進撃の巨人2 レビュー



タイトル:進撃の巨人2

メーカー:コーエーテクモゲームス

機種:Switch/PS4/VITA/Steam


ボリュームは?

・ストーリークリアまで20時間程度

・オンラインややりこみによっては100時間は遊べそう

どんな人にお勧め?

・原作のファンには是非遊んで欲しい90点

・原作を知らない人には爽快アクションとして78点くらい

難易度は?

・初心者救済措置もありアクションが下手でもなんとかなる

・やりこみのミッションは中々の鬼畜


 

進撃の巨人2(以下進撃2略)は漫画で言えば1~10巻、アニメで言えばシーズン1~2の間を扱っている。原作を見た人なら『エレンが座標を使う所迄』といった方が分かりやすいか。原作は絶賛連載中で23巻辺りでようやく折り返し地点とのことなので進撃の巨人の序盤をゲームで追体験することになる。

タイトルに2とついている通りナンバリング続編として出ているが前作との繋がりはなく、一訓練兵として物語の最初からスタートするので前作未プレイでも全く問題ない。

前作から様々な改善を施し、力の入ったカットシーンや爽快感と緊張感のある巨人との戦闘…原作の良さを表現する事とゲームとしてのクオリティをしっかり両立させたキャラゲーの理想的な形に近く、ネットでの評価の高さにも頷ける。

原作が好きな人はもちろん、原作を知らない人でもちゃんとついていける様にストーリー構成されているので進撃の巨人に興味がある人ならかなりお勧めできる作品だ。


▼このゲームの面白さはココ!

前作でも好評だった立体機動のアクションの爽快さはしっかりと継承されており、前作で終始飛び回って斬りつけるだけで単調だと批判されたことに対しては今回色々な要素を追加して改善されている。

一つは仲間に指示を出し固有のアクションで支援をしてもらうバディアクション。リヴァイやミカサ等の強キャラは原作通り鬼の様に一撃で巨人を倒してくれるし、ハンジは巨人を網で捕獲したり、エルヴィン団長は味方を鼓舞して強化するなど個性付けがちゃんとされていて原作ファンにも嬉しい。

もう一つはアイテムと攻撃アクションの追加だ。例えば煙幕を起こして敵から発見されにくい状態から奇襲攻撃で一撃で仕留めてみたり、這いつくばって攻撃を当てにくい敵には火炎瓶を投げつけたり、カウンターで強烈な一撃を与えたり等追加されたアクションやアイテムを上手に使うことがゲームの攻略に繋がっている。これら以外にも細かな要素はあるがそれぞれが上手く組み合わさって適度に頭と手が忙しいアクションゲームへと進化した。

進撃2の操作性についてはかなり独特なので多少の慣れが必要だ。開始から暫くは訓練兵らしく立体機動装置にやや振り回されている感覚に陥った。しかし、徐々にストーリーが進み、操作への慣れと並行して色々なスキル(『空中でアイテムを使えるスキル』とか『二回ダッシュできるスキル』等)を覚えていくにつれて立体機動で飛び回る気持ちよさが増していく。武器防具や能力を向上も合わせて成長させることで巨人を相手に一騎当千で暴れることも可能で、その成長を楽しむのも本作の醍醐味の一つだろう。

ストーリーについても原作キャラで物語を追っていく前作から自分のオリジナルアバターを通しての追体験に変更された。随所に挟まれる質の高いムービーシーンは下手なアニメよりも迫力があり、一人称視点で自分に語り掛けてくる仲間の存在感や立体機動で飛び回る映像は臨場感たっぷりだ。オリジナルアバターはゲームへのより高い没入感や感情移入への導きに成功している。

また、ストーリーとは別に自由にクエストを遊べるモードがあってそこで原作キャラを使うこともできるので、前作のように好きなキャラを使ってみたいという人の要望に対してもきっちり抑えている。進撃の巨人2はしっかりとユーザーの事を考えて前作から改善されたゲームだと納得させられる。


▼こんなところが不満点…

しかし出来の良いムービーシーンや戦闘以外のパートである拠点パートについては単調気味で不満がある。仲間と会話したり装備を作ったり訓練をしたり…色々なことができることはできるがどれもありきたりで面白みがない。Switchの携帯モードで拠点の行動はながらプレイができたから良かったけれどPS4Steamで遊んでいたら間違いなく拠点パートにダレて積んでいた。私の様な辛抱強くないゲーマーはSwitch版が適している。

他にも不満点を挙げると敵の巨人のバリエーションが少ないという点。原作にはユニークな巨人が数体しか出てこないので仕方がないのだがひたすら似たような巨人を狩り続けることになる。一部のユニークな巨人達(女型の巨人や鎧の巨人等)との戦闘は刺激的で楽しいだけに残念。折角戦闘が楽しくなったのに相手がマンネリ化しては勿体ない。もう少しオリジナルでもいいので戦っていて巨人のバリエーションを追加して欲しかったというのが正直な所だ。

この巨人のバリエーション不足はクリア後のやり込みにも関わってくる。クリア後は高難易度ミッション等でひたすら繰り返しプレイを続けていく事になるのでどうしても作業感が拭えない。Swtchではオンラインオフライン問わず他の人と一緒にプレイもできるが作業感の軽減はできても本質的な改善には繋がっておらず、あまりマルチプレイの意義を感じさせなかった。

各原作キャラクターも自分で操作した場合バディの時と違ってパラメーターに違いがあるぐらいで個性付けが弱いのもがっかりした。各キャラにロール(役割)があればもうちょっと協力プレイが楽しいものになっただろうが、現状はひたすら好きなキャラで敵を倒し続ける作業をするといった感じだ。今後アップデートで改善されるかもしれないがクリアした後もモチベーションを保ちながら長く遊べる人は割とまれな存在かもしれない。


▼これからプレイする人が気になりそうな点

難易度的には中盤ぐらいから手ごわくなってくるが、カジュアルモードや戦闘中に設けられたチェックポイントやゲームオーバー後に難易度を下げてリトライできたりと初心者救済の配慮はしっかりしてある。途中何度か詰まりそうになって難易度を下げた場面があったがびっくりするぐらい敵が弱くなったので大概の人はクリアできるはず。他にも血が飛び散ったりするゴア表現もオプションでオンオフできるのでその辺りもちゃんと配慮がしてあって色んな人たちに遊んでもらえるような配慮がされている。

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