『スーパーマリオパーティ』は一家に一本欲しい決定版?!【感想/レビュー】

今回はNintendo Switchはじめてのシリーズ作品となる『スーパーマリオパーティ』についてのレビュー/感想記事となります。

マリオパーティと言えば”すごろく+ミニゲーム”をみんなでワイワイ遊ぶゲームですし、堅苦しく細かく仕様について分析する…というよりも、どんな風に楽しくワイワイ遊べるゲームに仕上がっているか、どこら辺が気になったのか…という部分を皆さんにお伝えできればと思います。

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ゲームの概要

ゲームの概要についてサクっとご紹介させていただきます。

Nintendo 64の初代から続くマリオパーティシリーズの最新作となる本作は、みんなでワイワイ遊べるパーティゲームという過去作から続くコンセプトをそのまま継承されています。

おおざっぱに言ってしまえばミニゲームの詰め合わせ集で、みんなでミニゲームで競い合ったり、 一緒に協力したりと多人数で楽しめるゲームを目指して今回も作られていますね。

本作ならではの特徴としてあるのはSwitchの持ち運べることを考えた仕様であったり、モーションセンサーやHD振動というSwitchのJoy-Conの特徴をフルに活用したミニゲームが沢山収録されているという点です。

また、ここしばらくみんなで一緒に進むすごろくモードがそれぞれでバラバラにマス目を進める昔のスタイルに戻ったのも一つ大きな注目ポイントになっていますね。

(より詳しい本作の情報が知りたいという方は当記事の方に関連記事のリンクを張っておきますのでご興味ありましたら是非そちらもご覧ください。)

 

ズバリ!何がよかったの?

とりあえず本作を遊んで凄くよかった点は何かというと

”モードが豊富にあって、その時々の状況に合わせたプレイ時間で遊べる!”

という所ですね。

例えばすごろくで遊ぶ「マリオパーティモード」は1時間~と少し長めですが、みんなで協力してボートを漕いでゴールを目指す「リバーサバイバル」なら30分くらい、リズムに合わせてミニゲームを連続で遊ぶ音ゲー的な「なりきりビート」は演出込みで10分くらいと遊びたい時間に合わせてチョイスできるようになっています。

▲各モードのプレイ時間はだいたい決まっていて、例えば「マリオパーティモード」はターン数で時間を調整して遊べる。(最低60分から)

▲4人で協力してゴールを目指す「リバーサバイバル」は最大プレイ時間約30分ほどと双六よりはコンパクトに遊べる。

▲ステージに立ち音楽にノってパフォーマンスを決めていくモードは手短に遊べる。

このようにモードによってプレイ時間がある程度決まっていてそれぞれがバラけているというのはパーティーゲームとしては非常に重要なポイントではないかなと思います。

特に今回はSwitchという所でどこでも持ち運んで色んな場所でいろんな人たちと遊べてしまいます。

出典元:Youtube

家の中で遊ぶなら1時間、1時間半と遊び続けても良いですけど、例えば外でキャンプに持っていって火を起こす役割の人をゲームで決めよう!となった時は手短に終わるモードの方が良いですよね。

その時「大体このぐらいの時間で完結させたいな」という基準でモードを選べるようになっているのは携帯性と非常にマッチしています。

また、お子さんを持つ親御さんにもある程度モードによって時間的な区切りが明確に決まっているのは凄くイイと思います。

ご家庭によってルールはそれぞれだと思いますが、例えば1日1時間と決めているのであれば、「マリオパーティモードが1回できる」だったり「リバーサバイバルなら30分だから2回できる」…といったようにしっかり遊ぶ時間に合わせて区切りをつけられます。

出典元:Youtube

他のゲームだと先が気になって決められた時間を過ぎても止めがらない子供さんを説得するお母さんお父さんの手間が省けますね(笑)

 

『スーパーマリオパーティ』を敢えて買う理由はどこにある?

本作のようなシリーズ作品は特にそうだと思うのですが、以前のものではなく敢えてお金を出してこれを買う理由はあるのか?という所に疑問があると思います。

特にマリパシリーズのようなタイプだと「ミニゲームの詰め合わせでどれも似たようなものじゃない?」って思う方も多いのではないでしょうか。

それに対して私が言えることは…

Nintendo Switchの大きな特徴である Joy-Conの多様な機能を使ってワイワイ遊べるパーティゲームは本作しかない!※”

…という事です。

※1-2Switchというパーティゲームもありますが、あれは個人的に実験作のイメージが強いのでなかったことにしてます。「1-2Switch?…そんなものはなかった…いいね?」

例えばJoy-Conの機能と言えば…そう…HD振動とか

Switchユーザーの皆さん!

HD振動!!忘れてませんか?!

