『Immortal Redneck(イモータルレッドネック)』ちょいかじりレビュー・感想 ~成長と挑戦を楽しめる風変わりなFPS~

イカしたテキサス野郎のお通りだぜ!HAHAHA!

いきなり変なテンションですみません(笑)

無性にFPSをやりたくなり、昨日配信されたSwitch版『Immortal Redneck』をダウンロードしたのですが思った以上に面白く満喫しています。

とりあえず一つ目のダンジョンの区切りのところまでで約6時間ほどプレイしましたので本作の特徴などのご紹介を中心に『ちょいかじりレビュー』していきたいと思います。

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FPS × ローグライクというありそうだけど無かった組み合わせ

本作は基本操作が一人称視点のFPS(ファーストパーソンシューティング)でマルチプレイ対戦なしのシングルプレー型のFPSになります。

そしてそのシングルプレイ型のFPSにローグライクの要素を融合させたというのが本作の大きな特徴です。

ピラミッドの中をひたすら探索し頂上を目指す

ゲームをプレイするたびにステージ構成や手に入る武器・アイテムから敵の配置まで毎回がらりと変わりますし、ゲームオーバーになってしまうと武器やアイテムはすべてロストして最初からやり直し…というローグライクの要素をガッツリ取り込んでいます。(お金だけは残りますが)

ステージ構成はじめとした様々なものがランダム生成な分、従来のFPSにあるようなステージの作り込みや難易度バランス等に対するきめ細やかな設計はされていませんが、毎回何が起こるか分からない緊張感や一喜一憂に新鮮な気持ちで何度も遊べる…ちょっと個性的なFPSなんですね。

ですのでどちらかというと王道のFPSをやりたい人というよりも、気軽に一人で遊べそうなFPSを探しているなんて人にはマッチしたゲームかもしれません。

因みに、敵もカエルだのミイラだの化け物系ですのでミリタリー系の様な人を銃で撃つゲームには罪悪感があるという方も安心です。

 

FPSとしてはクラシカルだけど初心者の人も遊びやすい

一口にFPSと言ってもいろんなタイプがありますが、このゲームは精密にヘッドショットを狙ったり、建物に隠れつつ撃ち合うようなFPSではなく超人的な身体能力で走り回りガンガン突撃する『トリガーハッピー』なタイプのFPSです。

Switchで出ている他のゲームで言えば『DOOM』と同じタイプですね。

スタミナ無限でレールを滑るようなスピードで地面を走り続けられますし、二段ジャンプどころかアイテムを手に入れれば3段ジャンプまで行ける驚異的な機動力を主人公のREDNECKは持っています。

それに対して敵の攻撃や移動は目で見て避けられるようなスピードなのでほぼ雑魚的に対しては無双状態ですね。

弾の当たり判定もある程度緩いので普通のFPSよりも当たりやすいですし、ジャイロエイムにも対応しているのでFPS初心者の方にもお勧めしやすい印象です。

…と、ここまで話を聞く限りでは温そうなゲームの様に感じる方もいらっしゃると思いますが、決してそうではないのが本作の曲者な所。

その点については次項で詳しくご紹介させていただきます。

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気を抜けばあっという間にゲームオーバー!でもちょっとずつ強くなる実感があるゲーム

このゲームを遊んでいて一番の脅威と感じるのは敵…よりも弾の枯渇です。

弾薬は敵を倒したときのドロップか宝箱から弾薬を入手できるのですが、最初は兎に弾が足りない!という状況に陥り易く調整されています。

調子よく敵を倒してるとどんどん弾が無くなって打つ手なし!みたいな事が多々あり、私も最初はなんじゃこりゃ!と投げそうでした。

でも安心してください。

このゲームはスキルツリー式の成長要素があって弾薬の入手をしやすくすることができます。

本作はピラミッドでゲームオーバーになってもお金だけは持ち帰れ、その金を使ってスキルツリーを開放してくのです。

弾薬の入手頻度だけでなく攻撃力を上げれば敵を倒せる弾の数も減りますし、自分の腕も上達すれば無駄弾も減ります。

ちゃんとやったらやっただけ攻略しやすくなる作りになっているんですよね。

スキルツリーには他にも二段ジャンプができるようになるものや移動スピードを上げたりと様々な強化内容があり、それぞれに強化レベルがあるのでキャラの成長に自分の腕の成長が合わさってかなりアグレッシブな戦いができるようになります。

