タイトル:スナックワールド トレジャラーズ ゴールド
メーカー:レベルファイブ
機種:Switch
発売日:2018年4月12日
『スナックワールドトレジャラーズゴールド』(以下スナック)は3DSに昨年夏発売された『スナックワールドトレジャラーズ』の追加完全版です。
当ブログでは基本的にエンディングがあるゲームに関してはクリアした段階でレビューを行っていますが、発売したばかりのスナックを検討されている方も多いと思いますので、今回はファーストインプレッション、プレビューという形で5時間ほどプレイしてみた感想を述べてさせて頂きます。
実際にクリアまで遊んでみてオススメできそうなくらい面白ければ最終的にゲーム全容を遊んだ上の”レビュー”を後日投稿させていただきますので、よろしくお願いします。
https://www.youtube.com/watch?v=RBaiPTGOxIo
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Switchのスナックワールドってどんな印象?特徴は?
1.遊びやすい和製ハック&スラッシュ
スナックワールドはいわゆるハック&スラッシュ(以下ハクスラ)というジャンルで、ストーリーを楽しむというよりも『ダンジョンに潜り、敵と戦い、アイテムを集める』のがメインのゲームだ。
ゲーム性はアクションRPGで、拠点で準備してクエストを受注したらダンジョンへ潜って戦う、クリアしたら拠点に戻って…を繰り返すタイプ事になる。
拠点では強敵に挑むために事前に強化するための食事をしたり、集まった素材で防具を作ったり等…モンハンやPSO等のMOからの影響が随所に見える。
ユーザーインターフェースは大人だけでなく子供にも遊びやすくした配慮が行き届いているのが好印象。
ロードもサクサクで各重要施設もワープで移動できるので快適さも良い。
映像もFHDになって綺麗にくっきり、画面も広くなってマップの見通しが良くなったおかげで3DS版よりもかなり見やすい映像になっている。
スナックはハクスラは海外のコアゲーマー向けなものが多いが、スナックはハクスラ初心者が入門するのに丁度よさげ。
なおかつただの子供だましで終わらせず、ゲームとしてもちゃんとしっかり作ってあるのでこの手のハクスラに興味がある人は大人子供問わず楽しめると思う。
2.ジャラはそこまでジャラジャラ貰えない
スナックの武器である『ジャラ』はランダムでスキルが付いてくるので同じ武器でも使い勝手は変わってくる。より良い武器を求めて延々と遊べる人には堪らん仕様。
ジャラの入手頻度はこの手のハクスラとしては割と渋めでジャラジャラと潤沢に手に入る感じではなく、3クエストに運が良ければ1,2本手に入るペースの印象。ハクスラの代名詞『Diabloシリーズ』のように履いて捨てる程手に入るのをイメージしている人は注意して欲しい。
この画像の様に目玉報酬としてクエストクリア後にゲットできる賞品的扱いな感じで、道端に落ちていたり敵が落とすような安易に手に入るものではない。
因みに3DS版の初期に搭載され大不評だったジャンケンで報酬を取り合うシステムはアップデートで廃止されており、Switch版も同様だ。
本作を買う前に3DS版のレビューを参考にする方も多いと思うが、3DS版の初期のレビューにはジャンケンを理由に大きく減点されているものが多いので、Switch版ではちゃんと改善しているとお伝えしたい。
3.アクション性はそこまで高くはないがほど良い難易度
コンボでガシガシ当てていくタイプのアクションだが、最初の内は挙動がもっさり気味だ。キャラを成長させ機敏に動けるようになると流れる様にコンボが繋がりやすくなり無双シリーズの様な爽快感も出てくる。攻撃のスムーズさやコンボの気持ち良さは3DS版からの改善項目の一つだろう。
雑魚に対しては比較的コンボでごり押しする感じだが、ボス戦は相手の攻撃を見てしっかり避けつつ、隙を見せたところに攻撃を叩き込むモンハン系の戦闘で楽しい。思ってた以上にボスが個性的に作られていて狩ゲー的な要素も感じる。