…えっと…私は…しばらくその存在を忘れていました(笑)

出典元:Youtube

本作では他のゲーム機にはない繊細なコントローラーの振動機能「HD振動」を使った遊びを体験することができます。

具体的な例で言うとJoy-Conの振動を感じて箱の中にボールが多く入ったものをえらんだり、釣り竿がブルブルする感じで大物を引き当てたり、振動の種類を当てるクイズとか…ですね。

これがなかなか遊びとしては新鮮でして、ワイワイ遊んでいる中にHD振動を使ったミニゲームが挟まれてくるとですね…

「みんな静かにして!集中!振動に集中!」

みたいなことを言いだして自分たちの手の感覚を研ぎ澄ますわけですよ。

お前ら先までワーワー言ってたの急になんだよって(笑)

HD振動以外にも神経衰弱のように集中して遊ぶゲームもありますけど、掌の感覚で競い合うっていうのはこれまであまり体験していない遊びなので、やっぱりみんな興味津々で楽しいんですよね。

自分の今まであまり気にしていなかった未知の能力で競い合うってワクワクしますよね。

私はこの時に「あぁ…なるほどSwitchで遊ぶ意味があるゲームだな」というのに納得しました。

ミニゲームはHD振動以外にもモーションセンサーを使った遊びとか、普通のゲームのようにスティックとボタン操作で遊ぶようなものも含め…色んなタイプのミニゲームが80種類+α詰め込まれているのですが、それらの多様性のおかげで今までより盛り上がって遊べるような気がしますね。

▲ミニゲームの遊び方やルールは多種多様で飽きさせない。

流石にIRカメラは使いませんでしたが、ある意味Switchの特徴であるJoy-Conの機能を積極的に生かしたゲームといえますし、「Switchの機能を生かしたゲームってどんなものがある?」って聞かれたときに真っ先に思い浮かぶゲームになりました。

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1人で遊べるマリオパーティ?それは幻想です

本作にはオンラインで10種類の中から選ばれた5つのミニゲームを競い合うモードが入っていますので「ひょっとしたら一人で遊んでも面白いのかな?」と期待されている方もいるかもしれませんが、そう思った方はゼルダを買いましょう。

え?ゼルダはもうクリアした?…ではゼルダの2周目をしましょう(笑)

オンラインでミニゲームを遊ぶのはそれはそれで楽しいですが、やはりそこに6000円分の価値があるかというとNOだと私は感じています。

他にも「チャレンジモード」という1人で80種類のミニゲームを挑戦していくトライアルモードもあったりと一人でも遊べるようにはなっていますが、全体として友達や家族とワイワイ遊ぶゲームとして設計されていますので一人で遊ぶのはかなり物足りなさを感じさせます。

ですので一人で遊ぶ目的であるならば、その6000円は他のゲームにお使いください!…とそこはハッキリお伝えしたいと思います。

 

ここはちょっと気になったなというポイント

本作を遊んでみて気になった点は「マリオパーティ―モード」が意外と逆転しにくいバランスでやや盛り上がりに欠ける印象を抱いたところですね…。

このモードはすごろくでサイコロを振って遊ぶルールで、スターをたくさん集めた人が勝ちになりますが、序盤に先行できたチームがかなり有利な作りになっています。

▲キノピコのもとにたどり着けばコインでスターを買える。

というのはこのモードは進行方向が決まっているので先に進んだプレイヤーはどんどん落ちているコインを手に入れたり、仲間※を増やしたり、スターを購入したりと色んなものを入手していけるのに対して、その後ろを追いかけるプレイヤーは先に進んだプレイヤーがそれらを取られた後のスカスカな不毛の地を進まされるのでどんどん差が開いていくんですよね。

※本作の新要素で他のキャラクターを仲間として同行させることができます。仲間の持っているキャラ固有のサイコロが使えたり、1と2の出目のサイコロを振って自分のサイコロの数字にプラスしてくれます。

嫌がらせアイテムなどを買って先行く人を妨害することもできますが、「サイコロの目を-2」等嫌がらせとして大きな効果がないものが殆どなので、アイテムを使って大きく1位の人を最下位に引きずりおろすようなドラスティックな順位の変化はそこまで期待できません。

こういったパーティゲームは実力の似た者同士が集まって遊ぶ場合、ゲーム中に順位が乱高下する方が盛り上がるので逆転要素が薄めなのは少し残念な感じがしますね。(その分トップを走っている人は気持ちよく遊べますが)

とはいっても「ワシは双六がやりたいんじゃあ!」という方もいらっしゃると思いますので、そういう方には2vs2ですごろくが遊べる「マリオパーティ2on2」のモードがオススメです。

通常の「マリオパーティ」と異なりこちらは2人で組んだチーム戦になるだけではなく、自由にマス目を進んだり戻ったりが可能です。(因みにCOMと組んで遊ぶ事も出来ます)

▲レールに乗って進むだけの通常の「マリオパーティモード」と比べて自由に動き回れる。

ですので一人が最初のスターを追いかける一方でもう一人が次のスターが配置されそうなところに予想を立てて先回りをしておく…みたいな事も出来てしまうわけです。

逆転要素や戦略性もこちらの方がありますし、チームプレイの楽しさも併せて楽しめるという事で私は好きですね。

 

本作の総評

本作はSwitchのJoy-Conの色んな使い方を楽しめますし、どのミニゲーム・モードもシンプルですし、対戦だけでなくモードによっては協力プレイもできますので老脈男女遊べる接待用ゲームとしては最高クラスでのアイテムはないでしょうか。

ただ、ゲームバランス等細かい部分に対して詮索をし出すとポロポロと粗が出てくるタイプのゲームで「ゲームはしっかりやり込むよ!」というスタンスの方が遊ぶと色々と目をつぶらなくてはならないところが多いのも確かです。

実際私も本作を遊んでいるときは純粋に優れたゲームを遊んでいるというよりも優れたコミュニケーションツールとして遊んでいる感覚で「一人でも遊びたいか?」と言われると間違いなく首を振って他のゲームを遊びますしね。

そのあたりに注意したうえで家族や友人とコミュニケーションを図るために遊んだり、比較的小さいお子さんに遊ばせる…もしくは一緒に遊べるゲームを探しているというような目的を持った方にはSwitchのパーティーゲームの決定版として凄くオススメします!


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