Switch版『進め!キノピオ隊長!』はやっぱり滅茶苦茶面白かった!【高評価レビュー/感想】

本日はWiiUに発売され好評を博した後に Nintendo Switch に移植された『進め!キノピオ隊長!』についてのレビュー/感想記事となります。

元々はWiiU『スーパーマリオ3Dワールド』に登場するミニゲームとして収録されたキノピオ隊長ですが、その出来が非常に良かったこともあって「1本のソフトとして作って欲しい」というユーザーの要望や任天堂宮本茂氏※の助言もあって単独のゲームへと出世する形で生み出されました。

※宮本茂=現任天堂フェローでマリオやゼルダ等数々の有名タイトルを生みだしたレジェンド。通称ゴッドマン。

これまでのマリオ作品ではちょっとしたわき役で登場したり、マリオ達と一緒にカートやテニスで戦ったりもしてきたキノピオですが、初めての主人公作品として作られた本作はWiiU版でも既に非常に評価の高い作品となっており、Switch版では更により美しくなった映像で楽しむ事が出来ます。

老脈男女楽しめる素晴らしいゲームなのでより多くの人に触っていただきたい、そんな思いも込めて本作の魅力について語っていきたいと思います。

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ゲームの概要

『進め!キノピオ隊長!』(以下本作)は3Dの箱庭空間のステージを探索するアクションゲームです。

それってマリオ本家とはどこが違うのと言う話なのですが、大きな違いとしてあるのは、まず操作キャラクターであるキノピオ隊長(もしくはキノピコ)はジャンプができないという事です。

▲大きなリュックを背中に背負っているせいでジャンプができないというちゃんとした?理由があるキノピオ隊長。

マリオであればちょっとした段差であればジャンプ1つで行けてしまうわけですが、大きなリュックを背負って身体が重いキノピオ隊長は段差一つでもはしごを使って登ったり、どこかより高い場所から落下する等ステージに用意された構造を利用する事が必要です。

そしてもう一つの大きな特徴としてあるのはパズルが組み込まれた立体的な箱庭空間のデザインです。

多くはマリオとは違ってスタート地点からゴールが見えるくらいコンパクトなサイズに収まっています。

そして、そのステージ上でスティックでグルグルと見渡すと思わぬ場所に隠されていたダイヤが見つかったり、ボタンを押して地形を動かしたりと箱庭のステージを観察して「あの場所にどうやって行くのだろうか?」と探索していく楽しさが本作のステージにはたくさん詰まっています。

▲立体的なマップを右スティックで回転させてステージに隠れているものを探すのが基本。

▲後半に進めばより空間把握力が求められるようなステージも登場する。

ボリュームは全70ステージと多めにありますが、1ステージはさほど長くなくクリアだけなら数時間で終わる程度のものでコンパクトなゲームですが、ダイヤを集めたり各ステージのお題をすべてクリアするやり込み要素まで手を付けるならば15時間以上は楽しめます。

値段が4,000円を切るようなお手頃な価格という事もありますが、長く何度も繰り返して遊べるゲームというよりも密度の濃さで勝負しているタイプのゲームですね。

 

探索と発見の楽しさが詰まったゲーム!

本作のパズル要素は実はかなりシンプルで、言ってしまえば一つ一つは「ボタンを押したらドアが開いた」というくらい滅茶苦茶簡単なギミックのものが沢山ステージ中に転がっているような感じです。

しかし、そんな簡単なしかけでも箱庭の立体構造で巧妙に隠されていたりして実際にゲームをやってみると「一体どうやってこれをクリアするの?」と踏みとどまらされてしまうわけです。

そこでプレイヤーはカメラを回して見たり先を探索して進めていくのですが、ステージ中に散りばめられたヒントやギミックを発見していく事で答えがスルスルと紐解かれていきます。

本作のステージはどれもこの導線が滅茶苦茶上手くできていて、頭の中で道がパッと明るく開けていく感覚を気持ち良~く体験できるようにデザインされています。

やはり長年アクションゲームのステージづくりに並々ならぬこだわりを持って取り組んできた任天堂なだけあってこの職人的なデザイン力は流石としか言いようがありません。

任天堂はこれまでも『マリオオデッセイ』や『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』など探索要素のあるゲームを沢山出していますが、本作は特に箱庭世界で隠された道を発見する面白さに特化したゲームという方向に振り切っていて他のどれとも違うゲームになっています。

留まってしかけをどうやって解くのか考える以上に、兎に角箱庭を動き回って3Dの箱庭のステージをいろんな角度で観察することが重要である本作がなぜ『進め!キノピオ隊長!』というタイトルなのかがプレイをしてみてストンと胸に落ちる様に分かりました。

マリオのスピンオフとして生まれたゲームですが本作の体験は紛れもなくマリオとは全く異なる体験ですし、単純なゲームのできの良さだけでなく『立体箱庭探索ゲーム』という新たなジャンルを開拓したゲームといっていいくらいの強い個性を感じさせる作品です。

