Nintendo Switchの『大乱闘スマッシュブラザーズ』や『スプラトゥーン2』等のオンライン対戦ゲームでボイスチャットをするためのサービスとしてスマートフォン向けのオンラインアプリが用意されていますが、これがなかなか不便で不満に思っている方も多いのではないでしょうか。
私も昨年『スプラトゥーン2』が発売され友人と一緒に遊ぼうと意気揚々としていたのですが、Switch本体の機能としてボイチャが使えないことがかなりショックだったのを覚えています。
というのも私は他のPlaystation4等でヘッドセットを使ったボイチャをしていて、当然Switchでも同じようにやりたいと思っていたのですが…スマホを使うSwitchの場合下の図のような状態になってしまうんですね。
スマブラのような2Dアクションならまだしも、スプラのような3Dシューティング対戦ゲームをガチでやるなら音で敵の位置を探るためにヘッドホン、ヘッドセットが必須です。
妥協してヘッドセットなしで遊ぶにしても周りに人がいるとき相手の声や周りの音が筒抜けになるのは色々と気を使いますしね。(自分は良くてもボイチャ相手が嫌がる場合もあるでしょう)
ですので、なんとかして下の図のようなヘッドセットを使ってスマホとゲームの音をミックスして聞くのと、ボイチャで相手とやり取りできる”理想の環境”を整えようと色々と調べてみました。
理想の図
一番手っ取り早い方法としてあるのが、以下の任天堂公認のヘッドセットを購入するという事ですね。
しかし、購入者のレビューを見る限りでは安価な分品質もそれ相応ということで「音質や装着感」辺りを割り切って使う必要がありそうですね。
では「既に持っているヘッドセットを使用する場合」や「好きなヘッドセットを選びたい場合」はどうすればよいのかというと…ヘッドセットとは別にケーブル等を追加で購入して工夫する必要があります。
今回はその具体的な方法や用意すべきもの、注意点について詳しくご紹介していきたいと思います。
ヘッドセットにはヘッドフォン(スマホやゲームの音)とマイク(自分の声)のケーブルの端子の差込口を「ひとまとめにしているもの」と「別々に分けているもの」があります。
自分が使っている(もしくは使いたい)ヘッドセットがどちらのタイプになっているか確認することがまず最初のステップです。
参考として私の手持ちの画像を見て頂きますが、下の写真は以前に使っていたPlaystation3/4の公式ヘッドセットです。(ボロボロ&ホコリをかぶった汚い絵面ですいません)
赤丸で括られたところに端子の差込口がありますのでもう少し、見やすい画像で確認しましょう。
端子を挿し込む穴が一つ開いてますね。
中にはこれがヘッドホンとマイクで2つに分かれているものもありますが、多くのヘッドセットがこのように一つの端子の差込穴を設けてヘッドホンとマイクの信号をまとめて信号を送れるタイプのものを使っているようです。
細かい理屈はさておき、この端子がひとまとめになっているヘッドセットの場合、ヘッドホンとマイクの信号を分ける必要があります。
次のSTEP.2でその方法を詳しく説明します。
※お手持ちのヘッドセット(もしくは購入しようとしているもの)がヘッドホンとマイクで二つの穴に分かれているタイプの場合STEP.2の行程は不要になりますので、STEP.3へお進みください。
ヘッドセットを購入されたときにケーブルも付属していると思いますが、下の画像の様に両端が穴に挿し込めるようにオス型の端子になっている場合が多いと思います。
そして注目していただきたいのはその端の黒いライン線(3本)です。
この線についてザックリ説明すると…この3本の内2本でヘッドフォンの音(信号)を流していて…残りの1本でマイクの音(信号)を流しています。(ヘッドホン専用だとこの黒線が2本しかありません)
このままだと一本のケーブルで二つの信号(ヘッドホンとマイク)がミックスされて送られてしまうので、このケーブルを以下のアダプターケーブルに差し込んで分岐させます。
ヘッドセットの中にはあらかじめこの『分岐アダプターケーブル』が同梱されているものもありますが、そちらを使われる場合は先端のオスメスにくれぐれもご注意ください。
