Nintendo Switch向けに配信されたツインスティックシューター『Assault Android Cactus Plus(アサルト アンドロイド カクタス プラス)』のゲームレビュー・感想記事になります。
本作は元々SteamやPS4で配信されていた作品に新しい難易度のステージが追加されたもので、個性的なアンドロイドたちを操作して爽快に暴れ回ることができるゲームになっています。
日本の伝統的な弾幕シューティングに海外のアリーナシューターを混ぜ合わせたアクションシューティングという事で、やや二ッチなゲームではありますが…
この手のゲームを普段遊ぶことの少ない私でも非常にエキサイトした作品ですので、しっかりその魅力をお伝えしていきたいと思います。
価格:1980円(ダウンロード版のみ)
プレイ人数:1-4人
オンライン:オンランキングあり/オンマルチなし
暴力表現:なし
・重火器で兎に角暴れたい
・1プレイは長くない方が良い
・弾幕系は普段やらないけど興味アリ
・リプレイ性が高いゲームがやりたい
最初から楽しい!
本作は左スティックでキャラクターを動かし、右スティックで攻撃の方向をコントロールするツインスティックシューターです。
攻撃手段もシンプルでZRボタン押しっぱなしで撃ち続けられるメインウエポンと…
リロードに時間が必要なZRボタンで撃つサブウエポンの2種類!
たったこれだけです!
この二つを使い分けながら湧いてくる敵をバンバン倒すだけのゲームなんです。
アンドロイドで持ってる武器が全く異なるのがいいね!#アサルトアンドロイドカクタス #AssaultAndroidCactus #PLAYISM #WitchBeam #NintendoSwitch pic.twitter.com/4JnSTwVd1r
— にぃど@任天堂ゲー・モンハン・ユナイト (@switch_for) March 8, 2019
ただ、このようなシンプルな操作ではあっても…
「自分には無理だろうな」
なんて距離を置いてしまう人が多いのがこの手のシューティング系の悲しい性ではないでしょうか。
特にこういう弾幕の映像を見てしまうと…
「うわぁ…こんなん絶対無理…」
そんな風に考える人の方が多分世の中の多数派だと思います。
かくいう私もシューティングが得意でない…とうかむしろ苦手なタイプなので、プレイする前に楽しめるのか少し不安はありました。
兎に角シューティングの何がつらいって…
数発、あるいは一発で撃沈されるやつ多いじゃないですか。
あれ、ストイックすぎて「頑張って上手くなるぞ!」ってなる以前に心折られるんですよね…。
ちょっと遊んだらすぐゲームオーバー!
はい下手ぁ!センスなし!
ええ…分かってます…どうせ向いてないんですよ…。
そんな感じで面白みを感じるスタートラインにすら立つことなく諦めてしまうんです。
しかし、そんな私のようなシューティングが苦手な人間でも…
本作は楽しめるように作られています!
それはなぜか。
答えは至ってシンプルです。
このゲーム…
プレイヤー側が滅茶苦茶強いんです!
攻撃を何発食らっても敵に撃墜されない!
さらに弾切れもないので攻撃垂れ流し状態!
これがストイックで近づきがたいシューティングゲームとは大きく違うポイントです。
やってる事は明らかにシューティングなんですけど、感覚は〇〇無双で草刈…じゃなくて大暴れしているような気持ち良さを強く感じる事ができるゲームなんです。
斬新なバッテリーシステム
キャラクターが撃破されないならどうやってゲーム性を持たせているんだ?って疑問に思われる方も多いと思いますが、
実は無敵のアンドロイドたちにも一つ弱点があります。
画面上部にあるこのメーター…これはアンドロイドのバッテリーの残量を示しているのですが…
これが無くなるとアンドロイドは停止、つまりゲームオーバーになります。
バッテリーメーターはジワジワと時間経過とともに減少していくので、それがゼロになるまでに敵を倒し切る必要があるんですね。
アンドロイドたちは大昔の車かよっていうくらい燃費が悪くてですね…
放っておくとあっという間にバッテリ不足で止まります(笑)
なので敵を倒して落とすバッテリーの回復アイテムで回復しつつ…
戦いを継続させる!
これが一つ攻略では重要なポイントになるんですね。
スリルもしっかりある!
バッテリー切れにならないようにするために注意しなくてはならないことがあります。
それは敵の攻撃に一定時間内に”連続して当たる”と数秒間パワーダウンしてして動けななるという事です。
単発で1、2発当たる程度なら問題ないのですが、連続で何発も集中して攻撃に当たり続けるとその場にダウンして時間をロスしてしまいます。
そして敵からバッテリーを拾う前にバッテリー切れでゲームオーバーになる…
そういう仕組みになっているんですね。
ですので、撃破されないからと言って敵の攻撃に当たり続けるのもダメなんです。
逆にダウンせず戦っていると敵が落とす丸い玉?みたいなものを集めてメインウエポンが強化されて強くなったり、足が速くなったりします。
これらはダウンすると全部ロスしちゃうので、できるだけそれを維持するために必死にならざるを得ないわけですね。
斬新なバッテリーのアイデアにこれらパワーダウン・パワーアップと絡めてゲームとして楽しめるバランスをしっかり練り込んだところは素晴らしいですね!
