新たな覇権バトルロワイヤルゲーム誕生⁈『Apex Legends』ファーストインプレッション

エレクトロニクスアーツ(EA)より急遽発表・配信された基本無料のバトルロワイヤルゲーム『Apex Legends』のファーストインプレッション(平たく言うとちょいかじりの感想)を述べていきます。

本作はPC、PS4、Xbox One で現在配信されていますが、海外メディアAll Gamersの記事によると「Switch及びスマホにも配信をしたい」というプロデューサーが明言しておりますので、『Fortnite』(フォートナイト)がそうであったように他機種に遅れてSwitchにも配信する可能性は十分ありそうです。

Apex Legendsがニンテンドースイッチとモバイルのどちらでリリースされるのか疑問に思っている人たちのために、リードプロデューサーのDrew McCoyは、「Apex Legendsをモバイルとスイッチにもたらしたい」と述べました。

引用元:All Gmaers

因みに本作の開発は『タイタンフォールシリーズ』を製作しているRespawnが開発しており、世界観や設定も共有しています。

▲2016年発売『TITAN FALL2』。人間同士の撃ち合いだけでなく、ロボットに乗り込んで戦うことができる漢のロマンたっぷりのFPS。

『タイタンフォール』のマルチプレイはフォトリアル調で少人数の対戦ゲームだったのに対して、本作はトゥーン調のデザインで多人数のバトルロワイヤルとかなり趣向を変えていますが、どのように作品同士が絡み合っているのかというあたりも気になるところですね。

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チームプレイ型バトルロワイヤル

本作のルールは最大60人が同時にオープンフィールドで生き残りをかけて戦うバトルロワイヤルですが、特徴的なのは3人1組で戦うチーム戦というところです。

また、選べる8人のキャラクターにはロール(職業)があり、それぞれが持っている回復やワープなど個性的なアビリティを上手く使って仲間と協力して立ち回っていく「協力プレイ」をかなり重視したゲームデザインになっていますね。

▲特徴的なスキルを持つレジェンドが登場し、それぞれの能力を活かして協力する。

操作性はFPSのスタンダードなものを踏襲しており、二段ジャンプや壁走り等の無い地に足を着いタイプになります。

PVを見るとスライディングやワイヤーアクションを使った動きでハイスピード系の印象が強いですが、シューター系の中ではどちらかというと操作性は重たくどっしりしてますね。

▲FPSを遊んだことがある人なら直ぐに馴染めるスタンダードな操作感。

世界観やSF的なガジェットは『TITANFALL』の匂いはしますが、ロボなし&地に足付いたアクションという事でゲーム性は全く別のものと言ってよいでしょう。

『TAITANFAL』というよりも寧ろ『Call of Duty』に近い感じですね。(Respawnのスタッフは元々CODを作っていた人たちなので、似てくるのは不思議ではありませんが…)

因みに『Fortnite』のようなTPS視点はなく完全にFPSとして視点は固定されてます。

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野良でチームプレイ

3人1組というチームプレイのゲームではありますが、一人でも参加できるという事でランダムマッチで見知らぬ人と一緒にチームを組むことになりました。

まず最初に驚いたのが『Fortnite』や『PUBG』と比べてやたらとマッチングが早いというところですね!早いは正義!

そしてチームを自動で組まれたら、順番にキャラクター(ゲーム内ではレジェンドと呼称)を選んでいきますが、同じキャラクターは選べないようになっていています。

▲ゲーム開始前にチームを組まれ、キャラクターを順番に選択していく。

チーム戦FPSはロールをどんな組み合わせで行くか考えるのが楽しいですね。(人気ロールの奪い合いやトロールピックが無ければの話ですが…)

そして、ゲームがスタートすると輸送機の上に乗せられてマップの適当なところで降下するという…バトロワ毎度おなじみの落下フェーズに移ります。

このゲームの落下フェーズでユニークなのは他のプレイヤーに自動でくっ付いて一緒のポイントに着地できるようになっているというところですね。

他のバトロワだと最初にバラけてしまって合流する前に退場してるとかありますから、最初から一緒のポイントに引っ付いて降下できるのは良いですね!

因みに仲間と一緒に同行せず単独で好き勝手に着陸できますが、他のチームは基本的に3人組で行動している事を考えると単独行動を取るのはかなりリスキーな予感がします…。

着地後はいつものバトロワ通り落ちている武器を拾っていきます。

あとは手に持った武器を使ってひたすら敵を倒しながら生き残るだけです!

