Nintendo Switch『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』の基礎中の基礎をどうやって身に着けるか?をテーマにした記事の第2弾をお届けします。
前回の記事では”スティック操作の調整を覚えよう!”という事で基本的な左スティックの動かし方を説明させていただきましたが、今回の記事のベースとなるような内容となっていますので是非そちらも併せて見て頂けるとより本記事への理解が深まるかと思います。
リンク:スマブラSPの超基礎講座”スティック操作の調整を覚えよう!”
基本的なコンセプトは前回と同様に「ゲーム内にあるヘルプやWiki等で基礎テクニックを理解してみても、実際にゲームでは説明の通りに操作できない!」というようにとっかかりで困っている方に向けての基礎解説や練習方法の紹介をメインにして進めていきますので、よろしくお願いします。
スマブラSPを遊んでいてこういう場面ってありませんか?
敵に近づくためにジャンプしたけど飛びこしてしまった!
慌てて攻撃するけど反対方向に攻撃を空振りっ!
私はスマブラを始めるよりも前に『ストリートファイター』や『鉄拳』などの2D格闘ゲームをやっていた口なのですが、最初はこのようなことが頻発してしまいました。(今でもたまにあります…)
多人数対戦で遊ぶのを想定して作られているスマブラは格闘ゲームのように特定の相手に対して常に正面を向くように自動で向きを変えてくれないので、格闘ゲームに慣れている人ほどこのようなことが起きやすいのかもしれません。
ウルトラストリートファイター2公式サイトより。格闘ゲームは常にキャラクターが自動で相手の方向を向き合う様になっている。
今回はこういったケースを少しでも減らしましょうという事で、キャラクターの体の向きのコントロールをテーマにして掘り下げていきたいと思います。
スマブラには意図的に相手の反対方向を向いて攻撃するテクニックがありますが、そういったアクションを覚える前に、まずは相手の方向を常に向けるコントロール力を身に着けることが大事です。
そこで相手に背中を向けてしまいがちな行動として大きく2つのパターンを題材にして、体の向きのコントロールする方法や背後を取られた場合にどうするべきかという説明をさせていただきます。
【ケース1】ジャンプで相手を飛び越し背中を向けてしまう
ジャンプで飛び過ぎて相手の頭上を追い越してしまったり、ジャンプ中に相手が近づいてきて自分の下をくぐってきた場合に相手に対して背中を向ける状態になってしまいます。
このように相手に背を向けて着地した場合、相手の方へ向き直すにしてもマリオが着地時にしゃがんで完全に立ち上がるまでの時間は身動き取れません。
これはいわゆる着地硬直と呼ばれるもので、着地硬直のスキを狙って攻撃するのがスマブラのセオリーだったりします。
そして着地硬直が解けた後にここから振り返る終わるまでの間に生まれるスキが相手にとって攻撃を当てる大きなチャンスとなります。
なので、まずはできるだけ相手に対してスキを出さないように『着地後ではなく、着地したその瞬間に相手の方へ向きを反転させる方法』を身につけましょう。
まずはマリオを垂直にジャンプさせるシンプルなやり方から行きます。
スティックを触らずジャンプボタンを押せば向きはそのままジャンプ&着地します。
では、もう一度垂直ジャンプしてマリオが落下して来たら、今度は下の画像の「地面の手前の緑で括ったゾーン」の所で、マリオの向きとは反対方向(画像の向きなら左方向)に左スティックを入力します。
この緑枠の範囲にマリオのつま先が入っている間中スティックを倒し続ける感じでイメージしてみてください。(緑枠にマリオが入る前からスティックを倒しても良いですが、早くスティックを倒す分だけジャンプの軌道が変わり、着地する位置がズレます。)
着地時に砂埃を舞い上げながら反対側をくるっと向けば成功です!
