やっぱり地味だけど私は好き『進め!キノピオ隊長!Switch版』レビュー・感想

こんにちは、Nintendo Switchを激推しする管理人にぃどです。

「ついにあのキノピオさんが本気を出した歴史的なゲームが…!」(大げさw)

ということで、わき役キャラクターとして有名なキノピオが主役として大活躍する『進め!キノピオ隊長!』のNintendo Switch版について本日はレビューしていきたいと思います。

元々キノピオ隊長はWiiUの『スーパーマリオ3Dワールド』のミニゲームとして収録されていたものだったのを、改めて1本の単体ソフトとして作り直したという珍しい出自を持っています。

開発者の方曰く「1本のソフトとして作って欲しい」という要望がたくさん寄せられたことがきっかけになったようで、キノピオ隊長はユーザーの支持を得て主役を勝ち取った実力者という事なんですね。

そういった経緯を知れば「どうやらこのゲームは面白そうだぞ」というのは何となく皆さんもお感じになると思いますが、重要なのは「マリオや他のゲームとどう違うんですか?」っていう所ですよね。

キノピオ自体はお馴染みの見慣れた存在という事で初々しさもないですから、ちゃんとゲームで独自性をアピールしてくれないとやる気は起きませんよという方も多いのではないでしょうか。

そこで当記事では、本作がいかにユニークな作品であるかをお伝えするとともに、いかにして老脈男女楽しめる素晴らしいゲームなのか、という事も皆さんにお伝えしていきたいと思います。

基本情報機種:Switch
価格:4,298円
メーカー:任天堂
ジャンル:アクション
プレイ人数:1~2人
オンライン:なし
暴力表現:なし
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キノピオ隊長とは?

『進め!キノピオ隊長!』(以下本作)は、簡単に言うと3Dの箱庭空間のステージを探索するアクションゲームです。

3Dの箱庭アクションと言うと名作『スーパーマリオオデッセイ』が既にSwitchに出ていますが、両者には明確な違いがあります。

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『マリオオデッセイ』は150万本くらい売れているゲームですから、ご存知の方も多いと思いますが、比較的広い箱庭を飛び回るアクションゲームとして作られています。

ザックリ言ってしまえば、ひげのオヤジ(と言っても20代)が、帽子を投げて「ヒャッフ~ッ!」とハッスルしまくるゲームです。(説明雑w)

それに対して、本作はそんなに広くない箱庭でアイテムを見つけたりパズルを解くという事にフォーカスしているんですね。

操作キャラクターであるキノピオ隊長(もしくはキノピコ)のアクションも超地味です。

▲大きなリュックを背中に背負って一生懸命突き進むキノピオ隊長が愛らしい。

マリオであれば上の画像のような段差でも「フゥ~ッ!」とか言いながら超人的なジャンプ1つで行けてしまうわけですよね。

しかし、大きな重た~いリュックを背負っているキノピオ隊長にはそんなことはできません。

できる事と言えば、ひたすらテクテク歩く事と、モノを引っ張る・掴む・投げる、それぐらいです。

ここまでシンプルな主人公というのは、今どきの大手メーカーが作るアクション系のゲームの中では相当珍しいのではないでしょうか。

段差一つ登るのにも、はしごを使って登ったり、どこかより高い場所から落下する等ステージに用意された構造を利用する事が必要なんですよね。

正にマリオがウサギなら、キノピオ隊長は亀ですね、亀。

※当画像はキノピオ隊長とは一切関係ありません。(ゼノブレイド2のイベントシーン)

このように本作は箱庭の中に用意されたあらゆるもの物を利用して、テクテク地道に進んで行くゲームとして作られています。

しかし、先ほどチラッと申し上げたように、立体的な箱庭空間には”パズル的な要素”も沢山詰め込まれています。

そうです、このゲームはただテクテクと突き進むだけのゲームではありません。

スティックでグルグルと見渡すと思わぬ場所に隠されていたダイヤが見つけたり、ボタンを押して地形を動かしたり。

箱庭のステージを観察しながら歩き回って「あの場所にどうやって行くのだろうか?」と探索の楽しさを味わえるというわけですね。

▲立体的なマップを右スティックで回転させてステージに隠れているものを探すのが基本。

ボリュームは全70ステージと多めにありますが、1ステージの長さは比較的コンパクト。

ストーリーのクリアだけなら数時間で終わる程度のものです。

ステージに配置されたダイヤを全部集めたり、各ステージのお題をすべてクリアするやり込み要素まで手を付けるならば20時間以上ってところでしょうか。

値段が実売で4,000円を切るようなお手頃な価格なので、そこを加味するとサクッと遊べるサイズのゲームではありますね

ちょっとした大作ゲームの合間に遊ぶには丁度いい満腹感のゲームではないでしょうか。

 

歩いて発見を楽しむ探索ゲーム

本作のパズルのギミックは実のところかなりシンプルになっています。

例えば「ボタンを押したらドアが開いた」とか「レバーを動かした地形がせりあがってきた」とか、一つのアクションをしたら、一つのアクションが起きるという感じです。

しかし、そんな簡単なしかけでも、箱庭の立体構造で巧妙に隠されているのがニクイですね。

実際にゲームをやってみると「一体どうやってこれをクリアするの?」と踏みとどまらされてしまうわけです。

▲後半に進めばより空間把握力が求められるようなステージも登場する。

言うならば、答えが分かれば「ナニコレ!凄い簡単じゃん!」っていうパズルを、上手~く&やらし~く隠して、一目見ただけでは分からないようにしているんです(笑)

そこでプレイヤーはカメラを回してみたり、どんどん奥に進んでどこかに怪しいものがないか探していく事になります。

適度に頭を使いつつも、自然と導かれるように答えがスルスルと紐解かれていきます!

