Switch版『斑鳩(イカルガ)』レビュー・感想~初心者がうかつに手を出すと火傷する名作~

皆さんこんにちは。

任天堂とNintendoSwitchを全力応援する管理人、にぃど(@switch_for)です。

本日お話しするゲームは、シューティングゲーム史に名を残す傑作と呼ばれる『斑鳩(イカルガ)』です。

アーケードに始まり、ドリームキャストやゲームキューブに移植され、その後もスマホやSteam、Xboxなど数々の機種にこれまで移植され続けたこのタイトル。

Switch版では、HDリマスターやオンラインのスコアランキング対応など、現代のゲーム環境に最適化された作品になっており、eShopでも現在ランキング上位という事でなかなかの人気ぶりですね。

これ迄私は、任天堂のゲーム機でいくつも本作の開発元であるトレジャーの作品を遊んできましたが、ホントにどれも面白かったんですよね。

特に、Wii『罪と罰~宇宙の後継者~』、DS『BLEACH』が大好きでした。

当然評判の良い本作も間違いなく面白いだろうなと期待感を胸にですね、今回プレイをしてたのですが、これがまぁ大変な目に遭いまして(笑)。

詳しくはこれからお話ししますが、何分この手のジャンルは素人同然なのであまり深い話はできません。

ですので、”シューティングゲーム初心者が名作『斑鳩』に手を出したらどういう印象を持ったか?”という観点でのレビューとなることをご了承ください。

恐らくシューティングに慣れた人には全く違う見解になるかと思われますので…。

スポンサーリンク

 

弾は敢えて当たりに行く!斬新かつ大胆なシューティング

本作はクラッシックな縦スクロールシューティングでシステムも非常にシンプルなタイプです。

攻撃手段は連射力の高いメイン武器での攻撃。

画面全体を攻撃するボムで攻撃するかの二つです。

これらは他のシューティングにあるようなアイテムを取って武器を切り替えたり強化していく選択肢はありません。

滅茶苦茶シンプルで潔いですね!

その代わりに非常にユニークなのが『属性』というシステムです。

プレイヤーが操作する機体は常にバリアが覆われているのですが、そのバリアに白と黒2種類の『属性』があるんですよね。

属性は自分でカシャカシャと自由に切り替えが可能です。

では、この属性がどう言う意味があるかというと…

敵の白い弾は白の属性で当たりに行くと自機のエネルギーに。

黒の弾なら黒の属性で当たりに行くと自機のエネルギーになります。

敵の弾に属性を合わせて当たりに行くと、ダメージではなくボムを使うためのエネルギーが補充されるという事なんですよね。

このシステム考えた人…天才か!

シューティングゲームって、敵の弾を避けるというのが固定概念としてあるじゃないですか。

そういった皆が当たり前に思っている概念を、ぶっ壊したゲームデザインって凄く痺れますよね。

この発想だけでも「グッドアイデア賞」という感じがしますが。

じゃあこの属性のシステムは、結果的にどんなゲーム性を本作にもたらしたのかについて次に語っていきたいと思います。

スポンサーリンク

 

『属性』は初心者向けどころか完全な玄人向けのシステム

『属性』を合わせれば敵の弾に当たっていい。

このシステムに対して、当初私は、

「このゲームは弾を回避しなくても大丈夫なのか。初心者の自分でもできそうだな!」

と勝手に思い込んでいました。

しかし、それはとんでもない勘違いである事にすぐに気が付きます(笑)。

実はこのゲーム、ゲームプレイ中に4つの事を同時に考えなくてはなりません。

1.『属性』を切り替えて同じ『属性』の弾を吸収する事。

2.自機と反対の『属性』の弾を回避する事。

3.敵に攻撃を当てるという事。

4.敵に接触しない事。

しかもですね、本作の弾幕の量は凄まじい事になっているんですよ。

避けきれない弾幕で画面が覆われるので『属性』の切り替えは必須

上記の画像の様に一色の属性攻撃であれば、まだどうという事は無いんです。

2ステージ目から後半に進むにつれて、二種類の色の弾幕が画面を覆いつくしだすと、もうわけが分かりません!

『属性』切り替えだけでも、頭がパンクしそうになるレベルに(苦笑)。

中盤からはステージの障害物的なものが、バンバン出てきて行動範囲が狭まるので、更に頭の中がカオス!

弾だけでなく敵に接触しない様に気を付けなくてはならない

初心者の私には『属性』の切り替えだけでもてんやわんやでして。

壁に当たらないように気を付けつつ反対属性の弾を避けるとか、完全無理ゲーですね!

しかしながら、決して安い値段で買ったわけではないですから、こちらもなんとか食らいつこうと必死です。

値段相応の分は絶対遊んでやる!攻めてクリアまでは!

そう意気込んで、イージーモード&無限コンティニューを駆使してなんとかクリアは達成しました!

しかし、そんなプレイでちゃんとゲームとして楽しめたのか?

答えはNOです。

後半は数秒ごとに機体が爆発する状態。

ゲームを楽しむというよりも、ゲームに翻弄される体験ですね(苦笑)

もう、ゾンビのように爆破しては復活、爆破しては復活の繰り返し。

途中から、完全に死んだ目で遊んでいたと思います(笑)。

いやいや、これが名作なの?なんだかいろいろ厳しすぎませんか?

そんな疑問を結果的に強く抱いた私は、クリア後にネットで本作について色々調べてみたんです。

そしたらですね、どうやら本作はシューティングの中でもかなり難しい部類に入るという事なんですよね。

シューティングゲームは敵の攻撃パターンを覚えるのが重要とよく言われています。

本作は特にその傾向が強いらしく、一人前に遊ぶには相当な修練が求められるとか。

ストイックにパターンを覚えていき、攻略を突き詰めて行けるマッチョな人向け。

そりゃ、私の様なシューティングゲーム初心者は門前払いされますわ(笑)。

でも、このゲームがよく出来たものであるというのは、なんとなくわかるんですよね。

唯一ステージ1は温めの難易度なんですが、シューティング初心者の私でも滅茶苦茶楽しめるんです。

上手く属性をカシャカシャと切り替えて、弾膜を吸収しながら敵を次々撃沈させていく快感。

音楽もかなり刺激的でカッコ良いです。

これは本作に見合ったテクニックや経験がある人なら相当面白いだろうなと。

まぁ、そのテクニックや経験値を積むのが途方もなさそうなので、諦めちゃったんですけどね。

 

『斑鳩』の総評

『属性』のアイデアだけでなく、世界観や敵のデザイン、BGM…。

どの部分をとっても非常に優れたシューティングゲームで名作と言われるのも納得です。

今回携帯モードで縦置きにして遊んでもみたのですが、ゲームセンターさながらの縦長画面で遊べるのもSwitchならではで凄くイイですね!

公式ライセンスのスタンド(別売り)で縦置き

しかししかし、シューティングゲーム初心者には本作はハードルが高過ぎました!

上手い人のプレイ動画などを見ていると『こんな風にできたら絶対楽しいだろうな』と思います。

しかしそこにたどり着くまでに、どれだけ本作をやりこんで攻撃パターンなどを覚えていったのか。

想像するのも恐ろしいレベルですね。

私の様に普段シューティングに慣れていない人が評判の高さやeShopのランキング上位で気になったから…と手を出すと火傷するタイプのゲームなので、くれぐれもご注意ください。

同じくトレジャーが開発したWiiの『罪と罰』は私の様な初心者でも十分ゲームとして遊べたんですけどね。

そちらのリマスター版Switchに出ないかなぁと…期待が募ります。

任天堂さんプリーズ!

 

スポンサーリンク