Switch版『寿司ストライカー The Way of Sushido』レビュー・感想~実は対戦向けではなくやり込み向け?!~

本日は寿司 x 忍者のパズルアクションゲーム『寿司ストライカー』についてのレビュー記事になります。

本作は任天堂の山上氏&安藤氏が中心となり作られたゲームですが、このコンビと言えば以前にWiiUの『#FE 幻影異聞録』を作った二人ですね。

『#FE』もファイアーエムブレム x 女神転生という謎めいたコラボを掲げられた作品で、残念ながら商業的には失敗しましたがアイドル版ペルソナと称され隠れた良作だったりします。

今回もまたこの二人が寿司x忍者の組み合わせの得体のしれないものを作ってきたわけですが、いったいどんなものに仕上がっているのか期待と不安入り混じる中プレイした感想を述べていきたいと思います。

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スマホゲームからの影響が強いが完全に家庭用ゲーム機向けにチューニングされたゲームシステム

本作は流れてくる寿司を食べてその皿をぶつけて攻撃するという1vs1の対戦型ゲームです。

流れてくる寿司を食べて皿を相手にぶつけるシュールなバトル

寿司を食べるには一つ条件があって隣り合った同じ色の皿のものを二枚以上繋げて取る必要があります。

そして互いに皿をぶつけあい最終的にHPが0になったら負けというのがこのゲームの基本的なルールになります。

このゲーム…ぱっと見システムは一見ごちゃごちゃしてそうですが中身を紐解くと非常にシンプルで、言ってしまえばツムツム等のスマホのゲームの派生の一つなんですよね。

ですので『スマホで本来遊ぶゲームをSwitch/3DSで出した?』という印象を感じる方も多いと思います。

しかし実際にプレイしてみると、一般的なスマホの画面サイズではびっしり画面に詰まった寿司皿が細々しすぎて誤操作も起きやすく、プレイがかなり窮屈になることが想像できます。

ゲームの展開も非常に早く、スピーディーに次々と皿を繋げていく忙しいゲームでちょっとした暇つぶしに遊ぶにしても操作が激しすぎる…という点からもやはりスマホで遊ぶというよりは家庭用ゲーム機でしっかり遊ぶことを考えられて作られたデザインのゲームなんですね。

 

シンプル故の単調さを取り除く為に施された様々な工夫

寿司を食べて皿を相手にぶつけるという基本的なルールに奥行きを持たせるため本作は様々な肉付けをしています。

例えば同じ色の皿で攻撃が続けばコンボボーナスが入ったり、『スシガミ』と呼ばれるポケモンの様なパートナーのスキルを使って戦いを有利に進める等の戦略性を持たせています。

特にスシガミのスキルは重要な存在で、戦いに参加できるスシガミ3匹の組み合わせをどうするかで戦い方が大きく影響されるというのが面白い所ですね。

スシガミによって固有のスキルや流れてくる寿司の種類が異なる

ガチガチに守りを固めていくタイプや兎に角攻撃で早めに決着をつけるタイプ、相手を翻弄して仕事をさせないタイプなどプレイヤーによって戦い方はかなり変わってきます。

『スシガミ』はゲームイベントによって自動的に契約する場合や敵を倒して相手の『スシガミ』と契約できるパターンがありますのでゲームを進行する程戦略の幅が広がっていく、というのもゲームを飽きさせない工夫の一つですね。

他にも対戦相手によっては解除しないとダメージを受ける爆弾が流れて来たり、食べてしまうと一定時間動けなくなるわさびたっぷりの寿司が流れて来たりと色々なバリエーションを設けるような工夫がされています。

こちらが一方的に有利になるものもあれば爆弾の様に解除しなければこちらにダメージを受けてしまうものも流れてくるケースもある。

ベースが非常にシンプルですがこのような味付けや工夫をしっかりと積み上げて奥行を持たせているという点で非常に丁寧に作られたゲームと言えます。

難易度についてはクリアを目指す程度ならそこまで難しい難易度のゲームではありませんが、途中足を止めになるような関門となるポイントがいくつか用意されているイメージですね。

強い敵と出会って何度もリトライをしていると一度倒されても体力を回復してくれる救済処置のアイテムが手に入りますので、行き詰らないような配慮もしっかりされています。

 

贅沢なアニメーションと個性豊かなキャラクター…装飾はしっかりだが…

本作は全150ステージ以上用意されており、それだけの数の寿司バトルを繰り返す単調さを和らげるためにか個性豊かなキャラクター達を登場させ、途中にアニメーションパートや会話パートを挟むようにしています。