難易度は見た目に反してそこそこ歯ごたえがある。今までモンハンのG級やダークソウル等比較的難しいゲームをクリアしてきた管理人だがクエスト失敗も5時間の内4~5回ほど経験した。子供向けのゲームだというイメージで舐めてかかると割と痛い目に合うので注意。
途中難しくても、ちゃんと装備を揃えて能力も上げて挑めばアクションが苦手な人でもクリアできるような作りにはなっているので、準備をしっかりする人なのかそうでないかで難易度の印象に幅があるとは思う。
4.キャラクリエイトは結構豊富
スナックワールドはアニメのストーリーとは異なり自分の分身(アバター)で冒険することになる。容姿や声などを最初に設定できるのだが、この手のデフォルメされたデザインのキャラクリにしては髪型の数など充実している。
こんな感じで3DSの時と比べてキャラの顔や装備などがはっきり見える様になったのでキャラクリも熱が入る人が多いと思う。
因みに装備には『能力そうび』と『見た目そうび』と二つに分かれて設定できるので着せ替えファッション的な楽しみ方もちゃんとできるようになっている。防具は前述したとおり、素材を集めて作るかお金を払って購入するかのモンハン方式だ。
5.オンラインマルチは緩く繋がる感じで気軽にできる
スナックのオンラインはチャットなどで細かく意思疎通は取れないのでモンハンみたいにガッツリとチャットでコミュニケーションを取り合う事はできないが、その分できるだけ気軽に参加できるような配慮がされた作りになっている。
拠点ならどこにいてもLボタンを押せばユーザーが集まるオンラインの世界に直ぐつながる。どこかの場所に行って受付して…などという手間がなくあっという間で快適だ。
条件を絞ってフレンド限定にしたりクエストを指定したりもできる。勿論緩く自由に遊びましょうっていう間口を広げて募集するのもアリ。
ここが出会いの酒場で最大4人で集まれる。コミュニケーション機能は定型文やジェスチャー、スタンプなどでやり取りする感じ。自由にテキストチャットが打てない分ギスギス感は少ないが、その反面でマイペース君がいてもせかす方法がない等意思の疎通にモヤモヤするときもあると思う。
因みにこのゲームは4人いたら1人がクエストを受注→残りの3人が承認→受注者が承認でクエストスタートというモンハンと同じ形式だけど、モンハンと違ってスナックの場合一人でも遅れていると皆クエストに出発できない仕様なので、マイペース君と出会ったら皆で気長に待ってあげるか、諦めて部屋変えて遊ぶ事になる。
ここら辺の限定的なコミュニケーション部分は好みが分かれそうだけど、ネット上でフレンドを作って仲良く遊ぶというよりも、その場その場の一期一会でサクサクいろんな人と遊びましょうっていうコンセプトなのだろう。
今のところの印象を総評
レベルファイブのゲームは比較的丁寧にしっかり作られているゲームが多い印象だが、本作も3DS版での不評な部分や映像面、アクション部分を改善しておりなかなか完成度が高いゲームだと思う。
今のところSwitchにはこの手のハクスラのゲームが少ないので、ハクスラを求めている人には良いと思う。
Diabloの様にディープに遊ぶというよりもサクサク気軽に遊びましょうっていうコンセプトを全体から感じられる作品なのでハクスラをやってみたいって人も入門に良い感じだ。
スナックにはどこかが極めて素晴らしい!斬新だ!という印象はないけれど、上手く名作の要素を取り込んで遊びやすかみ砕いたゲーム性はまだ3DS版をやっていない人には結構オススメできそうだ。
色んな部分をSwitchに合わせて最適化しているので、ただのリマスターで終わらせていないところも好感度が高く、もう一度スナック遊んでみようかなという人にも良さそう。
ただ、3DS版からの引継ぎはできないようなので既に3DS版で遊んだ人はその点理解の上で購入判断したほうが良いだろう。