました。

【 体験版で実際に使えたひみつ道具とその効果 】

  • アットグングン(作物が急成長する)
  • ケロンパス(一定時間体力が減らない)
  • スーパーてぶくろ(土砂をどける)
  • どこでもドア(ファストトラベル)2

ひみつ道具はドラえもんから渡されるもの以外に、物語の途中で村長から渡される場合もあります。

この辺りはゲーム進行に合わせてプレイヤーを誘導しながらひみつ道具が渡されて、どんどんやれることも増えて行く、という感じに使われていくのではないかなという印象ですね。

他の作り込の感じからして、手を抜いてくるようには思えませんし、一体どんなひみつ道具が出て来るかは製品版のお楽しみ…という事で、期待しておきます。

 

まとめ

正直体験版をプレイするまでは半信半疑でしたが、実際に触ってみて「これは買うぞ!」と硬く決心を決める結果に至りました。

約一時間ほどのプレイの中でも、本作の原作を尊重しつつもゲームとして丁寧に作り込んでいる所や雰囲気の良さがとても好印象です。

良作かどうか判断するのは早いですが、少なくとも悪いゲームではないというのが、保証されているという確信めいたものを感じましたね。

特に雰囲気の作り込みはとても素晴らしく、グラフィックワークなどのデザインに関しては牧場毛系シミュの中では現在ぶっちぎりのトップではないでしょうか。

製品版ではひみつ道具やジャイアンたちとのイベントも沢山用意されていそうですし、発売が非常に楽しみになってきました。

6月からSwitchは魅力的なゲームが次々と出てきますが、本作は全然他のタイトルにも負けていない気がしますね。

特にこれから牧場シミュやってみたいと思っているような方には非常に相性が良さげなゲームですので、是非体験版を一度プレイしてみてはいかがでしょうか。

あ、あと最後にもう一つだけ…。

このゲーム、最後に涙腺崩壊が約束されていそうなのでそこも期待したいですね。

町に愛着がわいたころに、お別れとかもう想像するだけで耐えられない気がします(泣)

製品版のレビューはこちら

効率化を求めれば奴隷化まったなし!『ドラえもん のび太の牧場物語』レビュー・感想

 

スポンサーリンク