ファンを呼び戻すために作られたリメイク『ラングリッサーⅠ&Ⅱ』体験版レビュー

Nintendo Switc/PS4にて2019年4月19日発売予定の『ラングリッサーⅠ&Ⅱ』の体験版をプレイしてみましたので感想をレポートしていきます。

『ラングリッサーⅠ&Ⅱ』はメガドライブにて発売されその後さまざまな機種に移植された名作『ラングリッサー』の1作目2作目のリメイクとなります。

ラングリッサー1作目が28年前というかなり古いゲームでオリジナルのゲームをご存知ではない方も多いかと思われますので、シリーズの概要について書かれた記事も是非ご覧いただければと思います。

参考:Switchで蘇る名作『ラングリッサーⅠ&Ⅱ』とは一体どんなゲームだったのか?振り返ってみる

因みに体験版で遊べるのはそれぞれ3章と序盤までのプレイではありますが、オリジナルとの比較だけでなく、オリジナルを全く知らない人でも面白いのかどうかも踏まえて今回は感想を述べていきたいと思います。

スポンサーリンク

 

かつてのファンを呼び戻すためのリメイク作品

本作はリメイクとしてグラフィックの刷新こそしていますが、オリジナルからゲームデザインは大きく変更していません。

映像面以外の変化と言えば、敵の配置を変更したりボイスを追加する等…ちょっとした部分に留まっていますね。

将棋盤の様にマス目が引かれたマップで指揮官ユニットを配置して、傭兵を雇い、ターンごとにユニットを動かして戦うシミュレーションRPG…。

このラングリッサーの特徴は崩せないにせよ、これといって目立ったシステムの変更なく20年以上前のゲームのベースを守ったままなのはちょっと驚きです。

▲マス目状のマップでCPUと交互にユニットを動かして戦うクラシカルなゲーム性はそのまま。

同じくシミュレーションRPGの古い作品をリメイクした『ファイアーエムブレムEchoes』はあらゆる部分に徹底的にリメイクが施され別のゲームの様に生まれ変わっています。

正直本作もFEの様に「リメイクだけど新しさを感じるゲーム」に仕上げて欲しかったというのが個人的な印象ですね。

ただ、これまでいくつものリメイク作品が大きくゲーム性を変えたことで大不評を買った事も珍しくありません。

ですので、こういった無難なリメイクはファンとしたらオリジナルを冒涜されるよりはよっぽど良いのも確かです。

▲オリジナルではドットのちびキャラが戦う戦闘シーンを意識した2Dのデフォルメなアニメ絵に置き換えられている。

そういった意味で本作はラングリッサーで新しい体験を与えようというものではなく、オリジナルのファンの期待をまず裏切らないという事を優先的に考え、割り切った作品とも言えますね。

ちゃっかりオリジナルのうるし原氏デザインの絵に切り替えれたりする辺りからも、その辺りかなり強く意識している気がします。

▲体験版ではキャラデザインをオリジナルにオプションで切り替えが可能。製品版ではDLCとして付属する予定とのこと。

その代わりに、例えばユニットの傭兵を雇うのを自動でやってくれる機能があったり、移動範囲や攻撃できる範囲が表示されたりと、細かな改善は至る所に施されていて遊びやすくはなっています。

ある意味保守的ではあるもののファンからは一定の評価されるリメイクに仕上がっているのではないかなと体験版を通じて感じますね。

スポンサーリンク

 

オリジナルに思い入れがないと微妙

オリジナルに何も思い入れのない人の視点で本作について考えると、何よりも6千円という値段が大きくネックになってくると思います。

Switchであれば『ファイアーエムブレム風花雪月』や『戦場のヴァルキュリア4』等3Dでグリグリとキャラクターが動き回るゲーム達と共に並ぶわけです。

そこにRPGツクールで作ったようなベタっとした2Dの絵で低予算さが漂う本作を「同じくらいの値段で買ってください」というのはかなり苦しいでしょう。

またゲームデザインもメガドライブ時代のものを所々遊びやすく改良したに留まっているレベルで、現代のゲームとしては大味で古臭さを感じさせます。

指揮官を中心に複数のユニットを展開してぶつかり合うという点では他のマス目型シミュレーションRPGもない個性を持っているとは言えます。

しかし、それがポジティブに受け止められるかは疑問があります。

特に、マップに展開するユニット数が多いせいで1ターンが長く感じるののが気になりますね。

▲序盤のステージですでに沢山の敵味方ユニットが配備される。

この画像の様に指揮官一人の周りに傭兵ユニットを配置してユニットをぶつけていくのが基本になるのですが、数と数でぶつかり合います。

ですので、FEやヴァルキュリアのような少数で立ち回るものと比べるとどうしても戦略性は浅くなります。

このシステムで詰将棋の様なものにされても困りますし、ある程度戦略性については緩くなるのは想定しておいた方が良いかもしれません。

それと、ラングリッサーはセクシーな女性キャラクターデザインも支持されていたシリーズなわけですが、今見るとオリジナルのうるし原氏の絵は時代を感じさせます。

かといって新しいデザインはそれはそれでどうにも安っぽい気が…。

▲発表当初SNSなどで不評だった新デザイン。うるし原氏の濃い絵とのギャップもあって薄さを感じさせる。

最近ではスマホアプリで半裸の女性が出て来るゲームは珍しくありませんし、今更ありふれたビキニアーマーの女戦士を見ても古い印象を受ける人が多いのではないでしょうか。。

そう考るとこのゲームは新規で始めて買います!という人は割合的にかなり少なくなりそうな気がしますね。

 

まとめ

本作はオリジナルを極力壊さぬようにベースをしっかり残したことで、オリジナルに思い入れがある人の想い出を大きく傷つける事はなく一定の期待に応える様なリメイクにはなっています。

しかしそれ故にオリジナルに思い入れがない人に対してはは古臭ささやこじんまりとしたゲームの規模が足を引っ張る印象を抱きます。

ただ、今どきこういったマス目型のシミュレーションRPGというとFEかスパロボか…というぐらい選択肢がない時代なので、かつてそのジャンルの代表作の一つだったラングリッサーをまずはファン向けに蘇らせた事は素晴らしいと思います。

私個人的には今春に出る『ファイアーエムブレム風花雪月』を買う予定で構えているのもそうですが、体験版で大きく期待値を上げたという事にもならなかったので製品版はスルーしますが、本作を実際に触ってみて自分の目で確かめたいという方はeShopで体験版が配信されていますので、是非ダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

 

スポンサーリンク