結局これってアリなの?『ポケットモンスター Let’s Go ピカチュウ・イーブイ』レビュー

Nintendo Switch向け『ポケットモンスター Let’s Goピカチュウ/イーブイ』をプレイした感想及びレビュー記事になります。

本作は初代ポケットモンスターのピカチュウ版のリメイクという事で、Switch最初のポケモンとして発売されましたが…

スマホアプリ『ポケモンGO』の要素や連動も取り入れたことで色々物議を醸した作品でもあります。

今回はその辺りの要素が結果的にどんなものをもたらしたかも踏まえてお話していきたいと思います。

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新規ユーザーを強く意識したリメイク

本作は「これまで家庭用ゲーム機で遊んだことがない人も参加できるポケモン」を強く意識して作られた作品です。

その象徴的なのは、野生のポケモンを捕まえるシステムに『ポケモンGO』のシステムをまるっと輸入している事ですね。

ポケモンGOのシステムをほぼそのまま輸入

このシステムのお陰で『ポケモンGO』からポケモンに入った人も親しみやすくなっていますし、

二人同時プレイや『ポケモンGO』との連動によって、これまでなかったような親子や孫とのコミュニケーションツールとなるような進化をしています。

ただ一方で、この仕様にしたことで「俺たちの遊びたいのはポケモンGOじゃない!今までの路線でやって欲しい!」と不満を持つ人も一定数出るのは避けられないことです。

なにせ本作は『過去作である初代ピカチュウバージョンのリメイク』ですからね。

普通リメイクって言うと当時のファンだったり、過去作が気になっているシリーズファンの

「現代の進化したゲームで過去作の体験をしたい」

という期待感を背負わざるを得ないところはあるのではないでしょうか。

そういった背景もあって本作の仕様に納得がいかない人が沢山出て来るのは仕方ないと思うんですよね。

私の場合はポケモンを何作かは遊んでいますが、本作に関しては「新規層向けに作ったゲーム」と割り切っていますし、

本作とは別に「従来ファン向けのポケモン完全新作を作っている」というのを発表しているのでこれはこれという視点で見ています。

しかし、従来ファンの人たちへの反感を避けるならリメイクではなく、新作やスピンオフとして発売をした方が良かった気がしますね。

ゲームの中身は丁寧に作ってあるだけに、一部のファンに少し印象を下げてしまったのは少しもったいなかったなという印象です。

(リメイクの方が早く開発できるとか事情はメーカー側にもあるんでしょうけどね…)

 

ポケGOを取り入れて成功した点

草むらなど野生に生息するポケモンと戦い、弱らせたところでモンスターボールを投げて捕まえる…

今までのポケモンの伝統だったこのサイクルをやめて、ジョイコンを振ってボールを投げて捕まえるシンプルなポケGOのシステムにしたことは個人的に良かったと感じます。

本作を遊ぶまでは野生のポケモンとの戦闘がないことに違和感を感じてましたが、実際にこうして簡略化されたシステムに慣れると…

「あれ?今までの野生のポケモンってただめんどくさいだけだったんじゃ…」

なんて風にすら思えてきます。

結局ポケモンの戦闘で面白いのは他のポケモントレーナーとの対戦であって、野生ポケモンとの戦闘は捕まえる前段階の作業でしかなかったんですね。

トレーナーとの戦闘はガッツリ楽しめる

そこに気が付かされて、逆に従来の野生のポケモンと戦闘があるスタイルに戻れるのかと言われると複雑な心境になります(苦笑)

 

ポケGOを取り入れて失敗した点

ポケGOのシステムを取り入れるまではよかったのですが、そこにプラスして直感操作に拘った事で生じた難点もあります。

というのは、本作ではモンスターボールを投げるときにジョイコンを振るのですが、単純に真っすぐ当てるのは比較的簡単なのに対して、

右左と動くポケモンに対してボールを狙って当てるのが結構難しいんですよね。

どこを狙っているかという照準も可視化もされませんし、腕の振りや方向の感覚が頼りというものなので結構コツが要ります。

これなら寧ろ普通にスティックやジャイロで照準動かして狙った方がやりやすかったのではないでしょうか。

携帯モードの場合ジャイロ操作で本体を傾けて照準を狙えるのですが、遥かにこちらの方がやりやすくて楽しいですからね。

(テーブルモードもTVモードもジャイロで遊べるようにアップデートしてくれないかな…)