本作のステージはどれもこの導線が滅茶苦茶上手くできていますね。

次々とパズルを解き進むような快感を得られるような感じで気持ちが良いです。

やはり長年アクションゲームを中心としたステージづくりに並々ならぬこだわりを持って取り組んできた任天堂。

この職人的なデザインは流石としか言いようがありません。

任天堂はこれまでも『マリオオデッセイ』や『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』など探索要素のある傑作を出しているわけですが、本作も箱庭世界に隠された道を発見する面白さにおいてはそれらに負けていませんね。

ゼルダの様に頭の中でじっくり解法を考える事よりも、刑事ドラマの如く「足を使えよ足を!」と歩き回って発見をする事こそが重要なのも、上手く差別化できていると思います。

兎に角箱庭ステージを歩き回って、いろんな角度で観察しまくる。

考察力よりも観察力を働かせる

そんな独特な遊びが楽しめるゲームでなんですよね。

本作のタイトルが『考えろ!キノピオ隊長!』じゃなくて『進め!キノピオ隊長!』であるのも、納得がいきます。

マリオのスピンオフとして生まれた本作ですが、大げさな話『立体箱庭探索ゲーム』という新たなジャンルを開拓したと言っても良いかもしれません。

(単純に私がそういうゲームを知らないだけかもしれませんが…)

そういった独自性も個人的にかなり評価を上げているポイントになりますね。

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任天堂らしい難易度の幅

本作はクリアだけを目指すならさほど難易度は高くなく、次々と気持ちよくステージを攻略していけるようにできています。

ゲーム自体が不慣れな人やまだ小さいお子さんでも、2人プレイで協力を仰ぐことによってゲームをクリアする事も十分可能な難易度ですね。

アップデートによって追加された2人同時のマルチプレイ。

協力プレイも2パターンあって、サポートとして2Pがカブを画面内の好きなところに投げるのと、キノピオ二人で攻略するものがあります。

私は本作のマルチプレイを当時5歳の甥っ子とプレイしましたが、私がカブを投げる役に徹して、彼がキノピオを操作するというやり方で、クリアまで無事遊ぶことができました。

私「俺がカブで敵をやっつけてやるから、今のうちに行け!」

甥「うん!わかった!」

こんな感じで、声を掛け合いながら協力できるのは良いですね。

助け合うことで親子とかカップルとかの絆がほんの少し深まりそう。

また、一人プレイでも協力プレイでも、何度も失敗をしていれば無敵になれるキノコが出てきます。

これらのサポートを受ければ、誰でもクリアを目指すことができる作りになっているゲームになっておりますので、「自分はゲーム下手だから」と臆する必要はありません。

しかし一方で、各ステージに用意されたものを全部やりこもうとすると、結構手強い&頭を使わせるバランスになっています。

例えば、ステージに配置されたダイヤモンドをすべて回収したり、特別なミッションをこなす。

あるいは隠されたキノピオのドット絵を探すなど、全てをやり込みだすとゲーマーな人でも割とてこずる場面がでてきます。

初心者に優しく、やり込みだすと大変。

この難易度バランスの付け方は非常に任天堂らしいですね。

1人でじっくりと探索を堪能しながらやりこんでも良し!

カジュアルに2人であ~だこ~だ意見を出し合いながら攻略をするのも楽しい!

ゲームの上手い下手と関係なく楽しめる探索中心のゲームという事も相まって、非常に幅広い人が楽しめるゲームではないでしょうか。

 

最後まで飽きさせない工夫

任天堂がキャラクターに力を入れてゲームを作っている、というイメージを持たれている方も多いと思います。

一方でステージ作りに関しても、それと同じくらいに力を入れているメーカーなんですよね。

本作もそれは同様で、一つ一つの丁寧な作り込みもそうですが、ステージそれぞれに飽きを感じさせないように様々なバリエーションを用意しています。

▲『スーパーマリオオデッセイ』のステージがミニマムになって4ステージ登場する。ファンとしてはこれは嬉しいSwitch版ならではの要素。

ステージ数は全部で70ほどありますが、どれも何かしらステージごとの新しい発見や面白さが詰め込まれています。

これだけ色々盛り込んでいるのを目の当たりにしててしまうと

「キノピオ隊長として考えられるネタはもう出尽くしたのではないか…」

なんて余計な心配までしてしまうレベルですね(笑)

基本的には多くのステージが探索を自分のペースでゆっくり楽しむように作られているのですが、中にはスリリングに楽しめるステージもあります。

例えば、トロッコで駆け抜けるようなステージでは、主観視点でシューティングゲームのような遊びができます。

▲FPS視点(TPS視点)でトロッコに乗り敵を倒したりコインを取ったりする。スピード感は中々のものでジェットコースターの様で楽しい。

コインを集めまくるタイムアタックの様なボーナスステージなどもありますし、ボス戦もパズル+スリルを上手く融合させていて楽しいですね!

