評判調査『Night in the Woods』は実は〇〇なゲームだった!?

Nintendo Switchにて2019年3月28日配信予定のアドベンチャーゲーム『Night in the Woods(ナイト・イン・ザ・ウッズ)』の評判についてレポートしていきます。

本作は海外で非常に高い評価を受けているタイトルですが、先行配信されているSteam版でも日本語にローカライズがされていなかったため日本語化を待ち望んでいた方も多かったタイトルではないでしょうか。

既に海外のIndependent Games Festival 2018のグランプリを受賞する等お墨付きではありますが、実際はどういうゲームでどんな評価をされているのか?という評判をまとめてご紹介していきます。

基本情報機種:Switch/Steam/PS4
価格:1,980円(ダウンロード版)
メーカー:PLAYISM
ジャンル:アドベンチャー
プレイ人数:1人
オンライン:なし
暴力表現:なし
こんな人向け

・ヒューマンドラマが好き
・物語重視のゲームがやりたい
・シリアスなテーマでも全然OK
・数時間でサクッと終わらせたい

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ゲームの概要

本作は大学を中退したネコのメイが主人公の2Dアドベンチャーゲームです。

のっけかから「え?大学中退のネコってどういうこと?」と気になる掴みがバッチリな設定ですが、本作では猫や狼など動物たちが人間の様に生活を営む世界観が舞台なんです。

プレイヤーは故郷に戻ったメイを操作して家族と会話したり、再開した友達と一緒にバンドをやったり…街を走り回って様々なキャラクターと交流する日々を過ごしていくことになります。

物語の合間には途中いくつもミニゲームが挟まったりして、一見『どう〇つの森』のようにの動物たちがほほんと日常生活を過ごす楽しいゲームに見えますよね。

しかし、実のところ本作の世界はそんな優しいものではありません。

メイに関しては周囲から厄介者扱いなうえ、作中では周囲の人たちの抱えている鬱や貧困、児童虐待など私達現実社会にあるような生々しい問題と日々向き合うことになります。

居心地が良い故郷どころか、かつての友人とできた溝を感じながらも傷つけあい、それでも一緒に歩こうともがくドラマが描かれたゲームなのです。

更には町で起こる怪奇事件をきっかけに、メイは隠された謎や更なる大きな問題へと直面していくことになっていくわけですが…

可愛い見た目に反して本作は全体を通して大人向けなストーリーテーリングで描かれたアドベンチャーゲームであるという事は、プレイする上で押さえておきたい重要なポイントですね。

 

メディアの評価

Switch版のメタスコアは 85点 とハイスコアで、Switchに発売されているタイトルのアドベンチャーゲームの中でもトップクラスのメディア評価となっています。

ストーリーとビジュアル面ではほとんどのメディアが大絶賛で、期待感を持って挑んで欲しいというメッセージが目立ちますね。

▼主なGOODポイント

  • 素晴らしいアニメーション
  • 素晴らしいサウンドトラック
  • 強く心に残るストーリー

▼主なBADポイント

  • 一部のミニゲームにイライラ
  • Switch版はロードが長い!

 

Switch Player 90/100表現豊かなアニメーションが日常的な生活を彩り退屈させないし、日々散りばめられたコメントや吹き出しのテキストは興味深く、魅力的なキャラクター達も含めこのゲームの素晴らしい世界観と物語を味わうことができる。途中物語が蛇行する様に単調に感じる時もあるがそれも意図的に計算されたものだろう。本作はSwitchの2018年を語るうえで欠くことができない特別なタイトルだ。

Spazlo Games 90/100ストーリーテーリングに卓越した作品。ゲームをクリアしたときには登場人物達への共感が信じられない程強いものへとなり、エンドクレジットから数時間経ってもメイの故郷に帰りたいとすら感じさせられる。道中挟まれるミニゲームも物語を阻害せず、気分転換としても機能している。このユニークな体験はあなたの心にしっかりと刻まれるだろう。

Nintendo Life 90/100物語には興味深いミステリー感がある。私たちの現実世界で起きている問題を巧妙に描いており、ここまで見事なものはめったに見たことがない。ミニゲームの中にはイライラするものもあったが、ゲーム内で遊べるローグライクゲームなどは悪くなかった。奇妙で素晴らしいこのゲームは比類なき存在だ。

Hobby Consolas 85/100アニメ化されたビジュアルスタイルを用いて、損失・世代間の葛藤・私たちにおいても現実的な問題を扱う楽しくも深い作品。アニメーションやサウンドトラックも素晴らしい。場面切り替えのロードがかなり長いのがマイナスポイント。

God is a Geek 75/100基本的にはストーリがメインのゲームで中にはリズムゲームなども導入されていてるが、それがちゃんと物語にも関連付けられている。ビジュアルやサウンドトラックが素晴らしく、特に夜の森は特筆すべきものだ。Switchへの移植も良くできていて1080p60fps(TVモード時)で動作するが、ロードの長さに関しては擁護しがたい。タッチパネルも非対応。

 

ユーザーの評価

Switch版のユーザースコアは8.1/10.0という事で、メディア評価よりはやや落ちるものの良作として十分な評価を得ています。

メディア評価にはなかった意見として、ストーリーについて良いと思わなかったという声も少数ですがあります。

様々な社会問題を扱ったシリアスな物語は時にプレイヤーの心に重しを乗せることもありますし、テキストを読み続ける事になるのでその辺りで人を選ぶのでしょう。

また、ミニゲームについてもアドベンチャーゲームのなかでミニゲームが遊べる!と前向きに考えるのか、余計なことを強制されると考えるのかで賛否が大きく分かれている印象がありますね。

ゲーム内でローグライクのゲーム!

 

▼GOODな声

  • 個性的な登場人物との会話は魅力的
  • 残酷かつ誠実な気持ちを与えてくれる
  • ゲームよりも良質な小説を読む感じ
  • これ程社会問題と向き合った作品はない
  • 漫画の世界に没入している様な気分
  • 音楽がシーンとマッチして素晴らしい
  • 今までで一番物語に引き付けられた
  • ミニゲームは丁度良いスパイス
  • アニメーションがぬるぬる動く!
  • 秋の終りの何とも言えない美しさ

 

▼BADな声

  • 物語に説明不足な部分があってモヤモヤ
  • 結末は慌て気味で蛇足っぽくてがっかり…
  • ミニゲームが洗練されていたら最高だった
  • 殆どが会話で構成されて退屈だった

 

まとめ

アドベンチャーゲームだから当然と言えば当然なのですが、メディア、ユーザー含め多くのレビューの殆どが雰囲気と物語の良さについて非常に高く評価しています。

ミニゲームなどゲームの枝葉の部分については賛否分かれたりロードが気になるという意見はあるものの、最も重要な雰囲気と物語という二つの幹がしっかりしているというのは大きいです。

最近はアドベンチャーゲームでも雰囲気は良いけどストーリーは意味不明(もしくはカラッポ)なゲームを雰囲気ゲーとして受け入れる風潮もありますが、やっぱり物語も楽しみたいものですからね。

こういったテキストでスラングがバンバン出て来るゲームで気になるのは、英語独自のニュアンスを上手く日本語化しているか?という所ですが…

PLAYISMさんはかなりローカライズが丁寧なパブリッシャーですし、今回相当力を入れて日本語化している様なのでそこは安心して良さそうですね。

シリアスな社会問題と向き合うストーリーはなかなかヘビーではありますが、上質な大人のためのアドベンチャーを遊んでみたいという方は是非トライしてみてはいかがでしょうか。

 

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