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快適さと不快さの共存

本作はSwitchになってすこぶる快適になった部分もあれば、なんでこんな仕様にしたんだ?と疑問に思う部分があります。

まず先に悪い方を言っておくと、ユーザーインターフェースは結構酷いです。

例えば、ポケモンを入れ替えるのにもメニューの深い層まで行って選ぶなど結構手間をかけさせるんですよね。

最近のゲームって例えば十字ボタンを押すと武器を変更できるとか、できるだけメニューを開かなくていいゲームが多いのですが、

本作は使用するボタンを減らした弊害として、何をするにもメニューを開いて選択する必要があります。

言ってしまえば昔のファミコンのゲームみたいですね(苦笑)

逆に良かった点は大きく分けて二つあります。

ひとつは完全に片手1つで操作できるようになっている事です。

RPGやADVみたいなアクション性がないゲームは片手操作が楽ですね、最高。

そしてもう一つはシンボルエンカウント性です。

ポケモンがフィールド上で可視化されたことで、自分が捕まえたいポケモン以外は回避できるようになりました。

ポケモンのスケール感もバッチリ

これで物凄くポケモンを集める作業が楽になってます!

しかも、同じ種類のポケモンと連続で接触し続けると色違いや個体値の優れたものが手に入りやすくなるという事で、

いかに不要なポケモンに接触しないように上手く避けながら、目当てのポケモンと連続でバトルできるか?という新たなチャレンジの副産物まで産まれていますね。

 

ポケモン好きには堪らない!

まだまだ物足りないとはいえ、やはり性能進化によってキャラクター表現に与える恩恵は計り知れません。

ポケモン達のしぐさや一緒に行動する姿などは見ていて、あざといというぐらい可愛くできています。

相棒と触れ合い癒されるゲーム

特に相棒となるピカチュウ・イーブイは仲良くなると、戦闘中にこちらをチラッとみて「どう?今のいい感じじゃなかった?」みたいなリアクションをとったり、

街中でアイテムを見つけて「こっちにアイテムがあるよ~」なんて教えてくれたり、そういった細かいところの作り込みが良くできていますね。

これまではポケモンは戦いの駒に近い存在でしたが、ようやく仲間やペットの存在にこれで近づいたのではないでしょうか。

ポケモン好きじゃなくても動物が好きな人も「ぐはっ!」とハートを射貫かれるようなシーン満載です!

SNSなどを見ていても、ポケモンの可愛さにやられてしまったプレイヤーの方も沢山いますね(笑)

 

ボリュームは…

初代リメイクという事もあってポケモンの数はかなり少なく感じます。

本作の前に出た『ウルトラサン・ムーン』では既に700匹以上にも達しているのに対して、それの3分の1もいないというのはやはり寂しいですね。

ストーリーに関しては、アニメに登場するムサシ・コジローなどが登場したり、色々と原作にはない追加要素もありますが…

アニメや漫画のオリジナルキャラも登場

相棒がめちゃくちゃ強かったり御三家が簡単に仲間になるのもあって、比較的ゲームクリアまで苦労なくサクサク進んでクリアしてしまった印象ですね。

プレイ時間で見ると25時間強くらいは遊んでいるので個人的にはこのくらいでも十分ですが、ストーリークリアに100時間みたいなのに期待していると肩透かしを食らいますのでご注意ください。

 

最後に

色んなサイトを見ていて「ポケモン好きなら迷わず買え!」という意見もいくつか見てきましたが、私は従来のポケモンを遊んできた人に対しては

「ポケモンのどこが好きなのか」

をしっかり考えた上で購入された方が良いとお伝えしたいです。

全体的に丁寧に作られているので決して悪い作品ではないのですが、やはり従来ファンにとって賛否が分かれそうなところがいくつかあります。

ポイントとしては

「ポケモンのキャラクター自体が好きかどうか」

が大きな判断基準になると私は思います。

本作のポケモンは過去最高に可愛らしく表現されていますし、相棒とのふれあいや絆みたいなものを感じられるように作られていますので、

ポケモンへのキャラ愛が強い人は満足度の高い体験になる可能性大です。

一方で、ゲームのシステムは良くなった部分は勿論ありますが、賛否分かれる部分もあるのでそこも許容できるかをしっかり見極められた方が良いでしょう。

逆に、これまでポケモンを家庭用ゲーム機で遊んだことが無くて『ポケモンGO』から入ってきたという人や興味はあったけど縁が無かったという人は、

他のポケモンよりもシンプルで遊びやすくなっていますので、本作から始めるのはオススメです。

『ポケモンGO』との連動も楽しめますし、よりポケモンワールドを深く知ることができるので是非これを機に楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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