『GUNS,GORE&CANNOLI(カンズゴア&カノーリ)』レビュー・感想 ~群がるゾンビを手際よく捌け!~

先日任天堂の公式サイトにて開設された『Indie World』…既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、任天堂がお勧めするNintendo Switchのインディーズタイトルを紹介するサイトで面白いゲームが色々と取り上げられています。

私も既に何作か遊んだものが紹介されていましたが、『なるほど!いいチョイスをするなぁ』(なぜか上から目線)と納得のラインナップが並んでいますので、未だ見ていないという方は是非『Indei World』をチェックされてはいかがでしょうか。

さて、本日はその『Indie World』でも注目ソフトとして紹介されているソフトの一つ、『ガンズゴア&カノーリ』のレビューをしていきたいと思います。

本作は2D横スクロール型のガンアクションシューティングで任天堂などの大手のゲーム会社が作る2Dアクションとはまた違ったユニークな作品となっています。

その独特の世界観ややり応えのあるゲーム性等本作の魅力について迫っていきましょう。

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ハードボイルド?いやコミカル?何とも言えないユニークな世界観

本作の舞台は1920年代のアメリカが舞台で主人公ビニーはギャングとして活動する裏社会の人間です。

とある人物からゾンビだらけになった街に取り残された要人を助けて欲しいとの依頼を受けたビニーは銃を片手に危険地帯へと飛び込む…というのがストーリーの大まかな流れです。

因みに設定でジミーを好きなキャラクター(セクシーなお姉さんも完備してますよ!)にも変更できるので『このおっさんキャラ好きじゃない~』って人も大丈夫です(笑)

ゲーム画面は横スクロールで銃火器で敵を倒しながらどんどん右へと進みゴールに到着、若しくはボスを倒したら次のチャプターへと進行していく事になりますが、絵のデザインが独特なアニメタッチで面白いですよね。

本作はベルギーの開発会社が開発しているのですが、日本のアニメとはまた違った独特なタッチではあるものの映画『ゴットファーザー』等で誰もがちょっとは目にしたことがある時代の雰囲気が合わさって『どこかで見たことあるな』という不思議な親近感を感じさせます。

敵はゾンビやギャング、軍隊、あるいはネズミ等多岐にわたりますがリアルなデザインではなくコミカルなものにしているお陰で銃で撃つことや肉片飛び散るようなゴア表現に抵抗が少なくなっているというのもこの絵が与えている恩恵でしょう。

 

オールドスクールな見た目だけど現代的なシューターの要素を取り入れた面白さ

本作のPVを最初に見て『メタルスラッグス』や『ガンスターヒーローズ』の様な昔流行った全方向に銃を撃ちまくるシューティングゲームの様な印象を抱いていましたが、実際に遊んだ感想はまったく別のもでした。

https://www.youtube.com/watch?v=6kG4Ac6gvqs#t=180

それらのシューティングゲームと本作で大きくゲーム性を変えているポイントとしてあるのがリロード(弾の補充)の概念です。

本作は銃を撃ち続けていると弾薬が尽きてリロードが必要になります。(リロードは自分で好きなタイミングでできますし、無くなれば自動で行われます)

『バイオハザード』や『PUBG』のような3Dのリアル系のシューターでは当たり前にある要素ですが、2Dのシューティングゲームでリロードアクションがあるのは珍しいのではないでしょうか。

出典元:バイオハザードリベレーションズコレクション 公式

リロードの際には銃で攻撃ができませんのでその間に敵に襲われないよう安全な時を見計らったり、『キック』アクションで襲ってきた敵を蹴り押し返したりと…上手く計算して立ち回らなくてはなりません。

また、それ以外にも面白いのが”ヘッドショット”の概念が存在するということです。

胴体を撃っても中々倒せないゾンビに対して頭を狙えば一撃で吹き飛ぶそのヘッドショット独特のクリティカルヒット感も現代的な3Dシューターから持ってきた要素ですね。

ここまでの話で何となくお察しの方いらっしゃると思いますが、本作はゾンビが襲ってくる3Dシューターを2Dにしたそんな印象のゲームなんです。

色んな方の感想を見るとゲームのアクション性が『バイオハザードに似ている』という言葉を見ますが、確かにやっていることはアレに近いかもしれません。

道中入手した複数の武器をその敵に合わせて切り替えて撃退するとか弾を拾って上手くゾンビの波を乗り切るという部分も共通していますしね。

このように3Dシューターというやや敷居の高いゲーム体験を遊びやすいシンプルな2Dアクションに上手く落とし込んだのが本作のユニークな特徴です。

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上達の先には爽快感!初心者でも楽しめる配慮もある!

本作はノーマルモードでクリアまで大体3時間位かかったと思いますが、コツを掴むまでは難しい印象のゲームでした。

敵が前後ろと襲ってくるので不意を突かれることも多々ありますのである程度敵がどう来るのか知っていないと対処が難しい時もあります。

また、中盤辺りから登場する重火火器を持った敵の攻撃に逃げるのに必死で気づいたら敵に囲まれて一気にボコボコにされたりと敵の波に飲まれる事が増えてきますね。

ただ、本作は幸いなことに中継ポイントがこまめにあって、そこにはちゃんと全快回復のアイテムが置いてあります。

ですので何度でも無制限に挑戦できるようになっているんですよね。

最初はやみくもに敵に攻撃する事しかできていなかったのが段々慣れてくるにつれて…
オイルのつまったドラム缶や車に火をつけて大爆発で一網打尽にしたり、ゾンビ達を誘導してギャング達を攻撃させてゴタゴタになっているのをロケットランチャーで吹き飛ばしたりと何となくコツがわかってきて爽快で楽しくなってきます!

ある程度ゲームに慣れるまでは敵を捌く気持ちよさが分かりにくいというのはありますが、難しさを乗り越え上達していく事で気持ちよさ、爽快感がしっかり出てくるゲームですね。

いやいや、ノーマルでも難しくて楽しめないよっていうのであればいつでも難易度を下げて挑戦する事もできます。(逆に物足りない人はハード、インポッシブルに上げることもできます)

難易度はイージーであれば恐らく誰でもクリアできる難易度に調整されますので安心してください。

おすそ分けプレイにも対応していますので四方八方から襲い掛かってくる敵を二人でワイワイカジュアルに遊ぶのにも向いていますね。

 

『ガンズゴア&カノーリ』の総評

PVで見せられる弾幕を撃つシューティングっぽいという印象と実際のギャップに驚き戸惑いましたし、本作の面白さを実感するまでのエンジンがかかるのに少し時間がかかりましたが慣れてくると一気に面白くなってくるタイプのゲームです。

コミカルなタッチではあるもののゴア表現や銃でゾンビだけではなく人も撃つゲームですのでそういうのが苦手な方は注意していただきたいですが、時間もさっくり短く遊べるゲームですし値段も1,000円とお手頃でコスパも良いので興味のある方は一度トライしてみるのも良いと思います。

最後に私が勝手にオラオラと弾幕を撃ちまくるガンシューティングと勘違いしたPVを貼っておきますが、当記事で書きましたように実際はもっと弾薬管理やリロードに気を遣うゲームなのでそこの所ご理解の上ご覧ください。

※ゴア表現を含む映像もありますので17歳以下の方やそういったものが苦手な方はご視聴お控えください。

因みに次回作『GUNS,GORE&CANNOLI2(カンズゴア&カノーリ2』が2018年夏配信予定ですが、全方向に攻撃できるようになって攻撃の自由度が増してかなり面白くなってそうです!

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