あの跳躍力を目の前で拝める!『スーパーマリオ オデッセイ』VRモード レビュー

Nintendo Switch用ソフト『スーパーマリオ オデッセイ』のNintendo Labo VRキットによるVRプレイについてレビュー・感想を述べていきます。

前回『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』のVRモードのレビュー記事を投稿し、その中でVR酔いが凄まじく大変な思いをしたというお話をさせて頂きました。

ゼルダに関してはゲーム本編に後付けでVRゴーグルに対応したのもあって、VR酔いに関しては正直フォローしきれていないところがあったのですが…

本作はゼルダとは違って「VR専用のミニゲーム」を新たに製作して追加されているこという事もあって、VR酔いをほとんど感じることなくプレイが可能です。

あとはゲームプレイがどうなのか…という事なのですが、その詳しい内容や感想についてこれからお話していきたいと思います。

 

基本情報機種:Switch
価格:6,458円
メーカー:任天堂
ジャンル:アクション
プレイ人数:1人
オンライン:なし
暴力表現:なし
スポンサーリンク

 

小さな箱庭VRミニゲーム

本作のVRはSwitch本体をNintendo Labo VRキットのVRゴーグルに挿し込んで、下の画像のようにな状態でプレイをします。

ゼルダも同じ操作をしますが、なかなか傍から見てもシュールな絵面ですね(笑)

VR専用のモードをトップメニューから選び、ゴーグルをセットしたらVRのマリオオデッセイがスタートします。

ステージは全部で3つ存在し、それぞれ本編で登場した「帽子の国」「海の国」「料理の国」をテーマにした小さな箱庭ステージで隠された音符を集めていきます。

VR用にアレンジされた3つのステージに隠された音符を集めきればステージクリア。

隠し場所もかなりシンプルで分かりやすいので、迷う事は殆ど無いと思います。

ゲームとしてのボリュームはかなり少なめで、初見でも15分もあればクリアできるぐらいのサイズですね。

一気にプレイをして「もう終わり?もうちょっとないの?」と感じる方が多いのではないでしょうか。

ゲームのクリアだけでなくちょっとしたコインを集めるやり込みもありますが、それにしても各ステージ10分もあればコンプリート出来てしまいます。

箱庭の広さやゲームのボリュームに関してはかなりこじんまりしたミニゲームと言っていいサイズですね。

 

VR酔いしにくいカメラ

本作ではステージ上に固定された監視カメラのような視点で遊びます。

下のイメージ画像のように、プレイヤーの首の動きに連動して設置された監視カメラが動くような感じですね。

あくまでステージに固定されたカメラなので、マリオが遠くに行ってもカメラは追いかけないですし、マリオが視界外から消えることもあります。

なのでVRの没入感を楽しむというよりも箱庭の世界を覗く面白さという印象ではありますが、このカメラのお陰でVR酔い自体はし難くなっていますね。

マリオを見失ったら位置とカメラを一旦リセットできますし、画面の遠くにマリオがいって見づらい場合はズームも可能です。

結構遠くにマリオを進めてしまうと画像が粗くて距離感も掴み難いので、ズーム操作は重要ですね。

(遠くに行くほど距離感が掴み難いというのはある意味リアルなのかな…。)

 

マリオの超人っぷりを改めて実感

VRモードのステージは本編と違ってゲームオーバーの概念もありませんし、要求されるアクションもかなり易しめにデザインされています。

クリボーなど敵も出てきませんし…

ゲームとしてのやり応えは正直言ってゼロです(真顔)

私が思うにこれはゲーム的に楽しんで欲しいというよりも…

マリオ先生の驚異的な身体能力をVRで実感するため に作られたコンテンツみたいな印象がありますね。

実際、ローアングルのカメラになる「海の国」でマリオのジャンプを下から見るとマリオさんの運動神経にビビります!

散々今まで色んなゲームで見てきたはずのマリオのジャンプですが、目の前で自分の頭を飛び越えるような跳躍力をVRで体感できた!…って感じでマリオファンには堪らないですよ。

キッズなら多分ピョンピョン目の前で飛んでるだけでも相当喜ぶのではないでしょうか。

天に延びるツタをモリモリ登ったり、軽快に走り回ったり…

TVや液晶画面で見た時よりもマリオのアクション一つ一つのスピード感や超人っぷりをより生々しく感じられる…というのは正にVRならではの体験です。

 

首と腕を酷使するゲーム

本作はゼルダと違ってVR酔いがほとんど感じられないお陰で、軽快なマリオの動きを楽しもうとついつい連続して遊んでしまいうんですよね。

しかしそうやって10分、15分と遊んでいるうちにゴーグルを持つ腕がピキピキしてくるっていう…。

毎日何時間もやったらVRキット筋みたいなのが二の腕あたりに付きそうです(笑)

あとマリオの軽快な動きを視界にとらえるために頭を動かす激しさはかなりのものですね。

高く天に伸びるツタを登るマリオを下から見上げるのは楽しいけど首が大変。

ゼルダどころかLaboの付属のゲームのどれよりも首は疲れやすい印象です。

VR酔いよりは後にダメージがないのでマシですが、割と「VRでゲームを遊ぶのは楽しいけど大変だなコレ」というのを実感できますね(苦笑)

 

ライブが最高!

3つの国をクリアすると本作のメインテーマ曲である「Jump Up,Super Star」のライブをVR体験できるのですが、これは臨場感抜群で素晴らしいものです。

目の前がステージで歌手のポリーンやバンドメンバーがいて、後ろを向けばお客さんが音楽にのって腕を振っていたり、紙吹雪がちらちら顔の前で舞っていたり…

ライブの空気感を肌で感じるような疑似体験をしっかり味わえます!

本編でもライブを楽しめるシーンがありましたが、イベントの一環という事で何度も見返すことがし辛かったんです。

それが何度もリピートして楽しめるようになっただけでもうれしいのに、さらにVRで楽しめるとは…。

Steamにも初音ミクVRとか出ていますけど、音楽ライブ的な映像とVRは物凄く相性が良いのでこれは本作が好きな人もそうですが、音楽ライブが好きな人にも是非体験して頂きたいですね。

 

最後に

後付けでVRに対応させただけのゼルダとは異なり、VRに合わせて最適化された専用ゲームで丁寧なチューニングを施しているのは流石マリオチームといったところでしょうか。

遊んでいて不快さがないというか、気持ち良く遊べるというのはマリオの肝ですからね。

ただ、VRで遊べるステージはオマケ的なもので面白さを感じる程遊びが無かったのがやや残念ですが…

任天堂自身これを機にVRも本腰でやっていくという感じでもないですし、無料でそこまで求めるのは酷かもしれませんね。

今回お話ししたマリオ以外にもゼルダのVRも遊んでみて両方から感じ取ったのは…

Labo VRキットのオマケとしてマリオとゼルダも対応はしたけれど、まだ本格的にVRを活用していこうという感じはなさそうだな…という印象です。

ただ任天堂のゲームが好きな私にはLabo VRキットのミニゲームやマリオ・ゼルダをVR体験できたというのはとても新鮮でしたし、実際に触れるまでのワクワクを貰ったと考えると決して悪い買い物ではなかったなと思います。

これだけを目的にLabo VRキットとマリオオデッセイを買うというのは少し微妙ですが…

Labo VRキット自体にも興味があってマリオも持っているから遊んでみたいという人には是非体験して頂きたいですね!

 

スポンサーリンク