Switch版『Mr.Shifty(ミスターシフティ)』レビュー・感想~ギリギリ感はまるでイライラ棒~

本日はシンプルを極めたアクションゲーム『Mr.Shifty(ミスターシフティ)』の感想を語っていきます。

 

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超ピーキーな主人公で無双とスリルを共存させたアクション

本作は上からの見下ろし視点のステージ性アクションゲーム。プレイヤーは主人公のMr.Shiftyとしてビルへと突撃し、悪の企業をぶっ叩くという非常に分かりやすいゲームです。

超能力と拳で戦うMr.Shifty

主人公Shiftyは屈強な男たちをボコボコにできるパンチと3mほど先の場所に瞬間移動できる超人的な能力を持っており、簡単操作で爽快に暴れまわることができます。

そして敵を攻撃し続けるともりもりとゲージが堪り、MAXになると敵や弾の動きをスローモーションにできるというチートじみたパワーを発揮します。

敵をなぎ倒し暴れまわるMr.Shifty

しかしその一方で、敵の攻撃なら何でも一発ですぐに倒されてしまうという虚弱体質な面もあったりと、なんだか強いのか弱いのかよくわからない不思議な主人公ですね。

この暴れまわる無双感とパンチ一発でも貰ったらお終いのギリギリのスリル感を上手く共存させたゲームデザインは中々珍しくて面白いですね。

RPGのステータスで言えば、すばやさと攻撃がMAXで防御がゼロのキャラクターのような感じです(笑)

 

超シンプルな操作で誰でも簡単に始められる

主人公Shiftyができるのは基本的にはパンチ/瞬間移動/拾ったもので攻撃(叩くか投げる)…この三つの動作になります。

覚えることはたったこれだけです。

操作に関しては非常に敷居が低いですね。

瞬間移動は連続使用が可能ではありますが、チャージタイムが必要なのでうっかりゲージを全部使い切った後に敵にやられてしまう可能性があります。

ですのでしっかりリソース管理をして無駄な瞬間移動はしないのがこのゲームの鉄則であり、どこでどう瞬間移動を使うかを考えるのが楽しい部分だったりします。

また、デスクにおいてあるキーボードやティーカップ等ステージに転がっているものを拾って攻撃することができ、昔あった『ファイナルファイト』等のベルトスクロールのアクションゲームを彷彿させる懐かしさもあります。

ゲームルールも非常に単純で敵を倒しながらひたすら奥の部屋へと進むだけ。

できることやルールがシンプルで直ぐに馴染めるので最近の複雑なゲームはちょっと苦手という人もすんなりスタートできると思います。

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パズルの様な攻略性は後半に激化していく

前述の通り主人公は一発で即死の体力なので、いかにしてリスクを減らして上手く立ち回るかがかなり重要になってきます。

ステージには所々ギミック(地雷等)が配置されていたりしますので上手くそれを利用して敵を倒したり、敵の攻撃を瞬間移動で避けて他の敵に同士討ちさせることが可能です。

使えるものは何でも使えという攻略性はパズルゲームっぽくもあり楽しいですね。

扉の向こうでは集中砲火が待っている。あなたならどう対処する?

ただ、正直言って難易度はかなり高いゲームなのでその点では人を選びます。

とにかく敵の攻撃が激しくて辛い辛い。

所謂『死にゲー』…死んで覚えて攻略しろというタイプです。

やられてしまってもすぐ復帰できるのでリトライのストレスは少ないのですが、イライラ棒の様な一触即発のギリギリの戦いが続くという緊張感に強い人でないとクリアまでに心が折れてしまう心配がありますね。

終盤のステージになると操作スキルがどうのこうのの次元ではなくなり、人間の持つ反射神経のポテンシャルを極限まで発揮するか、あるいは運よく攻撃を食らわずにクリアできるまで挑める忍耐力のどちらかが必要です(苦笑)

ステージもビルの中だけですのでステージごとの色々なロケーションを鑑賞する楽しみはなく、ひたすら罠や敵を潜り抜けていくストイックなゲームなのでこれからプレイされる方は覚悟をしてください。

操作やルールは簡単ですがゲームは難しいです!

 

『Mr.Shifty』の総評

大体クリアまで5-6時間位で終わるような短めのゲームですが簡単操作で直ぐに馴染めますので、歯ごたえのあるアクションゲームをサクッとコンパクトに遊ぶのに適したゲームです。

何故かビルの中なのにミサイル発射台が設置してあったり、誘爆して迫りくる爆発から逃げる等のアトラクションっぽい所は少しバカゲーっぽくて好きですが、ビルの中でロケーションが少なく延々と同じような風景が続くというのは人によっては少し飽きを感じるかもしれません。

後半はテクニックというよりも運が求められるような少し雑な難易度調整になっているのが残念ですが、全体的に低価格帯のゲームとしては上手くまとまっていて密度的には濃いゲームですね。

よゐこの動画やPVを見て惹かれたという方は後半激ムズなのは覚悟で是非トライしてみてはいかがでしょうか。

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