因みに、緑枠のラインをよく見ると地面よりも若干浮いたところに境界がありますよね。
マリオのつま先がこの境界線を飛び出して地面に着地するまでの瞬間についてはスティックから指を離しても大丈夫です。
・着地寸前にスティックを離して着地→スティックがニュートラル状態で反転
・着地時にスティックを倒したまま着地→スティック入力が入ったまま反転
この二つの着地パターンを使い分けられるように何度か練習をしてみてください。
そして上記の操作に慣れてきたら、それに合わせて攻撃もプラスしてみましょう。
(スティックを傾けていない)ニュートラル状態で着地をして向きを変えた瞬間、Aボタンを押すとスキの少ない素早い『弱攻撃』が即座に出せます。
スティックを傾けたまま、着地後Aボタンを押せば相手を吹き飛ばせる『強攻撃』が出ます。
他にもA攻撃だけでなく、ガードや回避、つかみなど自分で好きなアクションを試してみるのも良いと思います。
【ケース2】緊急回避行動で向きが変わり背中を向けてしまう
次は『緊急回避行動』(以下回避)で起こしがちなパターンのお話とその対策をしていきます。
回避とはガードボタンを押してスティックを前後に倒すことでそれぞれの方向に転がるアクションの事です。
▲このマリオの向きであればガード中に左スティックを←方向に傾けると後方に回避行動をする。
回避には無敵時間があり、敵の攻撃をかいくぐれる優秀な回避・移動手段なのですが、便利だからといって無暗に使っていると…
前方向の回避はこのように体の向きを反転させてしまうため、相手の手前で回り切ると背中を向けてしまいます。
しかも先ほど紹介したジャンプで相手を追い越した場合と違って、敵がこちらの背中側を向いていて「どうぞ攻撃をしてください」と言わんばかりの状態ですね。
回避も体を起こす際に硬直がありますし、相手の方にスティックを入れて向きを変えるうちに攻撃されてしまいますので危険な状況です。
本来は下の画像のリンクの様に、相手の攻撃を避けて背後に回って攻撃をするのが理想的です。
このように回避でどこまで転がっていくかを把握しておくのは非常に大事ですね。
では今度は後ろ方向の回避を見てみましょう。
ガードボタンを押しながらスティックを後方に倒します。
このように後方への回避は体の向きをそのままで後ろに移動します。
「前方の回避は向きが反転するが、後方の回避は向きがそのまま」という違いを覚えておき、実践でも使っていきましょう。
それでもやっぱり実際の試合では相手も動き回っていますので、前転回避で相手の手前に止まって背を向けてしまうという事は多々あります。
そういう時の対応についても少しご紹介していきます。
前転回避をして相手の手前で背中を向けてしまった…この状態からすぐに後方への回避をするのも一つの手段です。
相手は背中を取ったと思って攻撃をしてくる可能性が高いですから、上手く行けば後ろを取って攻撃をヒットさせることができます。(慣れてきたらわざと背中を見せて誘うという心理戦も出来そうですね)
もっとシンプルな方法も見てみましょう。
前転している間に後ろにスティックを相手側に倒してAボタンの強攻撃です。
回避→攻撃が一連の動作でスムーズにつながります。
前転から流れるようなモーションで振り返りながら攻撃するリンクの動きは見た目にもかっこいいですし、比較的スキも少なめで使いやすいです。
この二つはあくまで参考としての例ですが、スマッシュ攻撃にしてみたり…逆に敵からもう一度距離をダッシュで取ったりと色んなパターンを試してみてください。
因みに今回ご紹介させていただいた『相手をジャンプで飛び越してしまう』『前方向の回避で手前で反転してしまった』という2つのケースには一つの大きな共通点があるのですが、皆さんはお気づきでしょうか?
それは…
『相手に向かっていく行動をした結果、背中を向けてしまった』
…という事ですね。
相手に向かっていくというのは背後を取られてしまうリスクがどうしてもつきものです。
しかし、リスクを取らずに勝利はなかなか得られないものです。
(スマブラ開発者の桜井氏はゲームの面白さはリスクを取ってリターンを得ることだと以前講談していましたが、スマブラはその通りリスクを取れる人が勝てるゲームになっています)
ですので今回ご紹介したような身体の向きのコントロールやフォローの方法を活用いただき、前よりもスマブラをアグレッシブに戦い楽しんでいただければと思います。
とはいってもなかなかゲーム中に冷静に的確な判断や操作をするのは難しいのですが、常に相手の方向にスティックを傾ける意識や癖をつけておくだけでもかなり違ってくると思います。
最終的には自在にキャラクターの向きをコントロールできるように目指してお互い頑張りましょう!
本日の記事は以上になりますが、何かわかりにくい部分やご意見・ご感想などありましたら遠慮なくコメントやメッセージ頂ければと思います。(下の方にスクロールすると管理人のTwitterも表示されてますのでそちらにDM頂いても大丈夫です。)
最後までご一読いただきありがとうございました。
▼次回記事