う~ん、初めて遊ぶゲームなのに既視感が凄い…!(笑)

ちょっと面白いのは、このゲームはピンを立てて仲間に敵の位置を教えたり、指示を送れるようになっているので、野良でもチームプレイ的な事はそこそこできるようになっているところでしょうか。

ただ、野良の場合は好き勝手に動いたり、あるいはじっとして動かなかったり、お互いにどこに行こうか探りあったり…他のプレイヤーとの歩調を合わせるのが少しメンドクサイ印象を感じますね。

協力プレイ型のFPSだと『Overwatch』や『Paladins』がありますが、それらは一つのオブジェクトを敵味方で取り合うルールという事もあり、野良同士でも皆が一つの目標に向かって集まるようになっているのですが、バトルロワイヤルの場合は広い空間にどこに行ってもいいよというゲームなので、ボイチャなしでは歩調の合わせ方が難しいです。

チームにぐいぐい引っ張れる人がいてそれに二人が付いていくという形にハマればいいのですが、3人とも譲り合いの精神でいると「どこに行く?どうしよう?」なんてウロウロしているだけで時間が過ぎていきますからね(笑)

そもそもバトロワが受けたのは、一人で好き勝手に気ままにできる部分もあったからというのも一つ理由にあると思いますが、このゲームは中途半端に拘束される感じで何とも言えないモヤモヤ感はありますね。

Youtuberの兄〇弟〇&お〇いちみたいに3人で声を掛け合いながら楽しくワイワイ遊ぶには最高なつくりをしていますが、1人で遊ぶなら『Fortnite』の方が気楽で楽しい…そんな印象です。

 

課金はガチャでスキンやエモートをゲット

本作は基本無料のゲームで、ガチャに課金をするマネタイズになっています。

ガチャの報酬はスキンやエモートでほぼ自己満足と言っていいでしょう。

無課金でもレベルが上がるとガチャのパックがもらえますので『Fortnite』『Paladins』のように無課金だといくら遊んでもスキンが増えないという事はありません。

それとキャラクターのアンロックを課金で行うことができますが、これはゲーム内通貨でもできるようになっているので、焦らなければ課金の必要はないです。

『Fortnite』のように自分のキャラクターが常に画面に出るわけではないですし、『Paladins』や『Overwatch』の様に近~中距離で撃ち合うゲームではないのであまりスキンを眺めたり見せびらせるゲームじゃないので、課金する人は少なそうな気はしますね。

 

意外と動作環境が重い

私がプレイしているのはPC版で、使っているPCのスペックはPS4の何倍かは性能のあるミドルスペック(殆どのAAAタイトルがFHD画質で60fpsで余裕で動く)ですが、このゲームではやたらPCに負荷が掛かっています。

最適化不足なのか分かりませんが、グラフィックの設定を下限にしないと映像がガックガクで、ちょっとびっくりしました(苦笑)

冒頭でリードプロデューサーがSwitchやスマホに出したいという意向の話をしましたが「グラフィック面でかなり作り直しが必要ではないか?本当にこれを移植できるのか?」という印象は正直ありますね。

 

まとめ

最近はどこもシューターのバトルロワイヤル化を推し進めていて、やや食傷気味なところがありますが、本作はチームプレイ特化型&FPSという他にはない個性を持っていて尚且つ基本無料というところから、かなり支持を集めるゲームになりそうな予感がします。

特にフレンドと遊ぶには他のバトロワよりも優れている部分が多く、Youtubeの様な動画配信によって『Fortnite』『PUBG』に次ぐバトロワ動画ブームの波がもう一つ来るかもしれません。

ただ、他のバトルロワイヤルと比べてチームワークに縛られたりギスギスし易い部分があるので、2ヶ月3か月と経つにつれ独りで気楽に遊べる『Fortnite』の方が良いと帰っていく人も多そうな気がしますが…その辺りは今後システムの改善やルールの追加次第でしょうか。

プロデューサーの意向通り将来的にSwitch版スマホ版が配信されるのかのか?どうかも気になるところですが、EA&Respawnの新しい基本無料のバトルロワイヤルゲームがどこまで『Fortnite』の牙城を切り崩せるのが非常に興味深い所でもありますし、今後の展開に注目なゲームなのは間違いないでしょう。


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