▲本作のボスステージもギミックがしっかりと用意されており、通常のステージと比べて探索要素は薄いが迫りくる攻撃から逃れるスリル感あるゲーム性が楽しめる。

遊びに変化を適度に与えることで遊んでいても飽きを感じにくい工夫がしっかりされています。

世の中にはベースが良くできていて一つ一つのステージも面白いのだけど、同じことの繰り返しで飽きが来てしまうゲームというのも少なくありません。

しかし本作はその点でも飽きがこない来ないように、ミニゲームを混ぜたりステージの緩急やペース配分がきっちりぬかりなく考えて作られていたので、最後まで充実して楽しめましたね。

探索&パズルという地味な題材のゲームですから、淡々と続けるとどうしても怠くなってしまうようにも見えますが、印象としては全くそういった部分はありませんでした。

どちらかと言うと飽きやすい私でも「もう終わってしまったか…もっと遊んでみたいな…」と一抹の寂しさすら感じさせられましたからね。

豊富なステージ構成と溢れ出てくるアイデアの連続、この点に関しても非常に満足度の高いゲームでしたね。

 

抜群すぎるVRとの相性

本作は発売後のアップデートにより、『Nintnedo Labo VRキット』を使ってVRゲームとして楽しめるようになりました。

こんなプレイスタイルで本作を遊ぶわけですが、はた目から見てなかなかシュールですよね(笑)

このVRキットを使って何をするかと言うと、基本的には本編のステージ攻略とやる事は何一つ変わりません。

「VR用に調整された短めのステージ4つを本編同様のルールでサクッと遊んでみましょう!」

と言った感じの、オマケのコンテンツと考えて頂ければ大丈夫です。

私もVRキットは既に購入していましたので、実際にプレイしてみたのですが、率直に言ってVRとの相性は抜群に良いですね!

本作はここまでご説明した通り、箱庭世界をぐるぐる回しながらキノピオ隊長を動かすゲームなんですが、VRによってまるで目の前にミニチュアとしてステージやキノピオが存在するかのような印象を受けるんですよ。

それこそ目の前でテクテクと歩くキノピオに手を伸ばせば掴めそうな気がしますし、ステージもTVのような平面で見る映像とは違って立体感が素晴らしいです。

「うひょ~ミニチュア感すげぇ!」

任天堂はこれまで本作以外に『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』や『スーパーマリオオデッセイ』をアップデートでVR対応してきたわけですが、それらよりも圧倒的によく出来ていますね。

地味に現時点での任天堂のVRゲームとしては最高傑作かと。

出来が良いだけに4ステージすぐ終わってしまうのが、本当に残念です…。

何とか全編VRで遊ばせてくれませんかね任天堂さん、有料アップデート4000円でも買いますよ!

あまりにも短いので、わざわざ本作の為だけにVRキットを買う必要はないと思いますが、是非VRキットと本作を持っている方は遊んで頂きたいですね。

因みに画面をぐるぐる回すゲームなので、VR酔いが苦手な方はご注意ください。

ゼルダのVRよりははるかにマシですが(アレと比べたら何でもアリ⁈w)

 

まとめ

探索による発見の楽しさにフォーカスした本作は、非常にユニークで楽しい体験が詰まったゲームです。

老脈男女楽しめるゲームデザインや最後までプレイヤーを飽きさせない工夫が物凄く丁寧に盛り込まれていますね。

マリオのスピンオフとして扱うにはデキが良すぎるくらいゲームとしての完成度は高く、任天堂の最近のゲームの中でも純粋な面白さで言えば上位に食い込めるレベルではないでしょうか。

一方でボリュームが他の任天堂の大作ゲームと比べると少なかったり、ステージの規模が大きくない、あるいはキノピオの自体の動きの地味さもあって、全体的にこじんまりとしたゲームという印象もあります。

なのでマリオ本家やゼルダらビックタイトルと比べてしまうと、見た目から来るインパクトやスケール感でも大きく劣ったゲームに見えてしまうのは否めないのかな?と思う節もありますね。

そのあたりを考えて私が思うにこのゲームを一番にオススメしたいのは、インディーズのタイトルの様にユニークでコンパクトなゲームだけど、ツルツルに洗練されて磨き上げられた玉の様な完成度の高いゲームを求めているという人です。

勿論キノピオが可愛いからやってみたいとか、家族や友達恋人と一緒に遊べるゲームを探している人にもピッタリだと思います。

特にこれと言って目立った欠点も見当たりませんし、本作の動画や当記事を見て面白そうだなと思って頂いた方であれば、期待以上の面白さで応えてくれるゲームなので、是非興味のある方はプレイしてみてはいかがでしょうか。

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任天堂
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