そのケーブル分岐先の端子が上のものと違ってメス型の場合相手をオスのものにしなければなりませんので、次の行程で差し込むケーブルのオスメスがひっくり返ってしまいます。
分岐した先の端子にはヘッドホン(ピンク)、マイク(緑)の色分けだけでなく下の画像の通り、絵も描かれており分かり易いですね。(黒いメス型の端部がヘッドセットのケーブルを差し込む側です)
先ほど説明した端子の黒い線もそれぞれ2本になっています。
因みに、今説明している個所を以下の全体図で見ると赤い破線部の所に該当します。
次はスマホのヘッドホンとマイクの信号を”分岐アダプター”に繋いで枝分かれさせます。
因みに、下の全体図で見ると赤枠がこれから説明する箇所になります。
以下の分岐アダプターをスマホのイヤホン差し込み口へと挿します。
※こちらの商品はiPhone/Xperia等使用不可と書かれていますが、イヤホンマイク用の3.5mmの穴がついている昔の機種であれば使用可能です。iPhone/Xperiaの比較的新しい機種の場合、(3.5mmの穴がないので)別途3.5mmの端子をスマホ本体に繋げるための変換アダプタ―が追加で必要になりますのでご注意ください。
iPhone7Sに繋いでみました。
因みにこのタイプは端子がメスになっています。
ではヘッドセット側のマイクケーブル(オス)と繋げてみましょう。
とりあえずスマホとヘッドセットをマイクケーブル同士で繋げることができました。
これでもうヘッドセットのマイクの音を信号化してスマホに送ることができますので、ボイス録音ができるアプリ等でちゃんとヘッドセットの音をスマホで拾えるかテストしてみてください。
いよいよ作業も大詰めです。
最後は「スマホから送られてくるボイチャの相手の声の信号」と「Switch/TVから再生される音の信号」をミックスさせます。
以下の全体図で見ると赤枠の部分がこれから説明する箇所になります。
用意していただくのはスプリッターというヘッドホン端子のケーブルを分岐させる機械です。
スプリッターは1台のスマホで再生する音楽を複数のイヤホンに流してシェアしたり、今回の様に複数の機器で再生した音を混ぜて一つのヘッドセットに送ることが可能です。
スプリッターには様々な種類がありますので好みのものを選んで頂いても大丈夫ですが、オススメは以下の商品です。値段もリーズナブルで見た目もおしゃれです。(色も選べます)
このスプリッターをSwitchに繋ぎますとこんな感じになります。
白い雪の結晶のような形をしているのがスプリッター本体です。
Switchに直接繋がなくてもTVのヘッドホン出力に挿し込んでもOKです。(Switch本体の方がHDMIやテレビ内部の信号の遅延がなくてオススメですが)
Switchとスプリッターを繋いでいる青いステレオケーブルは付属のもので65cm程の長さがありますが、大画面で遊ぶ場合本体やSwitchから離れて遊ぶ事が多いと思うので以下のようなもう少し長いケーブルを購入された方が良いかもしれません。
こちらは大手の家電量販店なら大抵置いてあるものなので、どれぐらいの長さが良いか判断つかない場合はとりあえずスプリッター付属のケーブルでセッティングして確認した上で、実店舗で必要な長さのものを購入される事をオススメします。
最後にスマホとヘッドセットのそれぞれのケーブルとスプリッターを繋げてみましょう。
これでセッティングは完了です!
全体図を最後に見てみましょう!こんな感じになっているはずです。
説明は以上になりますが、あくまでこれは一つの方法で他のやり方もありますが、比較的安価で部品もAmazonで揃えやすい方法として当ブログではオススメさせて頂きました。
Switchには実は本体機能にボイチャ機能が搭載されていて『Fortnite』のようにスマホを使わずヘッドセットだけでボイチャできるゲームも存在しています。
そういったタイトルが今後増えていく可能性もありますが、少なくとも任天堂のタイトルは小さなお子さんへの配慮も考えてスマホを使ってのボイチャがこれからも続くことになりそうです。
ケーブルをそろえるのは少し手間ですが、フレンドとこれからボイチャを快適に楽しみたいという方に当記事を参考いただいて、より快適なSwitchライフをお過ごしいただければ幸いです。
最後までご一読いただきありがとうございました。