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遊び方によって変わる難易度は実に任天堂らしい

本作はクリアだけを目指すならサクサクのストレスフリーなテンポで次々と気持ちよくステージを攻略していけますが、ステージ中に散らばったダイヤモンドを全て集めたり、ステージごとに与えられた特定のお題をクリアをしようとすると途端に難しくなるというバランスになっています。

▲ステージの全ての条件を達成すると王冠マークのハンコが押される。右下のアイコンが示すZRを押すとステージに隠されたドットの絵のキノピオを探すチャレンジが遊べるなど1ステージが結構遊びこめるようになっている。

また2人プレイで2Pにカブを投げてもらってサポートして貰う事で攻略が楽になったり、何度も失敗をしていると無敵になれるキノコが出てきたりとゲームに不慣れな人や小さいお子さんでもそういったサポートを受けながらクリアを目指すことができる作りになっているというのも実に任天堂らしい難易度へのデザインを感じさせますね。

探索に特化したゲーム性はゲームの上手い下手と関係なく楽しめるという事も相まって、ゲームを全く触ったことがないというゲーム初心者から、ゲームに慣れ親しんだ人まで楽しんで遊べるように考えて作られています。

ゲーマーな人が1人でじっくりと探索をじっくり堪能してやりこんでも良し!カジュアルに2人であ~だこ~だ意見を出し合いながら攻略をするのも良し!…この遊びの幅の広さからも本作は非常に丁寧に磨かれたゲームであることが感じられますね。

 

飽きさせないバリエーション豊かなステージ達

任天堂のゲームというのはキャラクターに力を入れて作っているイメージを持たれている方も多いと思いますが、ステージやマップ作りにそれと同じくらいに力を入れているゲームが多いです。

本作もそれは同様で、一つ一つの丁寧な作り込みもそうですが、ステージそれぞれをしっかり遊んでもらおうと飽きを感じさせない様にバリエーションを非常に豊かに作り上げています。

▲『スーパーマリオオデッセイ』のステージがミニマムになって4ステージ登場する。ファンとしてはこれは嬉しいSwitch版ならではの要素。

ステージ数は全部で70ほどありますが、どれも何かしらステージごとの新しい発見や面白さが詰め込まれていて「キノピオ隊長」として考えられるネタはもう出尽くしたのではないかというくらいです。

また、ステージの多くが探索を自分のペースで楽しむように作られている一方で、例えばトロッコで駆け抜けるようなステージだったり、ボスから逃げるステージなどいつもとは違う趣の異なるステージを挟んだり、爽快にコインを集めまくるタイムアタックの様なボーナスステージを設ける等の遊びに変化を適度に与えることで遊んでいても飽きを感じにくい工夫もされています。

▲FPS視点(TPS視点)でトロッコに乗り敵を倒したりコインを取ったりする。スピード感は中々のものでジェットコースターの様で楽しい。

▲本作のボスステージもギミックがしっかりと用意されており、通常のステージと比べて探索要素は薄いが迫りくる攻撃から逃れるスリル感あるゲーム性が楽しめる。

世の中にはベースが良くできていて一つ一つのステージも面白いのだけど同じことの繰り返しで飽きが来てしまうゲームというのも少なくありません。

しかし本作はその点でも飽きがこない来ないように変化やペース配分がきっちりぬかりなく考えて作られていたので最後まで充実して楽しめましたね。

アクションゲームであれば数時間でクリアしていつもお腹いっぱいになっているような私が「もう終わってしまったか…もっと遊んでみたいな…」と一抹の寂しさすら感じさせられたのは本当に久しぶりです。

 

まとめ

探索による発見の楽しさにフォーカスした本作は非常にユニークで楽しい体験が詰まったゲームで、老脈男女楽しめるゲームデザインや最後までプレイヤーを飽きさせない工夫が物凄く丁寧に盛り込まれています。

マリオのスピンオフとして扱うには出来が良すぎるくらいゲームとしての完成度は高く、任天堂の最近のゲームの中でも純粋な面白さで言えば上位に食い込めるレベルではないでしょうか。

一方でボリュームが他の任天堂の大作ゲームと比べると少なかったり、ステージの規模が小さくこじんまりとしていたり、そもそもキノピオの自体の動きの地味さもあり、マリオ本家やゼルダらビックタイトルには見た目から来るインパクトやスケール感で大きく引き離されている部分は否めないのかなと思う節もあります。

そのあたりを考えて私が思うにこのゲームを一番にオススメしたいのは、インディーズのタイトルの様にユニークでコンパクトなゲームだけど、尖りきったチクチクするようなものではなく、ツルツルに洗練されて磨き上げられた玉の様なゲームを求めているという人です。

勿論キノピオが可愛いからやってみたいとか、家族や友達恋人と一緒に遊べるゲームを探している人にもピッタリだと思います。

特にこれと言って目立った欠点も見当たりませんし、本作の動画や当記事を見て面白そうだなと思って頂いた方であれば期待以上の面白さで応えてくれるゲームなので是非興味のある方はプレイしてみてはいかがでしょうか。

 


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