溶岩などのダメージ床に落ちてゲームオーバーも多い

ピラミッドにはプレイヤーを妨害する仕掛けや集団で襲ってくる敵、節目の階層で現れるボス等厄介な状況がありますのでそうやすやすとクリアをさせてはくれないですがハードなゲーマー以外への配慮も所々にちゃんと感じられるのは好印象ですね。

 

特徴的な神様を憑依させてピラミッドを攻略せよ

本作の主人公REDNECKは何故か知りませんが神様をイタコの様に身体に乗り移らせて戦うことが可能です。

設定的にはREDNECKに憑依しているという事ですが、神様のキャラクターがいてそれらをプレイアブルとして使えると考えて頂いて大丈夫です。(ボイスや画面に映っている手はREDNECKのままですが)

そしてそれぞれの神様にはスタート時に持っている武器やスキル以外にも能力に違いがあります。

ニンジャの様にクナイを持ち素早さに長けた神様や動きは重いけど余分に武器を持てる神様等どれも特徴的で気分転換に色々な神様を選ぶのも良いですし、自分に合った神様を見つけるのも楽しみの一つですね。

REDNECKに神様が憑依していない状態でもそれはそれで優れた部分もあるので必ずしも神様を使いましょうというわけではありませんが選択肢が多いのは良いですね。

 

ユニークで豊富な武器とドキドキのアイテムカード

本作には色々な武器が登場します。

アサルトライフルやサブマシンガン、ショットガンの様なものもあればソードの様な近接武器、電磁火炎放射器…ジャガイモを投げつけるポテトランチャー等真面目なものからおかしなものまで豊富に揃えていますね。

武器は基本的に三個しか持てないのでどの武器を持っていくのか取捨選択する事になりますが、特にボス戦でどの武器を持っていくかはかなり重要になります。

空中で浮遊しているボスに近接武器や当てにくい武器を持って行ってもしょうがないですからね(笑)

それともう一つ、重要なのが巻物(アイテムカード的なもの)です。

これは色々な効果があってほとんどはプラス効果ですが中にはマイナス効果もある上に、入手するまではどのような効果がでるのか分からないという博打要素。

敵のHPを減らすとか毒を与えるとかジャンプがもう一回出来るとかそういうのはよっしゃ!って感じなんですけどダメージアップするけど武器一つしか持てないとか何とも言えない効果のものを掴んでしまった時の悲壮感は中々のものです(笑)

ここら辺の攻略に関わる武器の入手やアイテムの入手に運要素が絡んでいるローグライクの醍醐味がちゃんと楽しさにも直結しています。

 

そこまで割り切って大丈夫か?!好みが分かれそうな部分もある

本作を遊んでいて気になったというか人によって評価が分かれそうな点を二つお話しします。

一つはこのゲーム、ジャイロエイム対応なんですが…オンオフの切り替えがないんですよね。

それに加えてジャイロと右スティックに別々の感度設定がないのでジャイロ使わない人が高い感度で設定した時にジャイロも高感度になるので少しコントローラーを動かすだけで反応してしまいます。

私個人的な考えではジャイロエイムは右スティックよりも遥かに細かい精度で視点を動かしやすい良い操作方法だとは思いますが、世の中いろんな価値観の人がいますのでOFFにできない、別々で感度調整できないのはちょっと不味くない?…と感じました。

あともう一つはゲームデザインの部分になるのですが、本作は各部屋に敵が現れると扉がロックされ全員倒さない限りその部屋を出られなくなります。

ヤバいので逃げましょうっていう選択肢がなくひたすら敵を倒し続ける感覚は連続して遊んでいるとダレてくる部分もあるので、その辺りを緩和したうえで各フロアを跨いで徘徊する強敵が現れるとかだったらよかったのかなと思ったりもしますね。

 

Immortal Redneckの総評

2000円という価格帯で長く遊べるFPSということを考えるとかなりコスパがいいゲームです。

ゲーム性もそうですが雰囲気も全体的に明るくどこかユニークで、殺伐としたゲームが多いFPSの中ではかなり異色で面白いですね。

ハイスピード系のFPSなのでどうしても3D酔いする人にはキツいかもしれませんし、個性的な部分も多いので自分に合うかどうかよく考えて判断する必要はあると思いますが、普段FPSをやらない人にも楽しめる要素がしっかり入ってますので興味のある方は是非遊んでみてはいかがでしょうか。

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