挑戦は果てしない
初心者でも比較的最初から楽しく遊べるように作られている本作ですが…
遊んでいくうちにグングンと手ごわくなっていつの間にかハードコアなゲームに突入していくので遊び応えもかなりあります。
メインとなるキャンペーンモードは25ステージ存在しますが…
それをクリアすることでSwitch版で追加された高難易度アレンジステージが登場します。
このゲームはウェーブ式で、それほど大きくない閉鎖された空間で湧いてくる敵を倒していくのですが、
序盤~中盤ステージにかけては敵も攻撃が激しくなく、出現する量もまだ控えめなのですが…
中盤~後半ステージは敵の数や攻撃がかなり激しくなるだけでなく、ステージギミックも織り交ざってどんどんカオスなゲームへと変貌していきますね。
終盤になると私のようなシューティングが苦手な人はかなり苦しくなる場面もありますが…
救済的なオプションもありますし…
何より各ステージは結構ギミックが凝っていて最後のステージまで全く飽きさせず楽しんで挑戦できたのが良かったですね!
ステージによってはタレット的な自動で敵を攻撃してくれる設備を活用したり…
狭い場所に敵を誘い込んで集中的に攻撃したりとステージごとのバリエーションは思っていた以上に豊富です。
高難易度のアレンジステージになると相当難しいのでこの手のゲームが得意な人でもやり応えを感じられそうですね。
また、これらで稼いだスコアはオンラインでリーダーボードが登録されます。
世界中の猛者とスコアアタックの終りなき戦いも楽しめます!
個性的なキャラ達
本作で使用できるアンドロイドは全部で9体存在します。
それぞれが全く別のメイン武器とサブ武器を持っているので、自分にあったキャラを見つけるのもそうですが…
ステージの特性に合わせてアンドロイドをチョイスすると攻略がしやすくなったりします。
例えば狭いステージで周りを囲まれやすいならば…
ショットガンとバリアを持っているこの陸上部の快活な女子っぽいアンドロイド『コーラル』を使うとスムーズにクリアできたりします。
壁があるようなステージは、気円斬みたいに自由に右スティックでカッターを操作できるアンドロイドがオススメですね。
他にもスパロボに出るつもりなのか腕にドリルをつけて特攻できるアンドロイドとか、自動追尾の弾を撃てるアンドロイドとか…
どれを使おうか甲乙つけがたい感じで、キャラ選びが楽しいですね!
色んな個性を考えながらゲームを攻略する面白さもちゃんと用意されているとゲームも飽きにくいですし、
操作キャラが個性的で豊富なのもこのゲームの一つの売りですね。
気になる所
このゲームは兎に角敵の数が多いだけでなく、敵味方問わずキャラクターに派手な原色の色使いを使っているので画面がかなり見づらい時があります。
最初の内は敵の弾が見づらくて少しストレスを感じる事が結構ありましたし…
特にマルチプレイになると参加者の人数によって敵が増えるという事もあって、敵味方が入り乱れて本当にわけわからなくなります(笑)
スマブラの8人対戦とかみたいなもので4人マルチのカオスっぷりはご愛敬ってところなのかもしれませんが…
ちゃんとシューティングゲームとして楽しめるのはせいぜい二人が限界って感じですね。
携帯モードで遊ぶ場合も細かく激しく映像が動くので結構遊んでて目が疲れやすいですね。
ゲーム性的には携帯モードにピッタリな分非常に勿体ない印象です。
一応色覚サポートなどもオプションで選べるようにはなっているのですが…
この辺りの視認性の悪さがどうしても受け入れられないという人はいらっしゃると思います。
面白オプション充実
遊んでいて何気に嬉しかったのはユニークなオプションが充実しているというところですね。
オプションと言うと単に言語を変えたりとかのベーシックのものが思い浮かびますが…
このゲームにはゲーム性やゲーム画面を劇的に変えるような「エキストラオプション」というものがあります。
そこでは例えば一人称視点にしたり、AIと一緒にマルチプレイできるように設定したりと色々面白い設定が選べるようになっています。
一人称視点含め正直お遊びみたいなものが多いですが(笑)
AIとのマルチ設定は複数人が有利なステージとかで詰まった時には重宝しますね。
因みに、このエクストラオプションの要素はゲーム内通貨でアンロックするのですが、隠しコマンドを使えば”一時的に”すべてアンロックできます。
方法はゲームのトップ画面でコナミコマンドを入力です(笑)
これで実際に試してみてからお金を貯めて欲しいものをアンロックしていくという事もできて親切ですよね。
最後に
本作は敵を次々と倒していく爽快感とカラフルなシューティングアクションとして非常に魅力的な作品です。
一見難しそうですが私のようなツインスティックシューターに不慣れな人間でもとりあえずキャンペーンは一通りクリアできましたし、
普通のシューティングゲームよりははるかに遊びやすいですね。
今週もまた面白いゲームを引いてしまったか…。
めっちゃ気持ち良いツインスティックシューター!#アサルトアンドロイドカクタス #AssaultAndroidCactus #PLAYISM #WitchBeam #NintendoSwitch pic.twitter.com/DGREaCSIDa
— にぃど@任天堂ゲー・モンハン・ユナイト (@switch_for) March 8, 2019
とはいえ途中からんどん挑戦のステップが上がっていき、ハードコアさを露呈するので…
どちらかというとゲームをしっかりやり込みたい、ゲーマーズゲームである事は確かです。
色んなキャラを使ってスコアを競ったり、気に入れば結構な時間を遊べると思いますので、ご興味ある方は是非遊んでみてはいかがでしょうか。
個性的で尚且つ良くできたゲームです!