敵も味方も個性が強いメンツが次々と現れる

特にアニメーションはノリはあくまでコロコロコミック的な小学生向けの感じではありますが、かなり力が入っていてこのゲームへの本気度を感じさせられますね。

地上波TV並みに力の入ったアニメーション

声優陣も聞いたことのある声ばかり。

『ゼノブレイドシリーズ』と肩を並べるやたら豪華なキャストで、この奇抜なゲームにも妥協せずに徹底的に作ろうと姿勢には好感が持てますね。

しかし、これらのストーリー部分やキャラクター性が実際の対戦部分を盛り上げる様な効果として繋がっていないのが非常に勿体ないです。

多くのゲームのイベントシーンには例えば…相手に怒りを強く感じさせる描写を見せてその怒りをバトルでぶつける…というようにゲーム部分(対戦部分)を盛り上げる意味があると思います。

しかし、本作は全体的にギャクっぽいノリが続くので感情のふり幅も狭いですし、途中シリアスな展開があってもどこかコミカルでおちゃらけてメリハリがなくイマイチ感情移入をしにくいのです。

個性的なデザインの敵キャラクター達も賑やかし程度の存在で次々登場して次々退場していくので印象が薄く心に残らないのも残念ですね。

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豊富なやり込み要素は圧倒的でやりつくすには相当な時間が必要

本作は対戦ステージだけでも150以上ある上に、各ステージには『何十秒以内に倒せ』だったり『何皿以上繋げ』等様々な特定条件をクリアする事で星が貰えるチャレンジが存在します。

クリア後のバトル結果で条件を満たしていれば星をゲットできる

その星を集めれば隠しステージが解放され、そこでレアな『スシガミ』と契約できるなどしっかり報酬も用意されています。

また、主人公だけでなく『スシガミ』にもLVの概念があり成長をしていくので全50種類の『スシガミ』を集めて鍛える事もできRPGのような育成的なやり込みもしっかりできます。

所謂実績のようなものでかなり沢山の達成条件が存在しておりやり込みが計り知れない

その他にも本編の対戦とは異なったパズル的なミッションが楽しめたり、HPを半分で各ステージに挑む『黒帯』を装備してのチャレンジ等もあり…すべてやりつくすには一体どれだけ時間がかかるのやら想像がつきません。

見た目の軽さに反して相当ゴリゴリなやり込み量なので全部やり込まないと気が済まない人は大変かもしれません(笑)

 

対戦用のツールとしてはあまり期待しない方が良い

本作はおすそ分けプレイや2台のSwitchを使ったローカル対戦以外にもインターネットを通じたオンライン対戦が可能ですが、発売二週間でSwitch版が7000本強…と売り上げが振るわず人口的な問題がありますので、オンライン対戦ゲームとしての活用は期待しないことをお勧めします。

また、対人の対戦ゲームとしての駆け引きの面白さを感じにくいという所もネックですね。

絶えず次々と流れてくる寿司を素早く対処しなくてはならないので、相手の行動を見て戦略を考える前に手を動かさないと負けてしまいます。

故にお互い相手の戦術をどう対処するかという思考をする暇もなく、自分の戦法で攻撃するだけの単調な試合になりがちで結果的に何が理由で勝敗を分けたのかも分かりにくく盛り上がりに欠けます。

ある程度レベルの高い人たちが戦う環境があるならば駆け引きを楽しめる対戦ツールに変身する可能性はありますが、前述のとおりオンライン人口の問題もありますので…現実的にそこまでたどり着ける人がどれだけいるのかが正直疑問ですね。

 

『寿司ストライカー』の総評

本作はそのユニークなゲーム設定や豊富なやり込み要素、初心者を救済する細やかな気遣い等…”任天堂らしい徹底した丁寧さ”をふんだんに感じられる一方で、ストーリーとバトルのつながりの薄さや対人対戦の駆け引きが生まれにくいシステムについては練り込み切れていない印象を抱きました。

私の場合、対人要素があるものに関しては駆け引きの面白さを求める傾向が強いのでそこで肩透かしを食らってやや厳しいコメントを連ねてしまいましたが、ストーリーモードをひたすらコンプリート目指してやり込むのが好きな人には相性が良いゲームだと思いますので気になっている方は是非一度体験版を遊んでみてはいかがでしょうか。

 

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