Nintendo Switchでは『マリオカート8DX』をはじめとしてWiiUからの移植作品が既に色々と発売されていますが、今後WiiUの作品で移植されるであろうタイトルや移植して欲すべき!というタイトルを今回はピックアップしてご紹介します。
あくまで個人予想だったり希望を元にしたものですが「こんなゲームがWiiUに出ていたのか…Switchに移植されたらやりたいな」とか「これ面白かったね…Switchにも出ないかな?」とWiiUに出た過去作を振り返ったりSwitchでの展開を楽しみにするひとつの機会として見て頂ければ幸いです。
引っこ抜かれて~戦って~食べられて~♪の曲でお馴染み、ピクミンの第3作はWiiUの1年目に発売されたタイトルですが、リアルタイムストラテジーとしてとても丁寧に作りこまれた良作です。
▲ゾロゾロとピクミンを引き連れて道を切り開いたり、敵を倒させる。
地面に生えたピクミンを引っこ抜いて、ピクミンを投げて敵と戦わせるというシンプルなアクション操作でありながら、ピクミンと敵の相性や配分を上手く考えて攻略するゲームで、作業の効率化を考えたりするのが好きな人がハマる割とインテリジェンスな遊びが楽しめます。
例えば「赤ピクミンをAに派遣して、青ピクミンはBに。黄色ピクミンがもうすぐ戻ってくるから赤ピクミンをフォロー」といった感じに、マルチタスク※で物事を考える力が養われるってところも良いですね。
※同時進行で複数の処理を行う事
また、ピクミンは任天堂には珍しく背景をフォトリアルタッチにした作品で、巨大生物が住む惑星はHD画質によってよりリアルになり、まるで小人になって探検をしているような楽しさが大幅にアップしています。
▲リアルな背景と妖精のようにファンタジーなピクミンの絶妙なマッチングが楽しい世界観。
映像が美しくなった以外のピクミン3としての特徴は、2までの主人公『オリマー』ではなく『アルフ』の他に『ブリトニー』、『チャーリー』という3人の主人公を切り替えて遊ぶという事でよりマルチタスク感が増したというところですね。
ピクミンは現在新作を開発中とのことなので、ピクミン3を移植せずそのまま新作を出すという可能性は大いにありそうですが、是非本作もSwitchで遊べるようにしてもらいたいところですね。
▼改善ポイント!
ピクミン3の批評で良く言われるのが、探索を長く楽しめたピクミン2と比べてボリュームが物足りないという点です。
ディレクターの宮本茂氏も「ピクミン3はタイムアタックでやり込んで遊ぶ事を想定して作った」と言っていますが、確かに何度もトライしやすいようにアーケードゲームの様に1クリアが短めの構造になっています。
これはこれで良くできたゲームではありますが、もしSwitchに移植するならば探索を長く楽しめるモードを追加したり新しいステージを期待したいところですね。
あと、対戦モードのオンライン対応もですね!
Switchに移植されるであろう大本命と言えばこちらの『スーパーマリオ3Dワールド』ですね。
本作は『スーパーマリオオデッセイ』のように奥行きのある3D空間を探索する3Dマリオと『NEWスーパーマリオUDX』のようなシンプルにゴールに向かう2Dマリオを融合させたような2.5Dマリオと言える作品です。
3Dマリオはどうしても右スティックのカメラアングルの操作や奥行きのある3D空間を動き回る難しさがあってゲーム初心者の方や小さなお子さんにはやや難しい部分があるのですが、これなら大丈夫です!
現状で3D空間を動かすゲームで遊びやすいアクションゲームは何かと問われたらこれが最適解にあたるのはないでしょうか。
3D空間を冒険できるマリオとしては唯一4人同時のプレイができるという意味でも存在価値は高く、Switchのおすそ分けプレイにも非常に適していますね。
3Dマリオの様にバリエーション豊かなギミック溢れる世界を冒険する楽しさに加えて2Dマリオの様にみんなでワイワイ楽しめる敷居の低さが合わさった素晴らしいゲームなのでこれは是非Switchに出して欲しいというか…絶対コレ出すでしょ?!っていう位の鉄板タイトルです。
Switchに移植されたら未プレイの方は是非!と個人的にも猛プッシュします!
WiiUではゲームパッドを活用しなくてはならないという意識が強かったのか、無理やりゲームパッドとTVの2画面を使ったゲームがいくつかありましたが、その代表となるのがこの『スターフォックス零』です。
任天堂がWiiUでいかに迷走していたかを知るには本作が最も適しているかもしれません。
問題となったのはその操作方法で、本作はTV画面に操作する機体を背後から見た映像が映し出されると同時に手元のゲームパッドにコクピット視点の映像が映し出されます。
そしてプレイヤーはこの二つの画面を同時あるいは交互に見ながらシューティングゲームを遊ぶというとんでもないハードルの高い事を要求されるゲームなのです。
当然この操作の怪奇さ複雑さについていける人は少なく、メディアのレビューやユーザー評価は散々な結果に。(私はなんとか頑張ってクリアしましたがかなりマゾい体験でしたね…)
しかし、ステージ構成やデザイン的な部分はプラチナゲームズの橋本祐介氏※が手掛けているだけあって光るものがあり、任天堂が2画面の操作に拘らず普通のスターフォックスとして開発依頼していれば少なくとも従来のファンには満足できる作品になっていた可能性はあったと私は思います。
※ベヨネッタ2・3のディレクター兼デザイナーを務める人物。かつてはカプコンに在籍しバイオハザードシリーズを担当。
2画面から1画面に作り直すのには物凄くコストがかかりそうですし、商業的にたくさん売れるゲームではないのでSwitchの移植の実現度はかなり低めにはなると思いますが、ファンとしては1画面で作り直した『スターフォックス零』を是非見てみたいですね。
▼後編記事